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マッチング

マッチングの採用試験は何が出るか|面接だけの病院がいちばん多い

iwor 編集部7分で読めます
目次

採用試験の対策は、受ける病院の組み合わせで総量が変わります。iwor が選考内容を収録している330施設を見ると、面接はそのすべてが課している一方で、選考が面接だけという施設が135あり、これが最も多い組み合わせでした。筆記は143施設、小論文は122施設ですが、その両方を課すのは83施設で全体の4分の1ほど。適性検査や性格検査のたぐいは31施設、グループディスカッション等は5施設です。だから全員が同じフルセットを準備する必要はありません。候補が決まった時点で選考方法を見れば、自分がやることは先に決まります。[1]

330施設の選考方法の内訳

数字の出どころは、臨床研修病院ガイドブックに各病院が申告した選考内容です。iwor はこれを341施設ぶん収録していて、そのうち選考内容の申告があるのが330施設。形式ごとの件数は次のとおりです。1つの病院が複数の形式を課すので、合計は330を超えます。[1]

  • 面接……330施設。申告のあるすべての病院が課しています
  • 筆記(学科を含む)……143施設
  • 小論文(作文・論文・エッセイを含む)……122施設
  • 適性検査・性格検査のたぐい……31施設
  • グループディスカッション等……5施設
[1]

件数より役に立つのは、組み合わせのほうです。面接だけが135施設、筆記も小論文もあるのが83施設、筆記はあるが小論文は無いのが60施設、小論文はあるが筆記は無いのが39施設。つまり、面接の準備は収録範囲では全員に必要で、筆記と小論文は志望先しだいということになります。[1]

この330施設は iwor が収録できた範囲であって、全国の臨床研修病院すべてではありません。申告が無くて分母から外れた11施設は、そのほとんどが大学病院です。「全国の何割が筆記を課す」と読み替えられる数字ではないので、志望先については1件ずつ募集要項で確かめてください。ガイドブックの各病院のページにも「掲載情報の入力、更新は各病院に任されています」「処遇等の最新情報については、必ず各病院から募集要項を入手する、直接病院の採用担当部署に尋ねるなどをして確認してください」という注意書きが添えられています。[2]

面接は、申告のある330施設すべてが課していた

申告のある330施設すべてが面接を課しています。ただしこれは「申告欄にそう書いた病院の数」で、申告様式そのものに面接を含まない選択肢が現れないため、様式の制約と実態を切り分けることはできません。実務的には、面接対策だけはどの病院を受けるにしても必要と考えて差し支えありません。優先順位をつけるなら、面接がいちばん上に来ます。聞かれることの中身はマッチング面接でよく聞かれることにまとめました。志望動機と自己PRは面接でも書類でも小論文でも同じ材料を使うので、志望動機を先に整理しておくと全体が早く進みます。[1]

筆記と小論文は、志望先しだいで要否が変わる

筆記を課す143施設のうち、出題の元まで書いているのは少数です。そのなかでいちばん多いのが医師国家試験で8施設。昭和医科大学病院は「筆記試験(マークシート方式(60問)、医師国家試験の過去問題より出題します。)」、九州大学病院は「筆記試験は医師国家試験に準ずる」と書いています。一方でSPIに準じた問題や英文読解を挙げる病院もあります。中身についてはマッチングの筆記試験で扱いました。[2],[3]

小論文で先に確かめたいのは、当日書くのか事前に出すのかです。122施設のうち17施設は事前提出・事前課題と申告していて、その場合は試験日ではなく応募書類の締切に間に合わせることになります。字数やテーマの実例はマッチングの小論文にまとめました。市販の対策本を買うかどうかの切り分けはマッチング対策の本に書いています。[1]

適性検査とグループディスカッションは、要否をまず確認する

適性検査や性格検査のたぐいを課すと書いているのは31施設です。事前に Web で受ける形を明記している病院があり、兵庫医科大学病院は「適性試験(自宅での WEB テスティング)」、市立四日市病院は「WEB適性検査(事前にWEBにて実施)」と書いています。実施が試験日より前になることがあるので、対策より先に「いつまでに受けるのか」を募集要項で確認してください。[4],[5]

グループディスカッション等を申告しているのは5施設です。前橋赤十字病院は「面接、グループディスカッション」、大同病院は「グループディスカッション、個人面接」、倉敷中央病院は「プレゼンテーション課題、グループディスカッション」と「面接試験:個人面接」、川崎市立多摩病院は「面接、グループディスカッション、小論文」。5施設という数は「申告欄にそう書いた病院の数」なので、書いていない病院が実施しないという意味ではありません。志望先の今年の募集要項に記載が無ければ優先度は下げてよい、という判断のしかたになります。当日に何をやるのかまで公表している病院があるので、実施する病院を受けるならマッチングのグループディスカッションを読んでください。なお選考方法の重さは研修内容の評価ではありません。[6],[7],[8],[9]

