医学部の卒業試験とは|落ちて卒業できないと、卒業見込みで出願した国試は原則無効。4大学の規程で見る扱い
目次
医学部の卒業試験は、大学が規程で決める6年次の試験です。落ちて卒業できないと、卒業見込みで出願した医師国家試験は、卒業証明書を期限までに出せず原則として無効になります。
時期・形式・再試験の有無は大学ごとに違うので、6年生になったら最初に自分の大学の卒業要件の規程を読んでください。
卒業試験は、大学の規程で決まる
- 岩手医科大学……卒業試験は本試験のひとつで、再試験は原則1回限り。卒業できないと判定された人は留年し、第6学年の全科目を再履修する
- 東京女子医科大学……6年で卒業試験だけが不合格になり、GPA が1.5未満で留年した場合は、卒業試験だけを履修し、合格した科目のやり直しは要らない
同じ「卒試に落ちた」でも、6年の全科目をやり直す大学と、条件によって卒業試験だけを受け直せる大学があります。名前が「総合試験」の大学もあるので、規程の卒業要件の条で、試験の名前を確かめてください。
落ちたら、国試はどうなるか
6年生は、卒業見込証明書で国試に出願できます。第121回の公告は、卒業証明書の提出期限を次のように定めています。[5]
4の(1)に該当する者で卒業見込証明書を提出したものにあっては、令和9年3月9日(火曜日)午後2時までに卒業証明書の提出がなされないときは、当該受験は原則として無効とする。[5]
卒業試験に受からず卒業できなければ、この期限までに卒業証明書は出せません。国試を受けても、その受験は原則として無効になります。日程の全体は第121回医師国家試験の日程にあります。
6年次に上がって卒業できなかったのは、8,201人中125人
文部科学省の公表値では、令和元年度入学者のうち決められた年数で6年次に在籍したのは8,201人、そのうち決められた年数で卒業したのは8,076人でした。差の125人が、6年次から卒業までの間に止まった人数です。この差には卒業試験だけでなく、休学や退学も入ります。[6]
割合にすると1.5%です。割合は小さいものの、落ちたときの影響が国試とマッチングまで届くのが、ほかの学年の試験と違うところです。
卒業試験の準備の組み立て
まず、自分の大学の規程で「卒業試験の時期」「再試験があるか、何回か」「落ちたときに何をやり直すか」の3つを確かめます。再試験の決まりの読み方は医学部の再試験対策にまとめています。
卒試の日程が9月から10月に入る大学では、マッチングの締切と重なります。6年生の1年の骨組みは医学部6年生のスケジュールで、動かせない日程から並べられます。
卒試が国試の範囲から出る大学なら、国試の過去問の演習がそのまま卒試の準備になります。iwor では必修・禁忌肢・復習期日などで演習セットを作れるので、卒試の前は落とせない問題から固められます。
よくある質問
卒業試験に落ちたら、マッチングはどうなりますか?
卒業できなければ、決まった病院で4月から研修を始められません。マッチングで決まった病院で留年のため研修できなかった場合も、翌年のマッチングに参加できます。[7]
卒業試験はいつありますか?
大学ごとに違うので、自分の大学の教務に聞くのが確実です。
まとめ
6年生になったら、自分の大学の規程で時期・再試験・やり直しの範囲を確かめ、卒試の日程をマッチングと国試の骨組みに書き込んでください。
出典
- 1.一次資料藤田医科大学「藤田医科大学医学部試験に関する規程(第2条・第20条)」 fujita-hu.ac.jp(2026-10-11 取得)
- 2.一次資料東京医科大学「東京医科大学学則(令和8年4月1日施行)第47条」 tokyo-med.ac.jp(2026-10-11 取得)
- 3.一次資料岩手医科大学「岩手医科大学医学部試験規程(第3条・第10条)」 iwate-med.ac.jp(2026-10-11 取得)
- 4.一次資料東京女子医科大学「2025 医学部学生便覧(履修規程 第7条)」 twmu.ac.jp(2026-10-11 取得)
- 5.一次資料厚生労働省「医師国家試験の施行について(第121回・令和8年7月1日公告)」 mhlw.go.jp(2026-10-11 取得)
- 6.一次資料文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学状況(医学部医学科における国家試験等の状況・令和元年度入学者の卒業状況)」 mext.go.jp(2026-10-11 取得)
- 7.一次資料医師臨床研修マッチング協議会「医師臨床研修マッチングへの参加資格(注意事項)」 jrmp2.jp(2026-10-11 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制