精神科の医学テーマ
精神科の医師国家試験 頻出テーマを37項目、中分類ごとに整理しました。気になるテーマから要点と出題実績を確認できます。
精神科総論・症候・検査
- 精神症状と精神機能(妄想・幻覚・思路・自我・記憶)概念
精神症状は、思考・感情・意欲・知覚・自我意識・知能・発達などの精神機能ごとの障害として分類される。
- 心理検査・精神科評価尺度(Rorschach・発達検査)検査
心理検査は精神機能や心理状態を評価する検査で、患者自身が記入する自記式と、検者が口頭で実施する検者施行式に大別される。
- ライフサイクルと心理的課題概念
自我同一性形成の障害は青年期特有の、自分の将来や在り方について定まらない悩みを主訴とする状態である。
- 電気けいれん療法手技
電気けいれん療法 (ECT)は重症うつ病に対する治療法であり、緊張病症候群やParkinson病、慢性疼痛にも適応がある。
統合失調症・妄想性障害
気分障害
神経症性・ストレス関連・身体表現性障害
- パニック障害疾患
パニック障害は突然の動悸・発汗・呼吸困難・窒息感などの身体症状を繰り返す不安障害である。
- 全般性不安障害疾患
全般性不安障害は、特定の対象を持たない不安 (浮動性不安) が持続することを特徴とする不安障害である。
- 社交不安障害疾患
人前の対人場面で強い緊張・回避を生じる不安障害。SSRIと認知行動療法が第一選択。
- 強迫性障害疾患
強迫性障害(OCD) は反復する強迫観念と強迫行為を主徴とし、日常生活に支障をきたす精神疾患である。
- 適応障害疾患
適応障害は明確なストレスから3か月以内に出現する不適応反応で、抑うつ気分・不安・行動の障害を呈する病態である。
- 心的外傷後ストレス障害〈PTSD〉疾患
PTSDは生命の危機や強い恐怖を伴う外傷体験の後に発症し、再体験・回避・過覚醒などの症状を呈する疾患である。
- 解離性障害疾患
解離性障害は、強い心因により記憶・意識・同一性が一時的に断片化して失われる精神疾患群である。
- 転換性障害疾患
転換性障害は精神的ストレスが神経学的所見として身体症状 (弓なりの緊張状態などの発作様症状) に表れる病態である。
器質性・物質関連障害
摂食・睡眠・生理的障害
- 摂食障害(神経性やせ症・神経性過食症)疾患
神経性やせ症(神経性食欲不振症)は、体重増加への恐怖と自発的な食事制限により著明な体重減少をきたす摂食障害である。
- 睡眠・睡眠障害概念
睡眠障害は不眠症・過眠症・概日リズム睡眠障害などを含む睡眠に関する疾患群である。
- レム睡眠行動障害疾患
レム睡眠行動障害はレム睡眠の最中に夢の内容に一致した異常行動をきたす睡眠障害である。
- 夢中遊行症疾患
夢中遊行症は睡眠中に起き上がり歩くなどの行動をし、その後再び就寝し覚醒後の記憶がない。
- 夜尿症疾患
夜尿症は5歳以降で、月1回以上の夜間の不随意な排尿が3か月以上にわたり持続する状態である。
- 性同一性障害疾患
性同一性障害は自分の生物学的性別に対し持続的な不一致感・嫌悪感を抱き、苦痛を伴う精神疾患である。
児童思春期・発達・行動・人格障害
- 自閉スペクトラム症疾患
自閉スペクトラム症 (ASD)は社会的コミュニケーションの障害と限定的・反復的な行動パターンを中核症状とする神経発達症である。
- 注意欠如多動症(ADHD)疾患
ADHD (注意欠如多動症) は不注意・多動性・衝動性を主な特徴とする神経発達症であり、知的障害を伴わない点が特徴である。
- 学習障害 (LD)疾患
学習障害 (LD)は知的発達や全般的な知能に遅れがないにもかかわらず、書字・読字・算数など特定の学習領域のみに困難を呈する発達障害である。
- チック症・Tourette症候群疾患
チック症は、自分の意思とは関係なく素早く急激な運動や発声が不随意に反復される疾患である。
- 選択緘黙疾患
選択緘黙は特定の場面 (学校等) で会話ができないが、家庭など緊張を伴わない場所では通常のコミュニケーションが可能な状態である。聴力は正常である。
- 不登校・引きこもり概念
引きこもりは社会的活動から長期にわたり退避し、家庭にとどまる状態を指す。青年期以降の若年層に多い。
- 抜毛症疾患
抜毛症は、頭髪や眉毛などの体毛を繰り返し抜いてしまう、衝動制御の障害に分類される精神疾患である。
- 境界性パーソナリティ障害疾患
境界性パーソナリティ障害は、思春期・成人期に持続するパーソナリティ障害の代表的な型で、本人と周囲に大きな苦痛をもたらす。