候補を絞る段階で、準備量まで見通す

選考方法は、病院を選ぶときの条件にもできます。国試の勉強と並行する時期に筆記と小論文が重なる病院ばかりを並べれば、当然きつくなります。逆に、行きたさが同じくらいの病院が2つあるなら、選考方法で決めるのは合理的な判断です。

iwor の病院データベースでは、全国の研修病院をプログラム単位のまま、選考方法で絞り込めます。都道府県、大学・市中の別、救急指定との組み合わせもでき、ここまでは無料プランのまま使えます。PRO なら、選んだ複数院を横並びで比較でき、マッチ難易度・穴場度・志望集中度・安定度といった iwor 指標の数字まで見られます。いずれも席の取りやすさの目安であり、研修の質や教育体制の評価ではありません。

同じくらい行きたい病院なら、選考方法で決めるのもあり。

iwor は医師のためのワークスペースです。選考内容を収録している病院は、選考方法・都道府県・大学と市中の別で絞り込めます。無料プランのまま使えます(利用にはアカウント登録が必要です)。PRO なら複数院の横並び比較と iwor 指標の数字まで見られます。指標は席の取りやすさの目安です。

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よくある質問

採用試験の対策はいつから始めればいいですか

先に決まるのは日程のほうです。志望先の募集要項が出た時点で選考方法と試験日を書き出し、そこから逆算します。面接はどの病院でも必要なので最初に着手して構いません。筆記が必要かどうかは、そのとき初めて分かります。全体の日程はマッチングのスケジュールにまとめています。

何病院くらい受けるものですか

この記事の収録データは選考方法についてのものなので、受験校数はここでは扱いません。ただ、選考方法を先に見ておくと受験数の判断がしやすくなります。筆記も小論文もある病院を複数並べると準備が重くなるからです。候補の絞り方は研修病院の選び方で扱っています。

書類選考だけの病院はありますか

選考内容の申告がある330施設では、面接を課さないと読める施設はありませんでした。書類審査を併記している病院は多くありますが、それは面接に加えてのものです。ただしこれは申告欄に書かれた内容から読み取れることで、収録範囲の外にある病院については分かりません。審査に回る書類の中身は病院ごとに違い、推薦状を求める病院もあります(マッチングの推薦状は誰に頼むか)。[1]

選考方法は毎年同じですか

変わることがあります。市立大津市民病院のように「試験内容は変更になる可能性があります」と自ら書いている病院もあります。前年の情報や先輩の話は出発点として使い、最終的には今年の募集要項で確認してください。[10]

まとめ

採用試験の対策は、全部を等しくやるものではありません。面接は申告のある330施設すべてが課すので全員に必要ですが、選考が面接だけの病院が135あって最も多く、筆記も小論文もある病院は83にとどまります。だから最初にやることは、志望先の募集要項から選考方法を書き出して、自分の準備の総量を確定させることです。そのうえで、筆記があるなら出題の元まで読み、小論文があるなら提出のしかたを確かめる。適性検査は実施時期のほうが問題になります。準備の中身を決めるのは、他人の体験談ではなく、受ける病院の公表情報です。

出典

  1. 1.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 guide.pmet.jp2026-08-04 取得)
  2. 2.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 昭和医科大学病院(病院申告) guide.pmet.jp2026-08-04 取得)
  3. 3.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 九州大学病院(病院申告) guide.pmet.jp2026-08-04 取得)
  4. 4.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 兵庫医科大学病院(病院申告) guide.pmet.jp2026-08-04 取得)
  5. 5.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 市立四日市病院(病院申告) guide.pmet.jp2026-08-04 取得)
  6. 6.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 前橋赤十字病院(病院申告) guide.pmet.jp2026-08-04 取得)
  7. 7.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 大同病院(病院申告) guide.pmet.jp2026-08-04 取得)
  8. 8.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 倉敷中央病院(病院申告) guide.pmet.jp2026-08-04 取得)
  9. 9.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 川崎市立多摩病院(病院申告) guide.pmet.jp2026-08-04 取得)
  10. 10.一次資料公益財団法人 医療研修推進財団臨床研修病院ガイドブック 2027年度版 市立大津市民病院(病院申告) guide.pmet.jp2026-08-04 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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