マッチングのグループディスカッションは何をやるか|330施設のうち挙げているのは5つ
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研修医マッチングでグループディスカッションを選考に挙げている病院は、iwor が選考内容を収録している330施設のうち5施設です。しかもその5施設は、いずれも面接を併せて行います。だから最初にやることは対策本を買うことではなく、志望先の募集要項で選考方法の欄を読むことです。実施する病院に当たった場合に備えて言っておくと、中身まで公表している病院もあります。中東遠総合医療センターは、当日に会場でテーマが示されること、15分程度で話し合って代表者が発表すること、そしてテーマは医療の知識を問うものではないことを募集要項に書いています。[1],[8]
330施設のうち、グループディスカッションを挙げているのは5病院
iwor は341施設について待遇と選考内容を収録していて、そのうち選考内容の申告があるのは330施設です。この330施設のなかで、選考にグループディスカッション(集団討論)を挙げているのは5施設でした。5施設が自院の募集要項に書いている選考方法を、そのまま並べます。いずれも2027年度採用の募集要項です。[1]
- 前橋赤十字病院(群馬)……選考方法「面接、グループディスカッション」
- 川崎市立多摩病院(神奈川)……試験内容「面接/小論文/グループディスカッション」
- 聖隷浜松病院(静岡)……選考方法・試験内容「医師臨床研修マッチング 面接・グループディスカッション 等」
- 大同病院(愛知)……選考方法「グループディスカッション、個人面接」
- 倉敷中央病院(岡山)……試験内容「事前提出課題(締切:期日厳守)/グループディスカッション(試験当日)/個人面接(試験当日)」
5施設に共通しているのは、グループディスカッションだけで選考する病院が1つも無いことです。全部が面接を併せて行い、川崎市立多摩病院は小論文も、倉敷中央病院は事前の提出課題も課します。選考内容の申告がある330施設まで広げると、330施設すべてが面接を挙げています。試験の形式として面接だけという病院が135施設で最も多く、そこにほかの形式が乗っていく形です。だからグループディスカッションのある病院を受けるとしても、準備の土台は面接のほうにあります。[1]
この5という数字は、全国でグループディスカッションを行う病院の総数ではありません。iwor が収録できているのは341施設で、全国の臨床研修病院すべてではないからです。たとえば中東遠総合医療センター(静岡)はこの341施設に入っていませんが、自院の募集要項では試験内容に「グループディスカッション」を明記しています。確かめる先は、あくまで志望先の募集要項です。[8]
中東遠総合医療センターは、当日にテーマを示して15分程度で代表者が発表すると書いている
「何をやるのか」がいちばん知りたいところだと思います。中東遠総合医療センターは、募集要項の試験内容の欄に注記を付けて、進め方をここまで書いています。[8]
グループディスカッションは、当日会場で示されるテーマについて、グループ内でディスカッションし(15分程度)、結論をまとめて、最後に代表者に発表していただきます。(役割分担は受験者同士の話し合いにより決定します。ディスカッションのテーマは、医療の知識を問うものではありません。)[8]
この記述から、当日の絵はかなり具体的に描けます。テーマは事前に分からない。持ち時間は15分程度で、そのあいだに結論まで持っていく必要がある。司会や書記といった役割は病院が割り振るのではなく受験者どうしで決める。そしてテーマは医学知識を問うものではない。国試の知識を詰め込んで臨む試験ではない、ということです。[8]
課題を事前に出させる病院もあります。倉敷中央病院は試験内容を「事前提出課題(締切:期日厳守)」「グループディスカッション(試験当日)」「個人面接(試験当日)」の3つに分けていて、応募書類の一覧には「事前課題(エントリー後、ダウンロード可能)」とあります。試験日ごとに対面かオンラインかも公表しています。一方で、討論の時間・役割分担・人数は、上に挙げた5病院の募集要項では公表されていません。ここは病院見学のときに研修医か研修担当の事務に直接聞くのが早いところです。聞くことをまとめておく手順は病院見学で何を見るかにあります。[7],[2],[3],[4],[5]
去年の形式が、今年もそうとは限らない
先輩の体験談や去年の体験記を頼りに準備するとき、注意したいことがあります。大同病院は「マッチング試験はどんな方法でしていますか?」という質問への回答として、毎年、選考委員会で開催方法の検討がなされていること、昨年度はグループディスカッションと個人面接という構成だったことを説明したうえで、こう付け加えています。[6]
方法については予告なく変更することがあります。[6]
去年の受験者から聞いた話は、去年の話です。今年の構成を確かめる先は、今年の募集要項です。体験談は当日の空気感や質問の傾向を知るには役に立ちますが、「何が課されるか」の確認には使えない、と分けて考えてください。[6]
準備は、この順で決まる
- ① 受ける病院それぞれについて、募集要項の選考方法の欄を書き出す。グループディスカッションと書かれていれば実施されると考えてよい。出願の直前にもう一度見ておくと、変更にも気づけます
- ② 書かれている病院については、その欄の説明文まで読む。時間・進め方・テーマの性質を書いている病院なら、当日の絵がそこで決まります
- ③ 何も書かれていない病院は、それだけでは実施しないとは言えません。人数や過去のテーマも公表されていないので、見学のときにまとめて聞く。ここは足で埋める部分です
- ④ 面接の準備を先にやる。選考内容の申告がある330施設はすべて面接を挙げていて、グループディスカッションのある5病院も例外ではありません。時間をかける順番として、こちらが先です
