臨床実習前OSCEの医療面接は10分|サンプル課題に並ぶ5つの項目
目次
臨床実習前OSCEの医療面接は10分です。そして、何をするかは課題シートに書いてあります。[1]
覚え方を探す前に、その紙に何が印刷されるのかを見ておくほうが早いです。
課題シートに5つの項目が並んでいる
CATOが公開しているサンプル課題は、50歳女性の患者が初めて外来を受診したという設定です。課題シートには「下記の項目(●)の医療面接を行ってください。制限時間は10分間です。」とあり、5つの●が並びます。[1]
- 導入:オープニング
- 良好なコミュニケーション
- 医学的情報を聞く
- 心理・社会的情報を聞く
- 締めくくり
同じ紙に注記も3つあります。順序立った、流れに沿った円滑な医療面接を心がけること。必要があればメモを取ってよいが、メモ用紙は面接終了後に回収され、持ち出しはできず、試験開始前の使用は禁止であること。必要なら試験開始前に患者と自分の椅子を適切な位置と向きに調整してよいこと。[1]
5つの項目は、学修・評価項目の章立てと同じ中身
この5つは思いつきの並びではありません。CATOの「学修・評価項目」には「B 医療面接」の章があり、中はこう分かれています。[2]
- 患者さんとの良好な共感的コミュニケーション
- 導入部分:オープニング
- 患者さんに聞く:医学的情報
- 患者さんに聞く:心理・社会的情報
- 締めくくり部分:診察への移行/クロージング
- 全体を通して
課題シートの5つの●は、このうち(2)から(6)と同じ中身です。並ぶ順は違っていて、課題シートは導入が先、資料はコミュニケーションが先になっています。
課題シートの注記にある「順序立った、流れに沿った円滑な」も、学修・評価項目の「全体を通して」にそのまま出てきます。そこに挙がっているのは2つです。主訴から現病歴、その他の医学的情報、心理・社会的情報へと系統的に、あまり前後せずに進めること。話題を変えるときは唐突にならないよう言葉をかけること。[2]
つまり何を見られるかは公開されています。範囲の絞り方はOSCE対策は何から手をつけるかにまとめました。
医学的情報で聞くこと
学修・評価項目の「医学的情報」は、症状そのものと、その周辺の2つに分かれます。症状の側は部位・性状・程度・経過から始まり、増悪と寛解の因子、随伴する症状、日常生活への影響、患者本人がどう対処したかまで続きます。周辺の側は睡眠や排便といった全身の状態と、既往歴・常用薬・家族歴・アレルギー歴・嗜好・社会歴などです。合わせて20項目を超えるので、全部は学修・評価項目で見てください。[2]
10分で全部を聞き切る前提ではありません。資料の側も「あまり前後せずに順序立てて進める」ことを求めていて、網羅ではなく進め方を見ています。[2]
OPQRSTやさしすせそといった覚え方がよく使われますが、CATOの資料にこれらの語は出てきません。覚え方は項目を思い出すための道具で、枠そのものは資料に書かれています。
心理・社会的情報と、締めくくり
心理・社会的情報は5項目で、病気に対する本人の理解、いわゆる解釈モデルから入ります。生活や仕事の状況、気になっていること、検査や治療への希望、これまでの対処と続きます。医学的情報と重なる部分もある、と資料も断っています。[2]
締めくくりは3つです。患者の言葉を使って要約し間違いがないか確認する。聞き漏らしや質問がないか尋ねる。そのあとどうするかを伝える。身体診察に移るならそれを伝え、そこで終わるなら退室に配慮して挨拶をします。[2]
臨床実習後OSCEの医療面接は別の試験
臨床実習後OSCEは別の試験で、ガイドも別に公開されています。医療面接から診断仮説に基づいた的を絞った身体診察までを12分、そのあと4分で情報を整理して指導医に症例プレゼンテーションをします。[3]
この記事が扱っているのは実習前のほうです。時間も課題の構成も違うので、見つけた情報がどちらのものかを先に確かめてください。12分という数字を見たら、それは実習後の医療面接と身体診察を合わせた時間です。実習後のほうはPost-CC OSCE対策に分けました。
よくある質問
医療面接は何分ですか
臨床実習前OSCEのサンプル課題では10分です。課題シートに「制限時間は10分間です」と書かれています。[1]
メモを取ってもいいですか
取れます。ただしメモ用紙は面接終了後に回収され、持ち出しはできません。試験開始前に使うことも禁止されています。[1]
椅子の位置は動かせますか
必要な場合は試験開始前に、患者と自分の椅子を適切な位置と向きに調整してよいとされています。[1]
当日の課題はサンプルと同じですか
同じとは限りません。サンプル課題には「試験当日とは内容が異なることがある」と注記されています。5つの項目の枠組みを押さえて、患者の設定が変わっても動けるようにしておくほうが確実です。[1]
まとめ
臨床実習前OSCEの医療面接は10分で、サンプル課題では5つの●が並んでいます。導入、コミュニケーション、医学的情報、心理・社会的情報、締めくくりの5つで、学修・評価項目の章立てと同じ中身です。当日の課題がこのとおりとは限りませんが、枠を先に押さえておけば、渡された紙をその場で読めます。
出典
- 1.一次資料医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)「医学生共用試験臨床実習前OSCE サンプル課題(医療面接)」 cato.or.jp(2026-09-27 取得)
- 2.一次資料医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)「診療参加型臨床実習に必要とされる技能と態度についての学修・評価項目(第1.1版)B 医療面接」 cato.or.jp(2026-09-27 取得)
- 3.一次資料医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)「2026年度医学生共用試験臨床実習後OSCE 学修・受験ガイド(機構課題)」 cato.or.jp(2026-09-27 取得)
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