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学会発表

学会発表のスライドは何枚か|5分・7分・10分・30分の目安と、症例報告なら何を何枚にするか

iwor 編集部7分で読めます
目次

結論から書くと、学会発表のスライド枚数の目安は、出典によって1分に1枚から2枚まで幅があります。東京大学の森畑明昌氏が公開している発表メモは、10分程度の発表なら発表時間を1〜1.5分で割った枚数(10分で7〜10枚)とし、社会薬学の連載は1枚に30〜60秒かけるつもりで作れとして7分なら7〜14枚を理想としています。研究発表の指南は1分1枚寄りで、症例報告の口演は上限寄りです。症例報告には表紙・COI・結語のように短く済む枚が数枚あるからで、iwor では症例報告の口演を5分で10枚前後、7分で14枚前後、10分で18枚前後としています。この記事では、時間別の目安を出典ごとに並べ、症例報告なら何を何枚にするかの内訳と、時間が足りないときに削る順番を示します。[1],[2]

発表時間別の目安:出典を並べると幅が見える

上位に出てくる目安を、出典と一緒に並べます。数字が割れているのは、想定している発表の種類が違うからです。ここに並べるのは外部の資料だけで、iwor の設定値は後の節に分けて書きます。

  • 5分:5〜6枚(英文校正会社エディテージのブログ。10分の研究発表を5分に圧縮する場合)
  • 7分:7〜14枚(社会薬学の連載。1枚あたり30〜60秒かけて話す前提)
  • 10分:7〜10枚(森畑氏の発表メモ。発表時間を1〜1.5分で割る)/10〜12枚(エディテージ)
  • 15〜30分:森畑氏の発表メモは発表時間を1〜2分で割る=30分なら15〜30枚。キンコーズのコラムは「発表時間の1.5倍から2倍」とし、30分の発表なら45〜60枚が目安と書いています
  • 60分以上:森畑氏の発表メモは発表時間を1.5〜3分で割る=60分なら20〜40枚
[3],[2],[1],[4]

読み方は2つです。1つ目、研究発表の指南(森畑氏・エディテージ)は1分1枚寄りで、印刷会社のコラムや症例報告の目安は1分2枚寄りです。症例報告は1枚の情報量が少ない枚(表紙・COI・現症の箇条書き・結語)が多く、テンポよく進むからです。2つ目、森畑氏の発表メモはどのスライドにも最低30秒はかける前提で数えています。1枚10秒で流す枚が10枚あるなら、それは10枚ではなく、内容としては3〜4枚分です。枚数を数えるより「1枚30秒以上話す枚が何枚あるか」で数えたほうが、時間の見積もりは外れにくくなります。[1]

症例報告なら、何を何枚にするか

症例発表のスライドの作り方をまとめた論文(臨床神経学 2025年)は、代表的な構成として、表紙・利益相反(COI)・現病歴・現症・検査・画像・神経生理検査・経過図・考察・結論の10項目を挙げています。この10項目を1枚ずつにすると10枚で、iwor が内科地方会(5分)の目安にしている枚数と一致します。[5]

神経生理検査の枚は神経内科の症例向けの項目です。他科では、その症例で鍵になる検査(画像や病理など)の枚として読み替えてください。以下は、この10枚と iwor が目安にしている枚数(7分で14枚前後・10分で18枚前後)から組んだ内訳です。

  • 5分(10枚前後):表紙1・COI 1・現病歴1・現症1・検査1・画像1・経過表1・考察2・結語1。考察を2枚にして、それ以外は1枚ずつ
  • 7分(12〜14枚):上の10枚に、症例のまとめ1・考察をもう1〜2枚(過去の報告との対比表と、機序の図解を分ける)・画像や検査を1枚足す
  • 10分(15〜18枚):さらに背景(なぜこの症例を報告するか)1・検査を時系列で2枚に分ける・考察を3〜4枚にして文献との対比を厚くする

増やすときの順番は「考察→検査・画像→背景」で、減らすときはその逆です。論文は結論について「稀少性のみまたは過剰な一般化にしてはいけない」とし、考察は「箇条書きを避け,表か図解にする」としています。枚数が足りないときに考察を削って一般論の箇条書き1枚にすると、発表そのものが弱くなります。削るなら先に、現症の細かい陰性所見、主題と関係の薄い検査、画像の枚数を減らします。[5]

