診療の基本の医学テーマ
診療の基本の医師国家試験 頻出テーマを50項目、中分類ごとに整理しました。気になるテーマから要点と出題実績を確認できます。
症候・病態からのアプローチ
- 発熱症候
発熱に症候から近づく道筋。セットポイント上昇の機序、うつ熱との区別、感染巣さがしと3系統の鑑別、対症療法の考え方と専門的治療が必要な危険徴候まで。
- 全身倦怠感症候
全身倦怠感に症候から近づく道筋。生理的疲労との区別、系統別の鑑別(内分泌・臓器不全・貧血・慢性感染・悪性腫瘍・うつ病)、初期検査と危険徴候まで。
- 食思(欲)不振症候
食思(欲)不振に症候から近づく道筋。摂食調節の機序、消化器・全身・内分泌・精神・薬剤の鑑別、再栄養〈refeeding〉症候群と危険徴候まで。
- 体重減少・体重増加症候
体重減少・体重増加に症候から近づく道筋。精査基準(6〜12か月で5%)、摂取低下・吸収障害・消費亢進の3型、体液貯留との区別、危険徴候まで。
- ショック症候
ショックに症候から近づく道筋。定義(灌流不全であって血圧の数字ではない)、4分類、皮膚と頸静脈での見分け、初期対応と閉塞性3大原因の解除まで。
- 心停止症候
心停止に症候から近づく道筋。4つの心停止リズムと電気ショックの適応、死戦期呼吸の認識、可逆的原因(4H・4T)、蘇生の流れと自己心拍再開後の管理まで。
- 意識障害・失神症候
意識障害・失神に症候から近づく道筋。意識を保つ仕組み、AIUEOTIPS による鑑別、失神の3分類と心原性の危険徴候、初期対応(血糖・ビタミンB1)まで。
- けいれん症候
けいれんに症候から近づく道筋。けいれんとてんかんの関係、頭蓋内と全身性の鑑別、目撃情報の聴取、けいれん重積状態(5分)の緊急対応まで。
- めまい症候
めまいに症候から近づく道筋。3型(回転性・浮動性・前失神)の整理、末梢性と中枢性の見分け、難聴の合併で絞る鑑別、中枢を疑う危険徴候まで。
- 脱水症候
脱水に症候から近づく道筋。体液組成と脱水に弱い集団、3型分類、身体所見と検査での評価、経口補水療法と輸液・危険徴候まで。
- 浮腫症候
浮腫に症候から近づく道筋。Starling 機序の4分類、全身性か局所性かの第一分岐、圧痕の有無での絞り込み、深部静脈血栓症・喉頭浮腫などの危険徴候まで。
- 発疹症候
発疹に症候から近づく道筋。原発疹・続発疹の用語、分布と性状・発熱との時間関係での鑑別(麻疹・風疹・水痘・突発性発疹)、薬疹と SJS/TEN の危険徴候まで。
- 咳・痰症候
咳・痰に症候から近づく道筋。咳反射の機序、持続期間3分類(8週で慢性)、乾性・湿性での鑑別、結核を見逃さない基準と危険徴候まで。
- 血痰・喀血症候
血痰・喀血に症候から近づく道筋。吐血との区別、気管支動脈由来の出血機序、感染・腫瘍・血管炎の鑑別(肺腎症候群)、大量喀血の体位と危険徴候まで。
- 呼吸困難症候
呼吸困難に症候から近づく道筋。主観症状としての定義、発症の時間軸での鑑別、stridor と wheeze の区別、CO2 ナルコーシスと危険徴候まで。
- 胸痛症候
胸痛に症候から近づく道筋。内臓痛と体性痛の区別、5つの致死的胸痛の型、痛みの性状・増悪因子での鑑別、10分以内の心電図と危険徴候まで。
- 動悸症候
動悸に症候から近づく道筋。不整脈性・循環性・精神性の3群、始まり方と脈の規則性での問診、発作を心電図で捕まえる方法、失神合併などの危険徴候まで。
