第120回医師国家試験の解説はどこで読める?──無料で届く範囲と、有料で買える範囲
目次
第120回医師国家試験の問題と正答は、厚生労働省が公式サイトで無料公開しています。ただし公開されているのは「問題」と「正答」までで、解説は含まれません。なぜその選択肢が正解なのかを読みたい場合は、各社の有料の解説書やオンラインサービス、あるいは解説を備えた学習サービスを使うことになります。この記事では、無料でどこまで届くのか、有料で何が足されるのかの境界線をはっきりさせます。[1]
厚生労働省が無料で公開しているもの
厚生労働省の「第120回医師国家試験問題および正答について」のページでは、A問題からF問題までの6ブロックの問題PDFと、それぞれに対応する別冊(画像)のPDF、そして正答のPDFが公開されています。試験は令和8年(2026年)2月7日・8日に実施されたもので、費用はかかりません。[1]
- A〜F問題の本体PDF(全6ブロック)
- A〜F問題それぞれの別冊PDF(画像・図表)
- 正答PDF(全問の正解番号)
つまり「解いて、丸つけをする」ところまでは完全に無料で完結します。公式が出している範囲を確認しないまま探し始めると、遠回りになります。
ただし、別冊の画像は「実際の出題と異なる」ことがある
見落とされがちな注意点があります。厚生労働省は同ページで次のように案内しています。[1]
別冊については、ホームページ掲載にあたり一部非公表又は加工により実際に出題された画像と異なるものがあります。[1]
画像問題を解いていて「この所見は読み取れないのでは」と詰まったとき、自分の読影力ではなく掲載側の加工が理由であることがあります。画像で判断させる設問は臨床実地問題に多く、ここが崩れると自己採点がぶれる要因になり得ます。[1]
なお、この制約は公式の別冊を使う限りどのサービスでも同じです。有料か無料かの違いではなく、公開されている画像そのものの制約だと理解してください。
有料側が足しているのは「解説」と「正答率」
市販の解説書やオンラインの問題演習サービスが上乗せしている要素は、一般に次の3つに整理できます。第一に選択肢ごとの解説、第二に受験者の正答率や選択肢別の解答率といった統計、第三に類題・過去問との紐づけです。何がどこまで含まれるかはサービスによって異なります。とくに正答率が付いていれば「これは全員が取れた問題か、落としても差がつかない問題か」の判断材料になり、直前期の優先順位づけに使えます。価格や収録範囲は各社で異なり改定もあるため、購入前に各社のページで確認してください。
どの選択肢が自分に合うかの一般的な整理は医師国家試験の過去問の解説はどこで読める?にまとめています。無料で使える範囲だけを広く見たい場合は無料で使える医師国家試験の過去問を参照してください。
第120回はどんな回だったか
合格基準は、必修問題が160点以上/200点、必修問題を除いた一般問題および臨床実地問題が224点以上/300点、禁忌肢問題の選択数が3問以下。合格率は全体91.6%、新卒94.7%でした。第119回の一般・臨床実地が221点、第118回が230点だったことと並べると、第120回の基準点は3回のなかでは中間です(基準点は相対基準なので、そのまま難易度の順位を意味するものではありません)。基準の推移は第120回医師国家試験のボーダーで3回分を並べています。[2],[3],[4]
よくある質問
第120回の問題PDFは無料でダウンロードできますか?
できます。厚生労働省の「第120回医師国家試験問題および正答について」から、A〜F問題の本体・別冊・正答のPDFが公開されています。会員登録も費用も不要です。[1]
厚生労働省のページに解説は載っていますか?
載っていません。公開されているのは問題と正答までです。解説が必要な場合は市販の解説書やオンラインの演習サービスを使うことになります。[1]
別冊の画像が見づらいのですが、自分の環境の問題でしょうか?
掲載側の理由である可能性があります。厚生労働省は、掲載にあたって別冊の一部を伏せたり加工したりしている場合がある旨を案内しています。公式の別冊を使う限り、この制約はどのサービスでも同じです。[1]
第120回だけ解けば十分ですか?
最新回は出題の傾向をつかむのに向いていますが、1回分では出題範囲を網羅できません。何年分を解くかの考え方は医師国家試験の過去問は何年分やるべきかで扱っています。
まとめ
第120回は、厚生労働省が問題・別冊・正答を無料で公開しており、解いて丸つけをするところまでは費用ゼロで到達できます。無料側の限界は2つ、解説が付かないことと、別冊画像に一部非公表・加工があることです。有料側が上乗せするのは解説や統計、類題の紐づけといった要素ですが、何がどこまで含まれるかはサービスごとに異なります。[1]
まず無料で解いてみて、詰まった箇所の性質を見てから課金先を決めると、無駄が出にくくなります。なお本記事を書いている iwor 自身も、無料で使える範囲と有料プランの両方を持つサービスです。無料・有料の線引きを扱う記事の書き手が当事者でもあることは、読むうえで差し引いてください。
出典
- 1.一次資料厚生労働省「第120回医師国家試験問題および正答について」 mhlw.go.jp(2026-07-29 取得)
- 2.一次資料厚生労働省「第120回医師国家試験の合格発表について」 mhlw.go.jp(2026-07-29 取得)
- 3.一次資料厚生労働省「第119回医師国家試験の合格発表について」 mhlw.go.jp(2026-07-29 取得)
- 4.一次資料厚生労働省「第118回医師国家試験の合格発表について」 mhlw.go.jp(2026-07-29 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制