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学会発表

英語の症例報告(case report)の書き方|CARE の13項目を入れ、タイムラインを先に作って抄録は最後に書く

iwor 編集部4分で読めます
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目次

英語の症例報告(case report)は、CARE という症例報告のガイドラインのチェックリストにある13項目を入れて書きます。書く順番は、掲載される順とは別です。CARE の執筆ガイドは、先に経過のタイムラインを作り、抄録は最後に書くよう勧めています。[1],[2]

書き始める前に、投稿先の投稿規定(Instructions for Authors)で見出しの立て方と語数の上限を確かめます。チェックリストが決めるのは入れる中身で、見出しの名前と長さは投稿先が決めます。

入れる13項目

チェックリストの13項目です。日本語訳も CARE のサイトで公開されています。[1],[3]

  • 1 タイトル……注目する診断や介入に、「case report」の語を添える
  • 2 キーワード……2〜5語で、「case report」も含める
  • 3 抄録……この症例で新しく加わる点、主な症状と所見、主な診断・介入・結果、読者が持ち帰る教訓
  • 4 序論……この症例が報告に値する理由を、文献を引いて短く
  • 5 患者情報……個人を特定できない形にした背景、主な症状、既往・家族歴・心理社会的な背景、過去の介入とその結果
  • 6 臨床所見……重要な身体所見
  • 7 タイムライン……今回の経過を、図か表で時系列に
  • 8 診断……診断の方法、診断での難しさ、考えたほかの診断を含む診断、該当すれば予後の特徴
  • 9 治療介入……介入の種類、用量や期間などの実施の内容、変更とその理由
  • 10 経過と結果……医師と患者が評価した結果、重要な追跡の検査、介入の遵守と忍容性、有害事象や予期しない出来事
  • 11 考察……長所と限界、関連する文献、結論の根拠、教訓
  • 12 患者の視点……受けた治療について、患者自身の見方
  • 13 インフォームドコンセント……症例報告にすることへの患者の同意(求められたら提出する)

書く順番は、何が起きたか、なぜ起きたか、最後に抄録

CARE の執筆ガイドは、掲載される順とは別の順で書くほうが書きやすいとして、書く順番を3つに分けて示しています。[2]

  • 1 何が起きたか……仮のタイトルを決め、経過をタイムライン(図か表)にしてから、主訴・臨床所見・診断・治療・経過と結果の本文を書く
  • 2 なぜ起きたか……序論・考察・結論。考察は長所と限界を文献とともに書き、結論はふつう1段落で参考文献を付けない
  • 3 最後に……抄録・キーワード・参考文献・謝辞
[2]

その前に、この症例で伝えたいことと読み手を決めます。結果・診断・介入・新しい病気や稀な病気のどれについての報告かを、最初に決めるよう勧めています。[2]

タイトルと抄録で、教訓まで言う

タイトルは、注目する診断や介入の語のあとに「case report」を続けます。キーワードは2〜5語で、ここにも「case report」を入れます。[1]

抄録は本文を書き終えてから書きます。構造化してもしなくてもよく、中身は、この症例で何が新しいか、主な症状と所見、診断・介入・結果、読者が持ち帰る教訓の4つです。[1],[2]

タイムラインは、本文より先に作る

7番目のタイムラインは、今回の診療の経過を時系列に並べた図か表です。CARE の執筆ガイドは、本文の症例の記述より先にこれを作るよう勧めています。作り方は症例報告の経過表の作り方にあります。[1],[2]

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考察は、限界と文献と教訓

考察には、この症例での対応の長所と限界、関連する文献、結論の根拠を書きます。最後の1段落で、読者が持ち帰る教訓を参考文献を付けずにまとめます。[1]

何を教訓にするかは、珍しさではなく「学ぶ点」で決まります。避けたい書き方とあわせて、症例報告(Case Report)の書き方にあります。

患者の視点と同意

12番目は患者の視点で、受けた治療についての患者自身の見方を載せます。13番目は、症例報告にすることへの患者の同意で、求められたら同意書を提出します。[1]

同意と患者の視点は、書き始める前に頼んでおくのがよいと CARE の執筆ガイドは書いています。投稿の前には、患者情報を個人が特定できない形にし、同意を得ておくよう求めています。[2]

英語で書く力をどこまで伸ばすかの目安は医学英語の勉強法にまとめています。

よくある質問

CARE のチェックリストに日本語版はありますか

あります。CARE のサイトで、2013年版のチェックリストの日本語訳が PDF で公開されています。[3]

抄録は構造化抄録で書くべきですか

CARE は、構造化・非構造化のどちらでもよいとしています。投稿先に指定があれば、そちらに合わせます。[1]

まとめ

英語の case report は、CARE の13項目を入れて書きます。書く順番は、伝えたいことを決め、タイムラインを作ってから本文、次に序論・考察・結論、最後に抄録です。タイトルとキーワードには「case report」を入れ、結論は参考文献を付けない1段落で締めます。見出しと語数は、投稿先の規定に合わせます。

出典

  1. 1.一次資料CARE Case Report Guidelines「CARE Checklist — CARE Case Report Guidelines」 care-statement.org(2026-09-23 取得)
  2. 2.一次資料CARE Case Report Guidelines「How to Write a Case Report — CARE Case Report Guidelines」 care-statement.org(2026-09-23 取得)
  3. 3.一次資料CARE Case Report Guidelines「Japanese - CARE Checklist for case reports (2013)」 care-statement.org(2026-09-23 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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