- 胸水症候
胸水に症候から近づく道筋。滲出性と漏出性の区別(Light の基準)、原因の2系統、胸腔穿刺での絞り込み、排液の注意(再膨張性肺水腫)まで。
- 嚥下困難・障害症候
嚥下困難・障害に症候から近づく道筋。嚥下の3期、口腔咽頭性と食道性の区別、固形物と液体の問診での絞り込み、誤嚥性肺炎の予防と危険徴候まで。
- 腹痛症候
腹痛に症候から近づく道筋。内臓痛・体性痛・関連痛の3種、部位別の鑑別、腹膜刺激徴候の意味、腹部外疾患と見逃しやすい危険な型まで。
- 悪心・嘔吐症候
悪心・嘔吐に症候から近づく道筋。嘔吐中枢への4つの入力、消化器以外(頭蓋内・代謝・心筋梗塞・妊娠)の鑑別、嘔吐物の性状、合併症と危険徴候まで。
- 吐血・下血症候
吐血・下血に症候から近づく道筋。タール便と鮮血便が指す出血部位、上部・下部それぞれの代表疾患、ショック評価を最優先する初期対応まで。
- 便秘・下痢症候
便秘・下痢に症候から近づく道筋。下痢の4機序、便秘の機能性と症候性、大腸癌を疑う警告徴候、止痢薬を使ってはいけない下痢まで。
- 黄疸症候
黄疸に症候から近づく道筋。ビリルビン代謝と3分類(溶血性・肝細胞性・閉塞性)、胆管拡張の有無での分岐、Charcot 3徴・Courvoisier 徴候と危険徴候まで。
- 腹部膨隆(腹水を含む)・腫瘤症候
腹部膨隆・腫瘤に症候から近づく道筋。5F の枠組み、腹水の身体所見と SAAG、腫瘤の部位別鑑別、腹部大動脈瘤・嵌頓ヘルニアの危険徴候まで。
- 貧血症候
貧血に症候から近づく道筋。定義と症状の機序、MCV による3分類、網赤血球での産生・喪失の区別、鉄欠乏で出血源を探す理由と危険徴候まで。
- リンパ節腫脹症候
リンパ節腫脹に症候から近づく道筋。腫れる3つの機序、良悪性を分ける触診の型、部位と全身性の鑑別、生検に進む危険徴候まで。
- 尿量・排尿の異常症候
尿量・排尿の異常に症候から近づく道筋。乏尿・無尿・多尿・尿閉の用語整理、多尿の3系統、尿失禁の4型、導尿を急ぐ危険徴候まで。
- 血尿・タンパク尿症候
血尿・タンパク尿に症候から近づく道筋。糸球体性と尿路性の区別、組み合わせで読む型(腎炎・ネフローゼ・無痛性肉眼的血尿)、泌尿器科精査が必須の危険徴候まで。
- 月経異常症候
月経異常に症候から近づく道筋。視床下部-下垂体-卵巣軸、続発性無月経でまず妊娠を除外する型、月経困難症の機能性と器質性、閉経後出血の危険徴候まで。
- 不安・抑うつ症候
不安・抑うつに症候から近づく道筋。身体疾患・薬剤の除外、うつ病の中核2症状、双極性の躁の聴取、希死念慮は直接尋ねてよいという原則まで。
- もの忘れ症候
もの忘れに症候から近づく道筋。生理的健忘との区別、せん妄・うつとの3すくみ、治せる認知機能障害(正常圧水頭症・慢性硬膜下血腫・甲状腺)、4大認知症の型まで。
- 頭痛症候
頭痛に症候から近づく道筋。一次性3型(片頭痛・緊張型・群発)の対比、二次性を疑う危険徴候(雷鳴頭痛・発熱・神経症状)、薬剤の使用過多による頭痛まで。
- 運動麻痺・筋力低下症候
運動麻痺・筋力低下に症候から近づく道筋。上位・下位運動ニューロンの対比、麻痺の分布と時間経過での鑑別(脳卒中・Guillain-Barré・重症筋無力症)、緊急の型まで。
- 腰背部痛症候