枚数より先に決めること:時間の内訳

枚数は結果であって、先に決めるのは時間の配分です。エディテージのブログは10分発表について、タイトル30秒・背景2分・目的30秒・方法1分・結果4分・考察1分30秒・今後30秒という配分の一例を示し、「スライドを作りながら時間配分を考えるのではなく、先に時間の枠を決め、その中に内容を当てはめると、構成がぶれにくくなります」としています。症例報告に置き換えるなら、聴衆に持ち帰ってほしい1点(学ぶ点)を先に1文で決め、それを支える経過表と考察に時間を寄せ、現病歴と現症はそのための前置きとして短くします。時間の配分が決まれば、枚数は各パートに「1枚30秒以上」で割り当てた結果として出てきます。[3]

iwor なら、症例報告のスライドは型を埋めるだけで作れます。

表紙・COI・現病歴・検査・経過・考察・結語が、枚として並んだ状態から始められます。何を何枚にするかで迷う時間がなくなります。無料ではじめられます。

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iwor が目安にしている枚数

iwor の発表スライドは、症例報告の流れが枚として並んだ型から作ります。型の枚は増やしたり減らしたりでき、上の内訳はそのまま操作の順番になります。加えて MAX プランには発表形式ごとの学会プリセットがあり、日本内科学会 地方会は5分・10枚前後、学術集会(16:9 と 4:3 指定の2種)と研究発表は7分・14枚前後、院内 CPC・研修医発表会は10分・18枚前後を目安として持ち、選ぶとスライドの比率と COI の位置も一緒に切り替わります(英語発表のプリセットは時間と枚数を持ちません)。発表時間は各学会の案内に沿った値で、枚数は iwor が置いた目安です。大会ごとに毎年変わるので、目安は出発点として使い、最後は学会の案内で発表時間と、指定があれば枚数を確かめてください。COI の枚の置き場所はCOI 開示スライドの書き方に、経過表の作り方は症例報告の経過表の作り方に、枚の並びと自分の科で足す枚は症例報告のスライドのテンプレートに、スライドより先に出す抄録の字数と型は症例報告の抄録の書き方に、発表資料の作り方の全体は別のページにまとめています。

よくある質問

6分の症例報告なら何枚ですか?

5分の目安(10枚前後)と7分の目安(12〜14枚)の間なので、11〜12枚です。表紙・COI・現病歴・現症・検査・画像・経過表・考察2・結語の10枚に、症例のまとめか考察を1枚足すと収まります。

8分・12分など中途半端な時間のときは?

上で書いた「1枚30秒以上」で割ります。8分なら30秒以上話す枚が最大16枚、表紙・COI・結語を差し引いて本文13枚が上限で、実際は考察を厚くして12〜14枚。12分なら本文21枚が上限で、15〜18枚に背景と検査の分割を足して18〜21枚が目安です。

枚数が多いと減点されますか?

森畑氏の発表メモは「時間をオーバーする発表は無益を通り越して有害」だとしています。同じメモは、枚数が多いこと自体も聴衆が内容を忘れる方向に働くとして、枚数はある程度に抑えるよう書いています。目安より多いなら、通し練習の実測時間で確かめ、収まっていても1枚30秒に満たない枚があれば前後の枚と統合してください。逆に、枚数を目安どおりにしても、1枚に情報を詰め込んで長く話せば超過します。学会が枚数や時間を指定している場合はそちらが優先です。[1]

「ご清聴ありがとうございました」の枚は数に入れますか?

その枚を勧めていない資料があります。森畑氏の発表メモは、そのスライドを出すと聴衆が直前のスライド(結論)を忘れ、有意義な質問が出るのを阻害するとしています。結論の枚を最後に残したまま質疑に入るのが、質問を受けやすい形です。施設や学会の様式で謝辞の枚が求められている場合は、それに従ってください。[1]

まとめ

スライド枚数の目安は出典によって1分に1〜2枚と幅があり、研究発表の指南は1分1枚寄り、症例報告の口演は上限寄りです。iwor は症例報告の口演を5分10枚前後・7分14枚前後・10分18枚前後としています。数え方は「1枚30秒以上話す枚が何枚あるか」で、時間の配分を先に決めて枚数はその結果として出します。増やすときは考察から、減らすときは陰性所見・関係の薄い検査・画像の枚数から。最後は通し練習の実測時間で確かめてください。[1],[5]

出典

  1. 1.東京大学大学院総合文化研究科 森畑研究室(森畑明昌氏の個人メモ)良い発表をするために graco.c.u-tokyo.ac.jp2026-08-17 取得)
  2. 2.日本社会薬学会(社会薬学)新田明美. 知らないと大変?!研究する上でやってはいけないこと(禁忌)第5回目:学会発表に向けて. 社会薬学 2017;36(1) jstage.jst.go.jp2026-08-17 取得)
  3. 3.エディテージ(英文校正会社のブログ)学会PPT発表完全ガイド2:「伝わる発表のための原稿設計と練習の進め方」(2026年1月22日) editage.jp2026-08-17 取得)
  4. 4.キンコーズ・ジャパン(印刷会社のコラム)分かりやすい学会発表のスライドを作成する4つのコツ(2023年12月20日) kinkos.co.jp2026-08-17 取得)
  5. 5.一次資料日本神経学会(臨床神経学)平賀陽之. 経験した症例をまとめる:わかりやすく効果的なスライドの作り方. 臨床神経学 2025;65(6):459-467 jstage.jst.go.jp2026-08-17 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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