眼科の医学テーマ
眼科の医師国家試験 頻出テーマを41項目、中分類ごとに整理しました。気になるテーマから要点と出題実績を確認できます。
眼科総論
屈折・調節・水晶体疾患
- 屈折異常概念
屈折異常のうち正視は調節を休めた状態で無限遠の像が網膜上に結ばれる状態をいい、近視は網膜の手前に像が結ぶため凹 (マイナス) レンズで、遠視は網膜の奥に結ぶため凸 (プラス) レンズで矯正する。
- 老視疾患
老視は加齢に伴い水晶体の調節力が失われ、近くのものにピントが合わせにくくなる状態である。
- 弱視疾患
弱視は、網膜に正常な結像が得られない状態が持続することで生じる視力の発達障害である。
- 斜視(調節性内斜視・間欠性外斜視)疾患
調節性内斜視は遠視を背景に生じる小児の内斜視で、遠視を補正しようとする調節努力が過剰な輻輳を招いて眼位が内方へ偏位することで生じる。
- 白内障疾患
白内障は水晶体の混濁により視力低下をきたす眼疾患で、その大半は加齢性である。混濁部位により核白内障・皮質白内障・後嚢下白内障などに分類される。
眼瞼・涙器疾患
結膜・角膜・強膜疾患
- ウイルス性結膜炎疾患
ウイルス性結膜炎は、急性に発症して伝染性に進展しやすく、片眼から両眼性に波及する結膜疾患である。
- 流行性角結膜炎疾患
流行性角結膜炎(EKC)はアデノウイルスによって角膜と結膜に炎症を生じるウイルス性疾患である。
- アレルギー性結膜炎・春季カタル疾患
アレルギー性結膜炎は、花粉症などのI型アレルギー素因を背景として発症する結膜の炎症である。
- クラミジア結膜炎疾患
クラミジア結膜炎(封入体結膜炎)はChlamydia 属による細菌性結膜炎で、性器クラミジア感染症の眼合併症として性感染症や新生児の産道感染で発症する。
- 結膜下出血疾患
結膜下出血は結膜下の小血管が破綻して結膜下に出血をきたした状態で、多くは自然に吸収される良性の病態である。
- 翼状片疾患
翼状片は、結膜組織の一部が三角形を呈しながら角膜の側に伸び込んでいく疾患である。
- ドライアイ疾患
ドライアイは涙液の量的・質的異常により角結膜上皮など眼表面が障害される慢性の疾患である。
- 細菌性角膜潰瘍疾患
細菌性角膜潰瘍 (= 匐行性角膜潰瘍)は細菌の感染による角膜の潰瘍性病変である。
- 角膜ヘルペス(ヘルペス性角膜炎)疾患
角膜ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染によって生じる角膜の炎症で、角膜混濁から視力障害をきたしうる代表的な角膜感染症である。
- 角膜炎疾患
角膜炎は細菌・ウイルス・真菌などの感染や外傷により角膜に炎症を生じる疾患群である。
ぶどう膜疾患
網膜・硝子体疾患
- 糖尿病網膜症疾患
糖尿病網膜症(DR) は糖尿病の微小血管合併症で、網膜の血管に生じる障害である。単純期→増殖前期→増殖期と進む段階を経て失明に至りうる。
- 高血圧性網膜症疾患
高血圧による網膜血管の変化。Scheie分類で評価し、動静脈交叉現象などの動脈硬化所見を伴う。
- 網膜動脈閉塞症(中心・分枝)疾患
網膜動脈の閉塞による突然の片側性視力低下。眼底にチェリーレッドスポットを認める。
- 網膜静脈閉塞症(中心・分枝)疾患
網膜静脈分枝閉塞症(BRVO) は網膜の静脈分枝が閉塞し、火焔状出血や黄斑浮腫を生じる疾患である。
- 加齢黄斑変性疾患
加齢黄斑変性は加齢に伴い黄斑部に変性をきたす疾患で、高齢者の視力低下の主要原因の一つである。
- 中心性漿液性脈絡網膜症疾患
中心性漿液性脈絡網膜症(CSC) は黄斑部に限局した漿液性網膜剥離を呈する疾患である。
- 黄斑円孔・黄斑前膜疾患
黄斑円孔は黄斑部に全層の円孔を生じる疾患で、中高年に多く、変視症や中心視力の低下をきたす。
- 裂孔原性網膜剥離疾患
裂孔原性網膜剥離は網膜裂孔を通じて液化した硝子体が網膜下に流入し、網膜が剥離する疾患である。
- 網膜色素変性症疾患
網膜色素変性症は視細胞と網膜色素上皮の進行性変性をきたす遺伝性疾患であり、夜盲・視野狭窄・視力低下を三徴とする。
- 網膜芽細胞腫疾患
網膜芽細胞腫は乳幼児期 (主に 5 歳以下) に好発する眼内の悪性腫瘍で、白色瞳孔 (猫目) を契機に発見される。