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試験対策

医師国家試験の一般問題と臨床問題の違い|1問3点なのは必修の臨床50問だけ

iwor 編集部6分で読めます
目次

結論から書きます。一般問題はテーマを直接問う短文の知識問題、臨床問題は「◯歳の男性。」のような症例提示から始まり、状況を読んで判断する問題です。そして配点の差があるのは必修の中だけです。第120回の合格基準で、厚生労働省は必修問題を「一般問題を1問1点、臨床実地問題を1問3点」とし、必修問題を除いた一般問題と臨床実地問題は「各々1問1点」と明記しています。つまり必修100問は一般50問+臨床50問で200点満点、必修以外の300問は一般も臨床も同じ1点で300点満点です。「臨床問題は配点が重い」という言い方が当てはまるのは、いまは必修の50問だけです。[1]

見た目の違い:症例文があるかないか

一般問題は「◯◯について正しいのはどれか。」「◯◯の原因はどれか。」のように、テーマを直接問います。1〜2行で問題文が終わり、問われているのは語句レベルの知識です。臨床問題は年齢・性別・主訴から始まる症例文があり、経過・所見・検査値を読んだうえで、診断や次の一手を選びます。1つの症例に設問が2問、3問と続く連問の形もあります。iwor の収録データで数えると、第120回では2問続きの連問がB・Eブロックに各5組、3問続きの連問がC・Fブロックに各5組ありました。

どの問題が一般でどの問題が臨床か、という1問ずつの区分表は公表されていません。厚生労働省の公式問題PDFにも、問題ごとの区分は書かれていません(第114回から第120回の問題PDFを iwor が全ブロック確認した範囲)。受験する側から見れば、区分は「症例文があるかどうか」という見た目で判別するものです。

第120回の400問はこう分かれている

第120回は2日間で400問、A〜Fの6ブロックに分かれています。iwor の収録データで数えると、朝のA・Dと夕方のC・Fが各75問、昼のB・Eが各50問で、BとEの100問は全問が必修でした。つまり試験の構造は「必修100問+必修以外300問」で、これに上の配点を重ねると次の形になります。[1]

  • 必修100問(B・Eブロック)……一般50問×1点+臨床50問×3点=200点満点。合格基準は160点以上(80%)
  • 必修以外300問(A・C・D・Fブロック)……一般も臨床も各1問1点=300点満点。第120回の合格基準は224点以上(74.7%)で、この線は回ごとに動く
[1]

必修の内訳(一般50問・臨床50問)は、公表された満点200点・配点1点と3点に、iwor の収録データで数えた問題数100問を合わせて導いた数です。1点の問題がx問、3点の問題がy問なら、x+y=100、x+3y=200の2本からy=50が出ます。臨床形式の1問を落とすと3点動くので、必修の中では臨床問題のミスが一般問題の3倍重い、というのは配点上の事実です。時間割とブロック構成の詳細は医師国家試験の時間割で扱っています。[1]

「臨床は3点」が全体の話だったのは第111回まで

先輩の代の知識やSNSの古い投稿で「臨床実地問題は1問3点」と聞くことがあります。これは以前の制度の話です。第111回(2017年)までは、必修を除いた一般問題と臨床実地問題を別々に判定していて、第111回は一般問題が128点以上/198点、臨床実地問題が381点以上/600点でした。臨床実地600点満点は、1問3点×200問の計算です。この2つを合算して各1問1点で数える現在の形になったのは第112回(2018年)からです。[3],[2]

だから「一般と臨床の違い」を配点で語るときは、いつの制度の話かを確かめる必要があります。現行制度で配点の差が残っているのは必修の中だけ。必修以外では、短文の知識問題も長い症例問題も同じ1点です。合格基準そのものの読み方(必修は8割固定・一般臨床は69.6%〜76.7%で変動)は第120回医師国家試験のボーダーに10回分を並べています。[2],[6],[1]

