医学英語の勉強法|医英検の4つの級が到達点の物差しになる。2級は作文80分と口述25分
目次
医学英語の勉強法は、どこまでできれば足りるかを決めないと選べません。そして、その水準は公開されています。
日本医学英語教育学会が2008年から年1回実施している医英検(EPEMP)は、4つの級それぞれについて「何ができれば合格か」を書いています。[1]
4つの級が言っていること
- 4級(Basic)……日本の医科大学や医学部を卒業した人と同等の、基礎的な医学英語の力
- 3級(Intermediate)……さまざまな医療の場面で、実用の目的に英語を使える
- 2級(Professional)……医学雑誌に論文を書き、英語で口演し、学会で議論できる
- 1級(Expert)……医学英語教育のなかで指導的な役割を担い、2級の受験者を指導できる
自分がどれを指しているかで、勉強の中身が変わります。学会は、この試験が測るのを「英文で読む」「英語で聞き/話し、伝える」「英文で書き、表現する」の3つとしています。[2]
順番が決まっている
3級と4級は、誰でも受けられます。前提となる資格は要りません。[1]
2級は3級に合格していることが条件で、1級は2級に合格していることと学会の会員であることが条件です。つまり2級を目指すなら、先に3級を通ります。[1]
級で試験の形が違う
ここが勉強法に直結します。
- 4級……筆記90分だけ。医学用語と読解の多肢選択
- 3級……筆記90分に、リスニング30分が加わる。どちらも多肢選択
- 2級……筆記80分が medical writing のエッセイになり、口述25分の医学プレゼンテーションが加わる
- 1級……面接30分。医学英語や医学英語教育に関する経歴と業績についての口述試問
4級と3級は多肢選択です。2級から先は、自分で書いて自分で話す試験に変わります。読むだけでは届きません。
年1回で、月が分かれている
3級と4級は6月、1級と2級は1月です。級ごとに年1回だけです。[1]
2026年度の1・2級は、試験日が2027年1月10日、申込受付が2026年10月1日から10月30日です。2027年度の3・4級は、試験日が2027年6月20日、申込受付が2027年2月16日から4月9日の予定と案内されています。[2]
3級を6月に受けて2級を翌年1月に受けると、いちばん短い間隔になります。
点数は出ない
受験者に返るのは合格か不合格かだけで、それ以上の段階分けは付きません。[1]
合格の有効期限は、2級・3級・4級には付きません。1級だけ5年ごとの更新で、過去5年のあいだに学会の年次総会へ2回以上出席していることと、会費を納めていることが条件です。[1]
なお学会は、医学に特化した試験なので TOEIC や IELTS のような一般の英語試験とはスコアを比べられない、と書いています。[1]
受けない人にも使える
級の記述は、そのまま到達点の物差しになります。「論文を書き、英語で口演し、学会で議論できる」が2級の定義なので、そこを目指すなら書く練習と話す練習が要ると決まります。
書く側は英語の症例報告の書き方に CARE の13項目でまとめています。読む量を作る側はPubMed の使い方へ。
iwor に英語学習の機能はありません。読む論文を選ぶところだけ、論文アプリが受け持ちます。
よくある質問
医英検は誰でも受けられますか
3級と4級は前提となる資格がなく、誰でも受けられます。2級は3級の合格、1級は2級の合格と学会の会員であることが条件です。[1]
4級はどのくらいの水準ですか
日本の医科大学や医学部を卒業した人と同等の、基礎的な医学英語の力とされています。
リスニングは何級から出ますか
3級からです。4級は筆記90分だけで、3級はそこにリスニング30分が加わります。
合格に有効期限はありますか
2級・3級・4級には付きません。1級だけ5年ごとの更新です。[1]
まとめ
勉強法を選ぶ前に、到達点を級で決めます。4級は医科大学や医学部の卒業と同等、3級は実務で使える、2級は論文を書いて英語で議論できる水準です。
そして級で試験の形が変わります。3級までは選択式ですが、2級は作文と口述になるので、読むだけの勉強では届きません。
順番も決まっています。2級は3級に合格してからで、3・4級は6月、1・2級は1月の年1回です。
出典
- 1.一次資料日本医学英語教育学会(JASMEE)「What is the EPEMP?」 jasmee.jp(2026-09-25 取得)
- 2.一次資料日本医学英語教育学会(JASMEE)「医英検 EPEMP」 jasmee.jp(2026-09-25 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制