④について補足します。グループディスカッションは相手のいる試験なので、ひとりで再現して練習することができません。一方で面接は、ひとりでも練習できます。準備できるほうを先に固めておくと、当日に持ち込める余裕が変わります。面接で実際に聞かれることはマッチング面接でよく聞かれることにまとめました。選考全体の組み合わせはマッチングの採用試験は何が出るか、筆記と小論文はそれぞれマッチングの筆記試験とマッチングの小論文にあります。
一対一の面接は、ひとりでも練習できる。
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無料ではじめるよくある質問
就活向けのグループディスカッション対策は役に立ちますか
そのまま当てはめないほうが安全です。グループディスカッションの対策記事には企業の新卒採用を想定して書かれたものがあり、研修病院の選考を前提にしているとは限りません。読む順番としては、まず志望先が公表している記述が先です。中東遠総合医療センターの「役割分担は受験者同士の話し合いにより決定します」のように、当日の進め方そのものが書かれていることがあります。病院が何を見ているかも、募集要項の「求める人物像」の欄に書かれていることがあります。聖隷浜松病院は「人間性豊かで真摯であり、リーダーシップとチームワークを理解する人」と書いています。[8],[4]
テーマは医学的な内容ですか
中東遠総合医療センターは「ディスカッションのテーマは、医療の知識を問うものではありません」と明記しています。志望先が何も書いていない場合は、見学のときに研修医へ聞いてください。少なくとも、国試の勉強をグループディスカッションのために前倒しする必要は、公表されている範囲では見当たりません。[8]
何人でやりますか。司会などの役割は決まっていますか
役割は受験者どうしで決める、と公表している病院があります。中東遠総合医療センターの募集要項がそうです。人数はどの病院も公表していないので、事前には分かりません。人数によって発言の回り方が変わるので、気になるなら見学時に「何人くらいのグループでしたか」と聞いておくと、当日の想像がつきます。[8]
志望先で実施されるかどうかは、どこを見れば分かりますか
病院の募集要項の「選考方法」または「試験内容」の欄です。臨床研修病院ガイドブックにも同じ欄がありますが、掲載情報の入力と更新は各病院が行うとガイドブック自身が案内しているので、最新は必ず募集要項で確認してください。大同病院のように、よくある質問のページで選考方法を説明している病院もあります。逆に、募集要項に何も書かれていない場合、それは実施しないという意味ではなく、書いていないという意味です。[1],[6]
グループディスカッションが苦手なら、その病院は避けたほうがいいですか
選考形式だけを理由に外すのは、もったいない判断だと思います。グループディスカッションを挙げている5病院はいずれも面接を併せて行っていて、選考がそこだけで組まれているわけではありません。避けるかどうかを決める前に、まずその病院の研修内容と待遇を見て、行きたいかどうかを決めてください。順位表に書く病院の選び方は希望順位表に、どの病院をどの順で書くかで扱っています。そのうえで苦手意識があるなら、当日の進め方を公表している病院の記述を読んで、15分で結論まで持っていく流れを頭に入れておくだけでも違います。[8]
まとめ
グループディスカッションを課す病院は多くありません。iwor が収録している330施設のうち挙げているのは5施設で、その5施設も面接を併せて行います。やることの順番は決まっていて、まず志望先の募集要項で選考方法の欄を読み、書かれていれば説明文まで読む。書かれていなければ見学で聞く。そして時間は面接の準備に先に使う。中東遠総合医療センターの募集要項からは、当日にテーマが示され、15分程度で結論をまとめて代表者が発表する、テーマは医学知識を問わない、という当日の形まで読み取れます。ここまでは、噂に頼らず公表情報だけで分かります。志望先の全体像から組み立て直すなら研修病院の選び方から読んでください。[8]
出典
- 1.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団「臨床研修病院ガイドブック 2027年度版」 guide.pmet.jp(2026-08-05 取得)
- 2.一次資料前橋赤十字病院「初期研修医(2027年度 初期研修医募集要項)」 maebashi.jrc.or.jp(2026-08-05 取得)
- 3.一次資料川崎市立多摩病院(聖マリアンナ医科大学)「【2027年度採用研修医】募集要項」 tama.marianna-u.ac.jp(2026-08-05 取得)
- 4.一次資料社会福祉法人聖隷福祉事業団 総合病院聖隷浜松病院「募集要項・待遇(2027年度採用 卒後臨床研修医募集要項)」 seirei.or.jp(2026-08-05 取得)
- 5.一次資料社会医療法人宏潤会 大同病院「医科研修医(2027年度 初期臨床研修医 募集要項)」 resident.daidohp.or.jp(2026-08-05 取得)
- 6.一次資料社会医療法人宏潤会 大同病院「よくある質問 ‐ FAQ(選考方法について)」 resident.daidohp.or.jp(2026-08-05 取得)
- 7.一次資料公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院「2027年度 初期臨床研修医 募集要項」 kchnet.or.jp(2026-08-05 取得)
- 8.一次資料中東遠総合医療センター「募集要項・応募方法(令和9年度採用 初期臨床研修医募集要項)」 chutoen-hp.shizuoka.jp(2026-08-05 取得)
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