腰背部痛に症候から近づく道筋。大半を占める非特異的腰痛、見逃してはいけない red flags(感染・腫瘍・骨折・馬尾症候群・内臓由来)、安静より活動維持という治療原則まで。
- 関節痛・関節腫脹症候
関節痛・関節腫脹に症候から近づく道筋。炎症性と非炎症性の区別、急性単関節炎は穿刺で化膿性を除外する型、痛風と偽痛風の対比、関節リウマチの分布まで。
- 外傷・熱傷症候
外傷・熱傷に症候から近づく道筋。ABCDE の初期診療、熱傷の面積(9の法則)と深度、気道熱傷のサイン、冷却・輸液と専門施設へ送る基準まで。
基本的診療知識
- 臨床推論概念
患者の問題から診断・マネジメントへ至る思考の型。情報収集の3手段、仮説の立て方と検証、診断エラーの認知バイアス、患者との意思決定共有、コンサルトの基準まで。
- 検体検査の読み方検査
血算・凝固・尿便・生化学・免疫血清の「読み方の型」。基本検査と確定検査の使い分け、小児・高齢者・妊産婦の検査値特性まで(採血手技・検体の扱いは「臨床検査・採血総論」)。
- 微生物検査検査
塗抹(グラム染色)→培養・同定→薬剤感受性という細菌学検査の流れと、抗原・PCR・抗体というウイルス検査の使い分け。「検出=起因菌ではない」という解釈の型まで。
- 染色体・遺伝子検査とフローサイトメトリ検査
核型分析・FISH・PCR・NGS・フローサイトメトリの使い分けと検体の約束事。生殖細胞系列の検査で遺伝カウンセリングが原則になる理由まで。
- 超音波検査の基礎検査
プローブの選び方(周波数と分解能・減衰のトレードオフ)、B/M/ドプラの使い分け、エコー像の読みの型(無エコー・音響陰影)、治療応用と安全性・造影まで。
- 臨床薬物動態と相互作用概念
蓄積と定常状態、耐性・タキフィラキシー・依存、タイプA/Bの有害作用、動態的・薬力学的相互作用の型、年齢・臓器障害での調整原則(ADME の基礎は基礎医学「薬物動態と投与経路」)。
- 系統別薬理の見取り図概念
薬をクラス(作用機序のまとまり)で俯瞰する見取り図。系統別の代表クラスと共通の有害事象の型、抗微生物薬・抗腫瘍薬・分子標的薬・漢方の要点。各論は疾患テーマへ。
- 外科の基本と清潔操作手技
滅菌と消毒の区別から、手術時手洗い・ガウンテクニック、一次治癒/二次治癒/遅延一次縫合の使い分け、被覆材の選び方、外科的治療の適応と合併症の型まで。
- 病理診断の実際検査
病理検体の出し方と臨床情報の書き方、デジタル病理(WSI・遠隔診断)、病理解剖の位置づけ、病理と臨床が食い違うときの動き方(染色・術中迅速の実際は「病理検査」テーマ)。
- 集中治療とICU概念
生命を脅かす臓器不全を継続監視と臓器補助で支える医療と、その場である ICU。適応と段階、多職種体制、モニタリング、重症度スコア、PICS/ICU-AW の予防まで。
- 免疫抑制薬概念
移植と自己免疫疾患に用いる免疫抑制薬の5系統、各系統の副作用と TDM、共通する易感染性・悪性腫瘍リスク、ワクチンの扱い。
- 義肢(義手・義足)概念
失われた四肢を代替する義肢の型と構成。装具との違い、義足の切断レベルと構成、断端管理と幻肢痛、義手の3型、処方と給付制度。
- 慢性疼痛概念
3か月を超えて続く痛みを病態として捉える。機序による3分類、生物心理社会モデルと悪循環、機能を含む評価、運動療法と認知行動療法を柱とする集学的治療。