麻酔・総合診療の医学テーマ
麻酔・総合診療の医師国家試験 頻出テーマを38項目、中分類ごとに整理しました。気になるテーマから要点と出題実績を確認できます。
処置・診察手技
- 身体診察(視診・触診・頸部・口腔・関節可動域・体温)手技
身体診察は視診・触診・打診・聴診の 4 手技を体系的に組み合わせ、部位・体位・対象臓器に応じて使い分けて所見を捉える基本診察である。
- 腹部診察検査
腹部診察は視診・聴診・打診・触診の順に行い、腹部の異常を系統的に評価する身体診察法である。
- 直腸・肛門指診手技
直腸・肛門指診は示指を肛門から挿入し、肛門・直腸・前立腺などの病変を触知する基本的な診察手技である。
- 深部腱反射検査
深部腱反射は、腱をハンマーで叩いて筋を急速に伸展させ筋収縮を誘発する神経学的診察法で、反射弓の異常を評価する。
- 無菌操作・創傷消毒手技
創傷消毒は、皮膚の開放創に消毒薬を用いて感染予防を行う処置で、薬剤の選択が重要である。
- 注射手技(筋注・皮内・皮下)手技
筋肉内注射は三角筋や大腿の外側広筋など、神経・血管の少ない厚い筋層に薬液を注入する投与手技である。
- 経鼻胃管挿入手技
経鼻胃管挿入は鼻腔から胃まで管を進める手技で、経管栄養の投与や貯留した胃内容の減圧に用いられる。
- 中心静脈カテーテル・肺動脈カテーテル手技
中心静脈カテーテルは中心静脈に留置する管で、輸液や化学療法、中心静脈栄養などに用いる。
- 腰椎穿刺手技
腰椎穿刺は腰部のくも膜下腔に穿刺針を刺入し、脳脊髄液を採取して検査する手技である。
- 胸腔穿刺・胸腔ドレーン管理手技
胸腔ドレーン管理は、挿入後のドレーンの位置・排液・吸引圧を適切に保つ手技である。
- 外科的気道確保(輪状甲状靱帯切開・気管切開)手技
輪状甲状靱帯切開は、甲状軟骨と輪状軟骨の間にある輪状甲状靱帯(輪状甲状間膜)を穿刺または切開して気道を確保する外科的処置で、高度の呼吸困難を急速にきたした患者への迅速な救命手段である。
臨床検査関連
- 臨床検査・採血総論(静脈採血・CBC・検体・検査値変動)手技
静脈採血は、シリンジまたは真空管(ホルダー)を用いて末梢の静脈血を採取する、最も基本的な採血手技である。
- 動脈採血・動脈血ガス分析(A-aDO2・Allenテスト)手技
動脈採血は、動脈血ガス分析などのために動脈を直接穿刺して血液を採取する手技である。
- 血液培養・検体取扱い検査
血液培養は血液中の病原微生物 (細菌・真菌) を検出し、菌血症・敗血症の起因菌を同定するための検査である。
- 細菌培養検体の採取検査
細菌培養検査は感染症の起因菌を調べる検査であり、検体を正しく採取できるかが結果の信頼性を左右する。
- 病理検査(染色法・凍結切片・迅速診断)概念
Gram 染色は細菌の細胞壁構造の違いを利用し、Gram 陽性菌 (紫色) と Gram 陰性菌 (赤色) を判別する基本的な細菌染色法である。
- パニック値概念
パニック値とは、直ちに対応しないと生命に関わる危機的な検査値であり、施設ごとに基準が設定される。
輸液
麻酔
- 周術期管理概念
周術期管理は手術前・手術中・手術後の患者状態を総合的に管理する診療で、術前準備・術中管理・術後管理から構成される。
- 全身麻酔(気道評価・導入RSI・吸入麻酔薬・モニタ・術後管理)手技
全身麻酔の導入では、意識レベルを低下させる作用をもつ静脈麻酔薬や吸入麻酔薬が用いられる。
- 脊髄くも膜下麻酔・硬膜外麻酔(区域麻酔)手技
脊髄くも膜下麻酔はくも膜下腔に局所麻酔薬を注入し、下半身の感覚と運動を遮断する区域麻酔法である。
- 局所麻酔手技
局所麻酔は、手術や処置を行う部位の感覚を一時的に遮断し、意識を保ったまま疼痛を取り除く麻酔法である。
- オピオイド薬剤
オピオイドは中枢神経のオピオイド受容体に作用する鎮痛薬の総称で、がん疼痛や術中鎮痛に用いられる。
- パルスオキシメトリ検査
パルスオキシメトリは皮膚の上から動脈血酸素飽和度(SpO2)を測る非侵襲的な検査で、動脈血ガス分析のSaO2の代わりとして使う。
- 悪性高熱症疾患
悪性高熱症 (MH) は、揮発性吸入麻酔薬や脱分極性筋弛緩薬の投与を契機に発症し、急激な高熱を呈する。
老年医学
- 加齢に伴う変化・高齢者の生理学的特徴概念
加齢に伴う変化では多くの臓器の機能が低下する一方、脈圧・末梢血管抵抗・残気量などはむしろ増大し、さらに症候が非典型化するのが特徴である。
- 高齢者の診察・コミュニケーション概念
高齢者の診察では、難聴などの感覚障害や認知機能の低下に配慮し、本人の理解度に合わせて進める必要がある。
- 高齢者総合機能評価(CGA)検査
高齢者総合機能評価(CGA) は、高齢者の身体・精神・社会的側面の生活機能を多面的に評価する手法である。
- 日常生活動作(ADL・IADL・自立度判定)概念
日常生活動作には基本的日常生活動作 (BADL) と手段的日常生活動作 (IADL) がある。
- フレイル・ロコモティブシンドローム疾患
フレイルは加齢に伴って身体・精神心理・社会の機能が低下し、要介護に至りやすくなった状態である。
- 廃用症候群疾患
廃用症候群は、長期の安静臥床や不活動によって全身の心身機能が低下した状態の総称である。
- 高齢者の転倒・転倒予防概念
高齢者の転倒は骨折や寝たきりの主要な誘因となる重要な老年医学的問題であり、入院患者では医療安全の重要項目として危険因子の把握と環境整備が基本となる。
- 高齢者の栄養管理・低栄養・栄養状態評価概念
体重・血清アルブミン等で評価する高齢者の低栄養と栄養管理。
- 高齢者のうつ・閉じこもり概念
高齢者の抑うつと社会的孤立(閉じこもり)。低栄養・認知症・運動器症候群と鑑別する。