発表資料の作り方 — 経過表・発表スライド・学会ポスター
「発表資料作成」では、症例報告に使う3つの資料を作れます。臨床経過を1枚にまとめる経過表、口演用の発表スライド、そして学会ポスターです。どれも白紙から描くのではなく、型に沿って文字と数字を入れると組み上がる作りになっています。
まず見本を開く
各画面の「テンプレートから作成」に、中身の入った見本が並んでいます。すべて架空症例です。近い診療科のものを開いて、自分の症例に置き換えていくのがいちばん早い進め方です。
見本を開いても、見本そのものは変わりません。開いた時点で自分のコピーになり、最初に編集した時点で「自分の◯◯」に保存されます。開いただけでは保存枠を使いません。
経過表
抗菌薬や昇圧薬の投与帯、人工呼吸などの期間、熱型や検査値の推移を、1枚の図にまとめます。ブロックを積み上げる形なので、必要な行だけを足していけます。
すでに手元に数値があるなら、取り込みが使えます。CSV・TSV・Excel・JSON のほか、表をそのまま貼り付けても読み込めます。1行目に病日、1列目に項目を置く形が基本ですが、縦横が逆でも読み取ります。
発表スライド
症例報告の並び(現病歴→現症→検査→画像→臨床経過→まとめ→考察→結語)を土台に、診療科ごとの枚を足した型から始められます。
- 検査所見は表として作ります。項目・値・単位を別々に入れるので、位置の調整は要りません。基準値から外れた値は自動で強調されます
- 臨床経過には、作った経過表をそのまま差し込めます
- 発表者ノートは PowerPoint のノート欄に入ります
- 「練習」で本番と同じ画面を出し、時間を計りながら通せます
学会ポスター
A0 縦・90×180cm・90×210cm のほか、幅と高さを直接指定するカスタムサイズに対応しています。節を並べると列へ流し込まれ、入りきらないときは本文サイズが段階的に下がります。それでも入らない場合は縮めずに知らせます。
「発表スライドから作る」を使うと、作ったスライドをポスターの節へ機械的に組み直せます。同じ症例で口演とポスターの両方を出すときに使ってください。
書き出し
画面右上の「ダウンロード」から選びます。使えない形式も一覧に出したうえで、鍵とプラン名を付けています。
- 無料プラン:PNG(低画質)と、経過表の CSV
- PRO・MAX:PowerPoint・PDF・SVG と PNG(高画質)
PowerPoint で書き出したものは、図形がばらせる状態で入っています。文字も線も PowerPoint 上で直せるので、共同演者との受け渡しは普段どおりです。PDF は書体を埋め込むので、印刷所や別の PC でも同じ見た目になります。
書き出す前のチェック
「チェック」を押すと、紙面からはみ出している節、患者を特定しうる書き方、学会の作法に反する箇所などを一覧で出します。指摘は自動では直しません。読んでから自分で判断してください。
患者の氏名・患者ID・生年月日の入力欄は設けていません。日付は「第◯病日」などの相対表記で扱います。入力した内容が AI に送られることもありません。