マッチングの中間公表とは|2026年度の実数と第1希望者数の正しい読み方
目次
中間公表は、希望順位登録の途中経過として「各研修プログラムを第1希望に登録している参加者人数」が公開されるしくみです。2026年度は、9月24日(木)14時の締切時点の集計が、9月25日(金)14時に公表されました。全1,483プログラムの人数は2026年度 マッチング中間公表の一覧で見られます。[5]
見えるのはこの人数だけで、誰が登録しているかも、2位以下の分布も分かりません。そして、数字を見て順位を入れ替えてもマッチしやすくはなりません。この2つを押さえておけば、数字に振り回されずに済みます。
2026年度の日程と、公開される内容
- 9月24日(木)14時:中間公表前の締切。集計のため、参加者の希望順位登録が一時的に止まる
- 9月25日(金)14時:中間公表。前日の締切時点で、各プログラムを第1希望に登録している参加者の人数が見られる
- そのあと:登録が再開し、10月8日(木)14時の最終締切まで何回でも変更できる
参加者も参加病院も、見られる内容は同じ「第1希望者の人数」です。誰がどこに登録したかは公開されません。[5]
2026年度の中間公表の実数
2026年度の中間公表(「中間発表」と呼ばれることもあります)は、9月25日14時に公表されました。9月24日14時の締切時点で、参加登録者10,079人のうち9,423人が、いずれかのプログラムを第1希望に登録していました。対象は1,483プログラムで、各プログラムの募集定員を足すと10,550人です。[3]
第1希望の登録が定員以上に集まったプログラムは572件、0名のプログラムは344件(23%)でした。プログラムごとの「第1希望者数÷募集定員」の中央値は0.67倍、全体では1席あたり0.89人です。
前年の2025年度は、1,470プログラム・第1希望9,284名で、0名は311件、中央値は0.64倍でした。どちらも10月の最終締切までに登録が変わりうる途中経過どうしの比較です。全1,483プログラムの人数は2026年度 マッチング中間公表の一覧で都道府県別に見られます。[2]
第1希望者数を読む3つの見方
① 定員で割る
第1希望者数は、定員の大きさに引っぱられます。定員70名に43名と、定員10名に60名では、席の埋まり方がまったく違います。「第1希望者数÷募集定員」に直して見ましょう。2025年度の全国では、総定員10,527に対して第一志望9,284名で、1席あたり0.88人でした。[1],[2]
この割り算をプログラムごとに出すと、2025年度の中央値は0.64倍でした。6割のプログラムで、第1希望の登録者が定員に届いていません。志望先が1倍を割っていても、珍しいことではありません。倍率の見方はマッチングの倍率は何倍が普通かにまとめています。
② 大学病院と市中病院を混ぜない
2025年度の中間公表では、大学病院は402プログラム・定員4,013人に対して第1希望者が1,955人で、定員の0.49倍でした。市中病院は1,068プログラム・定員6,514人に対して7,329人で、1.13倍です。大学病院は併願先として登録されやすく、第1希望者数は低く出ます。研修の中身の評価とは別の話です。[1],[2],[4]
③ 単年ではなく推移で見る
第1希望者数の年ごとの動きは、多くのプログラムで数名です。今年の数字が去年より少なくても、来月の結果がそうなるとは限りません。その病院の人気の水準を知りたいなら、何年分かの推移で見るほうが安定します。
中間公表を見て、順位を変えるべきか
中間公表の数字は、順位を入れ替える理由になりません。JRMP は、人気のあるプログラムだからといって第1希望を別のプログラムに変えても、マッチする確率は上がらないと説明しています。[7]
「第1希望者が定員の3倍いるから、2位に下げよう」とすると、その病院にマッチできる可能性が下がるだけで、ほかの病院にマッチしやすくもなりません。「少ないから上げよう」も同じです。順位は最初から、行きたい順に並べておきましょう。登録のしかたは希望順位登録のやり方にまとめました。
中間公表を使うなら、順位の数を見直すときです。自分の志望先を第1希望にしている人が多くて心配なら、選考を受けたプログラムのうち、研修してもよいと思えるのにまだ入れていないものを足しましょう。JRMP も、心配な場合は希望順位表に載せるプログラムの数を増やすよう案内しています。選考を受けていないプログラムは、順位表に入れてもマッチしません。[7],[5]
iwor なら、志望リストのままマッチ見込みを確かめられます。
気になったプログラムを志望リストに入れると、少なくとも1院にマッチする見込みを試算できます。研修してもよいと思うプログラムを足したときに見込みがどう動くかも、その場で確かめられます。iwor は医師のためのワークスペースです。
無料ではじめる中間公表の数字は、最終結果ではない
中間公表は9月24日時点の途中経過で、そのあと10月8日の最終締切まで登録は変えられます。プログラムごとの第1希望者数が出るのは、中間公表のときだけです。[5]
中間公表の値をもとにした「人気病院ランキング」の数字も、9月下旬の途中経過の集計です。ランキングの読み方と、倍率と本気の競争がどれだけずれるかは人気病院ランキングの読み方で扱っています。
よくある質問
中間公表はどこで見られますか?
9月25日(金)14時に、JRMP のトップページ(www.jrmp.jp)に中間公表の PDF へのリンクが出ます。都道府県順にまとめた PDF で、参加者も参加病院も同じものを見ます。[6]
中間公表までに登録を終えていないとどうなりますか?
9月24日14時までの登録が集計に入ります。間に合わなくても、最終締切(10月8日14時)までに登録すればマッチングに参加できます。その場合、中間公表の集計には入りません。
第1希望者数が定員より多い病院は諦めるべきですか?
順位を下げてもマッチする確率は上がらないので、行きたいなら1位のままにしましょう。不安なら、選考を受けたプログラムのうち研修してもよいのにまだ入れていないものを、行きたい順の位置に足します。
第1希望者が0名のプログラムもありますか?
あります。2025年度は中間公表の時点で、1,470プログラムのうち311(21%)で第一志望者が0名でした。ほかの参加者の併願で、最終的に埋まることもあります。
まとめ
中間公表で分かるのは、各プログラムを第1希望にした人数だけで、9月24日時点の途中経過です。定員で割り、大学病院と市中病院を分け、単年ではなく推移で見ましょう。順位は行きたい順のまま動かさず、心配なら、選考を受けて研修してもよいと思えるプログラムを足すことに使いましょう。
出典
- 1.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修プログラム別マッチ結果」 jrmp2.jp(2026-07-28 取得)
- 2.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2025年度 医師臨床研修マッチング 中間公表」 jrmp2.jp(2026-07-28 取得)
- 3.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2026年度 医師臨床研修マッチング 中間公表」 jrmp2.jp(2026-09-25 取得)
- 4.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修医マッチングの結果(表4 病院種別ごとのプログラム数・募集定員)」 jrmp2.jp(2026-09-05 取得)
- 5.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2026年度医師臨床研修マッチングスケジュール」 jrmp2.jp(2026-09-16 取得)
- 6.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2026年度版 研修医マッチングの手引き(6年生用・既卒者用)」 jrmp.jp(2026-09-16 取得)
- 7.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「医師臨床研修マッチングに参加する際の注意事項」 jrmp2.jp(2026-09-16 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制