臨床実習前OSCEに落ちたら|再試験は届かなかった課題だけ。2025年度は本試験4.38%、最後まで届かなかったのは0.4%
目次
臨床実習前OSCEに落ちても、同じ年度のうちに再試験があります。受け直すのは、届かなかった課題だけです。[1]
2025年度は、本試験で4.38%が届かず、再試験・追試験を含めて最後まで届かなかったのは0.4%でした。本試験で届かなかった人の多くは、再試験・追試験で越えています。[2]
落ちるのは、どれかのカテゴリーが「F」のとき
OSCEの結果は、患者への配慮・医療面接・身体診察・基本的臨床手技・救急の5つのカテゴリーに分けて判定されます。到達基準は課題ごとに、修正Angoff法という方法で決められています。[1]
どれかのカテゴリーで最低の「F」になると、そのカテゴリーの再試験を受けます。[1]
患者への配慮と身体診察は、カテゴリーの中で相補的に判定されます。たとえば神経の診察がわずかに不十分でも、全身状態とバイタルサイン・頭頸部・胸部・腹部の4領域が十分に届いていれば、不到達にはなりません。医療面接・救急・基本的臨床手技は、それぞれ単独で判定されます。[1]
つまり医療面接・救急・基本的臨床手技は、ほかの課題の出来で埋め合わせができません。
再試験は、届かなかった課題だけを1回
Fになったカテゴリーのうち、到達できなかった課題だけを、1回だけ再試験で受け直します。届かなかった課題の数によって、再試験の課題数は変わります。[1]
再試験の課題は、原則として本試験とは別の課題です。判定は、本試験の評点を再試験の評点に置き換えて、本試験と同じカテゴリーで行います。[1]
本試験で、受験者の事由で一部の課題を受けられなかった場合は、その課題が「到達基準に達しなかった」と扱われ、再試験の対象になります。[1]
受験機会は、原則2回まで
受験機会の決まりは全国統一で、大学の規則とは違うことがあります。分からない点は、大学の試験担当の教員に聞くよう案内されています。[1]
- 各受験者の受験機会は、原則として2回まで
- 学校感染症や病気・けが、妊娠・出産、忌引、災害などで受験できなかった場合は、その年度に3回目の受験機会が追加される
- 3回目を受けなかった場合や、受けて届かなかった場合は、その年度のOSCEは不到達
病気などで本試験を受けられなかった人が受けるのは、追試験です。本試験で届かなかった人が受ける再試験とは別の試験です。[1]
再試験の受験料は、医学系で学生1人あたり33,000円
再試験には、学生1人あたり医学系33,000円の再試験受験料が定められています。一度納めた受験料は、原則として返されません。[4]
CBTとOSCEは合わせて1つの試験です。どちらかが届かなかった場合は、届かなかったほうの再試験を受け、受験料をもう一度全額納めることになっています。[1]
CBTに落ちたときの扱いは、CBTに落ちたらにまとめています。
CBTとOSCEは、同じ年度のうちに両方越えて合格
臨床実習前の共用試験は、CBTとOSCEの両方の到達基準を同じ年度のうちに越えて、はじめて合格です。合格すると、臨床実習生(医学)の認定証が交付されます。[1]
医師法は、共用試験に合格した学生が、医師の指導監督の下で臨床実習として医業を行えると定めています。OSCEを越えるまで、臨床実習には進めません。[3]
最後まで届かなかったときの進級の扱いは、大学の規程で決まります。学生便覧や教務の案内で、自分の大学の扱いを確かめましょう。
4年生の1年の流れは、医学部4年生のCBTとOSCEで扱いました。医療面接の組み立ては臨床実習前OSCEの医療面接にあります。
よくある質問
OSCEに落ちたら、何を受け直しますか?
F評価になったカテゴリーのうち、到達できなかった課題だけを、再試験で1回受け直します。課題は原則として本試験とは別です。[1]
OSCEに落ちる人は、どのくらいいますか?
2025年度は、本試験で4.38%が届かず、再試験・追試験を含めて最後まで届かなかったのは0.4%でした。前年度は0.8%です。[2]
病気で受けられなかったら、どうなりますか?
追試験を受けます。病気やけがなどで受験できなかった場合は、その年度に3回目の受験機会が追加されます。[1]
まとめ
臨床実習前OSCEは5つのカテゴリーで判定され、どれかがFなら、そのカテゴリーで届かなかった課題だけを1回、再試験で受け直します。受験機会は原則2回までで、再試験の受験料は学生1人あたり医学系33,000円です。2025年度に最後まで届かなかったのは0.4%でした。OSCEを越えるまで臨床実習には進めないので、再試験の課題を早めに確かめておきます。
出典
- 1.一次資料医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)「2026年度医学生共用試験臨床実習前OSCE 学修・受験ガイド(受験機会の統一・追試験と再試験・附録 OSCE の到達基準設定)」 cato.or.jp(2026-09-28 取得)
- 2.一次資料医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)「共用試験ガイドブック 第24版(令和8年)p45(臨床実習前OSCE の到達度評価・不到達率)」 cato.or.jp(2026-09-28 取得)
- 3.一次資料e-Gov 法令検索(デジタル庁)「医師法(昭和二十三年法律第二百一号)第十七条の二」 laws.e-gov.go.jp(2026-09-28 取得)
- 4.一次資料医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)「共用試験ガイドブック 第24版(令和8年)p8(臨床実習前共用試験の経費及び受験料)」 cato.or.jp(2026-09-28 取得)
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