対策のうえで効く違いは、配点より「必修かどうか」

配点の差が必修に集約された結果、対策の優先順位も「一般か臨床か」より「必修かどうか」で決まります。必修は満点の8割という絶対基準で、ここを割ると他が満点でも不合格です。しかも臨床形式の1問が3点なので、必修の臨床50問が事実上の急所になります。必修と禁忌肢の守り方は必修問題と禁忌肢にまとめています。[1]

必修以外の300問は1問1点の積み上げです。一般問題は知識がそのまま点になり、臨床問題は症例文から情報を拾う手順が挟まる、という解き方の違いはありますが、採点上はどちらで取っても同じ1点です。演習で「一般だけ」「臨床だけ」を集中的に解きたいときは、形式で絞って演習セットを作ると、苦手な形式だけを回せます。なお iwor の絞り込みでいう「臨床」は iwor 独自の区分で、厚労省の区分でいう臨床実地問題の総数とは一致しません(たとえば必修の臨床実地50問は、iwor では出題区分「必修」の側で数えます)。

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よくある質問

必修問題とそれ以外は別採点なのですか?

はい。合否は3つの基準で別々に判定されます。①必修問題(第120回は160点以上/200点=満点の8割)、②必修を除いた一般問題・臨床実地問題(第120回は224点以上/300点)、③禁忌肢問題の選択数(第120回は3問以下)。3つすべてを同時に満たす必要があり、どれか1つでも割ると不合格です。必修の満点は採点除外があると下がります(第114回・第116回は197点満点でした)。[1],[4],[5]

どれが一般問題でどれが臨床問題か、試験中に分かりますか?

問題用紙に区分は書かれていませんが、症例提示があるかどうかで見た目は分かれます。必修についても同じで、どのブロックが必修かは公表されていません。ただし第120回の実物を数えると、昼のB・Eブロック100問が全問必修で、問題数(各50問)が他のブロック(各75問)と違いました。過去回と同じ構成が続く保証はないので、当年の時間割は受験票と当日の案内で確かめてください。

臨床問題のほうが1問の配点が高いのですか?

必修の中では高いです(一般1点・臨床3点)。必修以外では同じ1点です。「臨床実地は3点」が試験全体に当てはまったのは別判定だった第111回までで、第112回からは必修以外の一般・臨床は合算して各1問1点になりました。[1],[3],[2]

一般問題と臨床問題は、どちらを先に対策すべきですか?

形式より先に、必修かどうかで区切るほうが合格基準の構造に合います。必修は8割の絶対基準で、臨床形式1問が3点なので、必修の取りこぼしを潰すことが先です。そのうえで必修以外は1問1点の積み上げなので、模試や演習の結果で正答率が低い形式・分野から埋めていきます。[1]

まとめ

一般問題は短文の知識問題、臨床問題は症例文から判断する問題です。第120回の400問は、必修100問(一般50問×1点+臨床50問×3点=200点満点・8割が基準)と、必修以外300問(一般も臨床も各1問1点・224点以上が基準)に分かれます。配点の差があるのは必修の中だけで、「臨床実地は1問3点」が全体の話だったのは別判定の第111回まで。対策の区切りは「一般か臨床か」より「必修かどうか」です。[1],[3],[2]

出典

  1. 1.一次資料厚生労働省第120回医師国家試験の合格発表について mhlw.go.jp2026-08-13 取得)
  2. 2.一次資料厚生労働省第112回医師国家試験の合格発表について mhlw.go.jp2026-08-13 取得)
  3. 3.一次資料厚生労働省第111回医師国家試験の合格発表について mhlw.go.jp2026-08-13 取得)
  4. 4.一次資料厚生労働省第114回医師国家試験の合格発表について mhlw.go.jp2026-08-13 取得)
  5. 5.一次資料厚生労働省第116回医師国家試験の合格発表について mhlw.go.jp2026-08-13 取得)
  6. 6.一次資料厚生労働省第118回医師国家試験の合格発表について mhlw.go.jp2026-08-13 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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