ChatGPT の医学プロンプトは公式が日本語で出している|ただし医療従事者向けの認証は、いまは米国だけ
目次
プロンプト集を探す前に、OpenAI が「医療従事者向け ChatGPT」のページで臨床向けの例を日本語で出しています。まずそこを見るのが早道です。[1]
ただし、そのページが案内している医療従事者向けの仕組みは、いまのところ日本からは使えません。順に見ていきます。
公式の例に入っている部品
例は8つ並んでいます。8つ全部に共通しているのは、何をしてほしいかを動詞で言い切ることだけです。あとは目的に応じて部品が足されています。
- 疾患やトピックを角括弧の差し込みにする……8例中6例
- 優先する情報源を指定する(ガイドラインや質の高い研究を優先する)……4例
- 出典を求める……4例
- 発行日まで求める……2例
出典と発行日の両方を求めている2例のうち、1つがこれです。[1]
片頭痛予防の一次治療の選択肢を比較し、禁忌やモニタリング時の注意点も含めて整理してください。出典を明記し、発行日も示してください。[1]
自分の問いに必要な部品だけを足せば十分です。出典を求める1文を入れておくだけでも、確かめる手間はだいぶ変わります。
医療従事者向けの認証は、いまは米国だけ
同じページによると、医療従事者向け ChatGPT は、認証済みの米国の医療従事者が無料で使えます。対象は米国を拠点とする有資格者で、医師(MD/DO)、ナースプラクティショナー、フィジシャンアシスタント、心理士などが挙げられています。[1]
米国以外で使えるかという質問には、今後、対象となる国を順次拡大していく予定だと書かれています。[1]
CME 単位や HIPAA 対応も同じ枠の中の機能なので、日本での利用には当てはまりません。[1]
患者情報は、そもそも入れなくていい
公式のページは、多くの臨床業務では PHI(保護対象の医療情報)を入力する必要はないとしています。保護対象の情報を扱う場合は、ビジネスアソシエイト契約を結べるときに限って HIPAA 対応機能が使える、という書き方です。[1]
これは米国の制度の話ですが、プロンプトの書き方としてはそのまま使えます。公式の例の多くが疾患名やトピックを角括弧の差し込みにしているのは、そこに個別の情報を入れなくても答えが得られるからです。
日本で何をどこまで入れてよいかは、勤務先の規程で決まります。判断の根拠は医師のChatGPT活用法にまとめています。
判断の責任は使う人にある、と公式が書いている
ページには、ChatGPT は専門的な判断を支援するもので、それに代わるものではないと書かれています。すべての臨床判断の責任は利用者にあり、必要に応じて情報を独自に確認するように、とも書かれています。[1]
出典を出させるプロンプトが効くのは、この確認を短くするためです。タイトル・掲載誌・発行日が返ってくれば、原文に当たるまでの手間が減ります。
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無料ではじめるよくある質問
日本の医師も医療従事者向け ChatGPT を使えますか
いまは使えません。対象は米国を拠点とする有資格の医療従事者で、米国以外は順次拡大する予定だと公式が書いています。
プロンプト集を買う必要はありますか
公式のページに例が日本語で並んでいるので、まずそれを見て形を掴むほうが先です。
患者の情報を入れないと答えが浅くなりませんか
公式の例のうち6つは、疾患やトピックを角括弧の差し込みにしています。差し込みで答えが得られる問いなら、それで足ります。何をどこまで入れてよいかは、勤務先の規程で決まります。[1]
返ってきた出典はそのまま使えますか
公式が、必要に応じて情報を独自に確認するよう書いています。タイトルと掲載誌と発行日を出させて、原文に当たってください。
まとめ
公式の例8つに共通しているのは、何をしてほしいかを動詞で言い切ることだけです。差し込み・優先する情報源・出典・発行日は、必要な例にだけ足されています。
医療従事者向けの認証は米国を拠点とする有資格者が対象で、米国以外は順次拡大予定です。日本で何を入力してよいかは、勤務先の規程で確かめてください。
出典
- 1.一次資料OpenAI「医療従事者向け ChatGPT(例プロンプト・対象者・よくある質問)」 chatgpt.com(2026-09-21 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制