マッチングの中間公表とは|2026年度は9月25日14時・第1希望者数の正しい読み方
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中間公表とは、希望順位登録の途中経過として「各研修プログラムを第1希望に登録している参加者の人数」が公開される仕組みです。2026年度は9月24日(木)14時の締切時点の集計が、9月25日(金)14時に公表されます。見えるのはこの人数だけで、誰が登録しているかも、2位以下の分布も分かりません。そして数字を見て順位を動かしても有利にはならない――この2点を押さえておけば、当日に慌てずに済みます。[3]
2026年度の日程と、公開される内容
- 9月24日(木)14時:中間公表前の締切。集計のため参加者側の希望順位登録操作が一時停止する
- 9月25日(金)14時:中間公表。前日締切時点で各プログラムを第1希望に登録している参加者人数が見られる
- その後:登録操作が再開し、10月8日(木)14時の最終締切まで何回でも変更できる
参加者も参加病院も、見られる内容は同じ「第1希望者の人数」です。個人が誰をどこに登録したかは公開されません。[3]
第1希望者数を読む3つの視点
① 定員で割る
第1希望者数の絶対数は定員の大きさに引きずられます。定員70名のプログラムに43名と、定員10名のプログラムに60名では、席の埋まり方がまったく違います。必ず「第1希望者数 ÷ 募集定員」に直してください。2025年度の全国平均は、総定員10,527に対し第一志望9,284名で0.88人/席でした。[1]
この割り算をプログラムごとに出すと、2025年度の中央値は0.64倍でした。6割のプログラムでは第1希望の登録者が定員に届いていません(マッチングの倍率は何倍が普通か)。自分の志望先が1倍を割っていても、それは珍しいことではありません。
② 大学病院と市中病院を混ぜない
2025年度の公表データを集計すると、大学病院(402プログラム)は希望順位登録が延べ24,246件、中間公表の時点で第一志望に置かれていた登録は1,955件でおよそ8%。市中病院(1,068プログラム)は延べ26,169件に対して7,329件でおよそ28%でした。大学病院は「どこにもマッチしないと困る」という理由で順位表の下に置かれやすく、第1希望者数は構造的に低く出ます。研修の中身とは無関係です。[1]
③ 単年ではなく推移で見る
第1希望者数は年ごとに数十名単位で動きます。今年の数字が去年より少ないからといって、来月の結果がその通りになるとは限りません。判断したいのが「その病院の人気の水準」であれば、複数年の推移で見るほうが安定します。iwor の各病院ページには2021年度以降の応募者数・第一志望・倍率の推移を載せています。
中間公表を見て、順位を変えるべきか
結論から言うと、中間公表の数字は順位を変える理由になりません。臨床研修マッチングは希望を突き合わせるアルゴリズムで組み合わせが決まる仕組みで、本当の希望と違う順位を出しても得をしないからです。
「第1希望者が定員の3倍いるから、この病院は諦めて2位に下げよう」という判断は、その病院にマッチする可能性を自分で捨てるだけで、他の病院にマッチしやすくなるわけではありません。逆に「第1希望者が少ないから上げよう」も同じです。順位は最初から、行きたい順に並べておけば足ります。詳しくは希望順位登録のやり方にまとめました。
中間公表が本当に役に立つのは、次の1点だけです。第1希望者が定員に対して極端に少ないプログラムがあると分かったとき、そこを「行ってもよい病院」として登録候補に加える判断ができます。順位の入れ替えではなく、登録数を増やす方向にだけ使ってください。
中間公表の数字は、最終結果ではない
中間公表は9月24日時点の途中経過です。その後10月8日の最終締切まで登録は変更でき、最終的な第1希望者数そのものは公表されません。世に出ている「人気病院ランキング」の多くはこの中間公表値を使っています。[3]
つまりランキング記事の数字は、9月下旬時点の下書きの集計だと考えるのが妥当です。ランキングそのものの読み方は人気病院ランキングの読み方で、倍率と本気の競争がどれだけずれるかを実データで扱っています。
よくある質問
中間公表はどこで見られますか?
マッチングシステム上で参加者・参加病院ともに閲覧できます。公表時刻は2026年度は9月25日(金)14時です。[3]
中間公表までに登録を終えていないとどうなりますか?
9月24日14時までの登録が集計対象になります。間に合わなくても最終締切(10月8日14時)までに登録すればマッチングには参加できますが、集計には反映されません。[3]
第1希望者数が定員より多い病院は諦めるべきですか?
その必要はありません。順位を下げても他の病院にマッチしやすくなるわけではないため、行きたいなら1位のままで問題ありません。不安があるなら、下位に「行ってもよい病院」を足すほうが有効です。
第1希望者が0名のプログラムもありますか?
あります。2025年度は中間公表時点で、1,470プログラムのうち311プログラム(21%)の第一志望者が0名でした(確定の第1希望登録者は全体で9,284名から9,651名に増えており、最終的に0名だったとは限りません)。第1希望者数だけを見ると人気がないように見えますが、他の病院からの併願で最終的に埋まることもあります。[1]
まとめ
中間公表で分かるのは「各プログラムを第1希望にした人数」だけで、それは9月24日時点の途中経過です。読むときは定員で割り、大学病院と市中病院を分け、単年ではなく推移で見る。そして数字を見ても順位は動かさない――動かして得をする仕組みではないからです。使うとしたら、登録するプログラムを増やす判断材料としてだけにしてください。
出典
- 1.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修プログラム別マッチ結果」 jrmp2.jp(2026-07-28 取得)
- 2.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2025年度 中間公表(各プログラムを第一希望に登録した学生数)」 jrmp2.jp(2026-07-28 取得)
- 3.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2026年度医師臨床研修マッチングスケジュール」 jrmp2.jp(2026-07-28 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制