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A-aDO2の計算式|室内気なら 713×0.21 − PaCO2/0.8 − PaO2、正常は 2.5+0.21×年齢 未満が目安

iwor 編集部4分で読めます
P/F 比の計算なら iwor。SOFA の計算欄で、酸素デバイスごとの FiO₂ の目安も見られます。
目次

A-aDO2 は、肺胞気の酸素分圧(PAO2)から動脈血の酸素分圧(PaO2)を引いた値です。定数は、大気圧760mmHg・37℃の水蒸気圧47mmHg・呼吸商0.8です。室内気(FiO2 0.21)では 713×0.21 − PaCO2/0.8 − PaO2 になります。[1],[2]

正常値は年齢で上がり、室内気では 2.5+0.21×年齢 未満が目安です。[2]

iwor に A-aDO2 の計算はありません。P/F 比の計算と、酸素デバイスごとの FiO2 の目安は、SOFA の計算欄にあります。

計算式は PAO2 − PaO2

PAO2 は、吸入気の酸素分圧(PIO2)から PaCO2/0.8 を引いて求めます。PIO2 は、大気圧760mmHgから37℃の水蒸気圧47mmHgを引いた713に FiO2 を掛けた値です。[1]

  • PIO2 = (760 − 47) × FiO2 = 713 × FiO2
  • PAO2 = PIO2 − PaCO2/0.8
  • A-aDO2 = PAO2 − PaO2

計算の例

室内気で PaCO2 40mmHg・PaO2 90mmHg なら、713×0.21 は約149.7、40/0.8 は50なので、PAO2 は約99.7です。A-aDO2 は約9.7mmHg になります。

室内気で PaCO2 60mmHg・PaO2 70mmHg なら、PAO2 は約74.7で、A-aDO2 は約4.7mmHg です。PaO2 は低くても、A-aDO2 は開いていません。

室内気で PaCO2 32mmHg・PaO2 60mmHg なら、PAO2 は約109.7で、A-aDO2 は約49.7mmHg と開いています。

正常値は年齢とともに上がる

MSDマニュアルは、正常な A-aDO2 を 2.5+(FiO2×年齢)未満と推定しています。FiO2 の値そのもの未満(室内気で21未満、FiO2 30%で30未満)という目安も挙げています。室内気なら 2.5+0.21×年齢 で、40歳で約10.9、70歳で約17.2です。[2]

大阪医科薬科大学の計算ページは、通常10以下を正常としています。[1]

A-aDO2 が開くときと、開かないとき

MSDマニュアルは、低酸素血症の原因を A-aDO2 が開くものと、正常のものに分けています。[2]

  • 開く:換気血流比の低下、右左短絡、重度の拡散障害
  • 正常:低換気、吸入気の酸素分圧の低下(高地など)

低換気では PaCO2 が上がって PAO2 が下がるので、PaO2 が低くても A-aDO2 は正常のままです。2つ目の計算の例がこの形です。

酸素投与中は、FiO2 が推定値になる

酸素を投与しているときは、FiO2 を測るのが難しくなります。大阪医科薬科大学のページは、鼻カニュラなら FiO2 = 0.21 + 0.04 × 酸素流量(L/分)のような簡易式を使うこともあるとしています。ベンチュリーマスクでは、設定した酸素濃度をそのまま式に当てはめます。[1]

FiO2 がずれると PAO2 もずれるので、酸素投与中の A-aDO2 は FiO2 の置き方しだいで変わります。

iwor の SOFA の計算欄には、PaO2 と FiO2 から P/F 比を出す欄があります。FiO2 の欄では、鼻カニュラやマスクなど酸素デバイスごとの FiO2 の目安(酸素療法マニュアル 2017)を開けます。SOFA の6臓器の点の付け方はSOFA スコアにまとめています。

iwor なら、P/F 比を出典つきで計算できます。

SOFA の計算欄で、PaO₂ と FiO₂ から P/F 比を出せます。酸素デバイスごとの FiO₂ の目安も一緒に見られます。iwor は医師のためのワークスペースです。

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よくある質問

A-aDO2 の正常値はいくつですか

年齢で変わります。室内気では 2.5+0.21×年齢 未満が目安で、40歳なら約10.9、70歳なら約17.2です。

PaCO2 が高いときの A-aDO2 はどう読みますか

低換気だけで PaO2 が下がっているなら、A-aDO2 は正常のままです。

iwor で A-aDO2 を計算できますか

A-aDO2 の計算は入っていません。P/F 比と、酸素デバイスごとの FiO2 の目安は、SOFA の計算欄で見られます。

まとめ

A-aDO2 は PAO2 − PaO2 で、室内気では 713×0.21 − PaCO2/0.8 − PaO2 です。正常値は年齢で上がり、室内気で 2.5+0.21×年齢 未満が目安です。

低換気では開かず、換気血流比の低下・右左短絡・重度の拡散障害で開きます。酸素投与中は FiO2 が推定値になります。

出典

  1. 1.大阪医科薬科大学(旧 大阪医科大学 第一内科)「肺胞気動脈血酸素分圧較差 : A-aDO2」 ompu.ac.jp(2026-09-22 取得)
  2. 2.MSDマニュアル プロフェッショナル版「ガス交換の測定」 msdmanuals.com(2026-09-22 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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