医師の脱毛バイト|照射は医行為で、看護師が行うには医師の指示が要る。令和7年の厚労省通知が挙げた違法な例
目次
レーザー脱毛の照射は医行為です。看護師が照射するには、医師の指示が要ります。[2],[1]
厚生労働省は令和7年8月15日の通知で、美容医療の違法な例を整理しました。脱毛バイトに入る医師は、自分がどこまで指示し、何を記録するかを先に確かめておきます。[1]
照射は医行為
平成13年の通知は、レーザー光線などを毛根部分に照射して毛乳頭などを破壊する行為を挙げています。用いる機器が医療用かどうかを問わず、医師免許のない者が業として行えば医師法17条違反になるとしています。[2]
令和7年の通知も、この脱毛行為を、アートメイクや HIFU の施術とともに、無資格者が業として行えば医師法17条に違反する医行為に挙げています。[1]
看護師の照射は、医師の指示の下で
看護師等は、保健師助産師看護師法37条に基づき、医師の指示の下で、医行為に当たる診療の補助を行えます。令和7年の通知は、次のことを違法な例に挙げています。[1]
- 看護師等が、医師の指示なく、脱毛行為などの医行為を行うこと
- 看護師等が、医学的判断を伴う診察を行うこと
- 看護師等が、具体的な治療方法を選んで提案したり決定したりして、患者の状況に応じた医学的な判断を伝えること
通知は、医師も、所属する医療機関の看護師等がこうした違反をする状況をつくってはならないとしています。[1]
通知は、カウンセラーが治療方法を決めることも医行為とする
通知は、患者の主訴や希望を聞き取ったうえで、具体的な治療方法を選んで提案したり決定したりする行為を、医学的な判断を伝える医行為としています。無資格者が業として行えば、医師法17条違反になるとしています。料金の説明という形をとっていても、実質がそうなら医行為に当たるとも書いています。[1]
検討会の報告書は、患者がカウンセラーとだけ相談して決めた治療内容を、そのまま医師が実施している事例を指摘していました。[1]
診療録は、医師が書く
医師は診療をしたら、遅滞なく診療録に記載しなければなりません。病院や診療所に勤める医師の診療録は、管理者が5年間保存します。通知は、診療録を作っていない場合や、医師法施行規則23条の記載事項を満たしていない場合を違法な例に挙げています。[1]
求人で確かめること
「医師は問診するだけ」と書かれた求人でも、看護師は診察できないので診察は医師がし、看護師の照射には医師の指示が要り、診療録は医師が書きます。応募の前に、1日に診る患者の数、照射を担当する看護師への指示の出し方、カウンセラーが説明する範囲、診療録を誰がどう書くかを聞いておきます。
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無料ではじめるよくある質問
医療脱毛の照射は、看護師がしてもよいのですか?
看護師は、医師の指示の下で照射できます。令和7年の厚労省通知は、医師の指示なく看護師が照射することを違法な例に挙げています。[1]
脱毛バイトの医師は、何をするのですか?
看護師にはできない診察、看護師への照射の指示、診療録の記載です。通知は、治療方法の提案や決定も医行為としています。[1]
まとめ
レーザー脱毛の照射は医行為で、看護師が行うには医師の指示が要ります。令和7年の厚労省通知は、指示のない看護師の照射、カウンセラーによる治療方法の決定、診療録の不備を違法な例に挙げています。求人に入る前に、自分の指示と記録の範囲を確かめます。
出典
- 1.一次資料厚生労働省医政局長「美容医療に関する取扱いについて(令和7年8月15日 医政発0815第21号)」 mhlw.go.jp(2026-09-28 取得)
- 2.一次資料厚生労働省医政局医事課長「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて(平成13年11月8日 医政医発第105号)」 mhlw.go.jp(2026-09-28 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制