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論文・エビデンス

抄読会スライドの作り方|PICOで並べる。論文PDFを生成AIに上げる前に、契約を確かめる

iwor 編集部4分で読めます
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運営: iwor(この記事には自社の論文アプリの説明を含みます。iwor は登録して使うサービスで、有料プランがあります)

論文の章立てをそのままスライドに写すと、伝わりにくくなります。背景があって、方法があって、結果があって、考察がある。読む順番としては正しいのですが、聞いているほうは最後まで「で、自分の患者に関係があるのか」が分かりません。

先に問いを立てて、そこから並べ直すほうが伝わります。どんな患者に、何をして、何と比べて、何を測ったか。いわゆる PICO です。

もう1つ、下書きを生成AIに作らせる方法が広まっています。使ってかまいませんが、論文PDFそのものをクラウドのAIに上げてよいかは雑誌の契約で決まります。先にそこだけ確かめてください。[1]

並べる順番は、聞き手の問いの順番

スライドに載せるのは、次の5つで足ります。

  • なぜこの論文を選んだか(自分が困っている場面を1文で)
  • PICO(対象・介入・比較・評価項目)
  • 主な結果(数字を1枚に。図を貼るなら1つ)
  • 批判的吟味(この結果を信じてよい理由と、信じきれない理由)
  • 自分の結論(明日から何を変えるか、変えないか)

枚数の目安は持ち時間から逆算します。先に枚数を決めてから中身を割り付けるほうが、あとで削る量が少なくなります。考え方は学会発表のスライドは何枚かと同じです。

何を見るかの一覧は研究デザインごとに公開されています。医学論文の読み方にまとめました。

批判的吟味は粗探しと違います。結果を自分の患者に当てはめられるかを見る作業なので、対象患者が自分の外来と違うなら、それを言えばそれで十分です。

論文PDFを生成AIに上げてよいかは、契約で決まる

「論文PDFを放り込むだけ」という手順をよく見かけますが、大学が契約している電子ジャーナルの本文は、出版社が使い方を決めています。

京都大学図書館機構は、生成AIや機械翻訳などクラウド上のサービスに電子リソースの内容をアップロードすることは、契約違反や著作権侵害となる可能性があるとしています。テキスト・データマイニングや生成AIの学習に使う場合は、出版社の特別な許可や別途契約が必要なことがあるとも書いています。[1]

名古屋大学附属図書館は「個人がダウンロードした記事を、クラウド上のサービス(生成AI、機械翻訳など)にアップロードしないでください」と書いています。東京科学大学図書館は、生成AI等への利用やクラウドサービスへのアップロードは禁止されている場合がある、としています。提供元の利用規約を事前に確かめるよう案内しています。[2],[3]

一律に禁止でも一律に自由でもなく、雑誌と所属先の契約で変わります。

だから、自分の所属の図書館の案内を1回開いてください。これは抄読会に限らず、論文を要約させるとき全部に効きます。

AIを使うのをやめる必要はありません。自分で書いた要約を渡して整えてもらう、出版社が自前で用意しているAI機能を使う。どちらも本文のファイルをよそのサービスに渡していません。

白紙から組まないで済ませる

iwor の論文は、PubMed の URL・PMID・DOI を貼る形です。抄読会の指定論文も、届く論文と同じように日本語の題名と要点(対象・評価項目・結果)が付いた形で読めます。

保存した論文からは、ワンクリックで発表スライドの下書きが作れます。上の5つの節を白紙から組む手間は、ここで減らせます。

iwor なら、読む論文を選ぶところで迷わずにすみます。

編集ルールで科ごとに週7本までに絞った号と、分野で絞れるライブラリがあります。無限に流れてくる新着ではなく、読み切れる量で届きます。iwor は医師のためのワークスペースです。

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よくある質問

図を論文からそのまま貼ってよいですか

自分の説明が主で、引いた図が従にとどまる範囲なら、出典を示して貼れます。貼るなら1つに絞って、残りは自分の言葉で説明するほうが、スライドとしても読みやすくなります。

生成AIで下書きを作ったら、そう言うべきですか

抄読会での申告は所属の運用によります。研修の提出書類は別で、内科専門研修では日本内科学会が用途の申告を求めています。扱いはJ-OSLER で生成AIはどこまで使えるかにまとめています。

英語の論文をそのまま読めません

日本語の要点から入って、必要なところだけ原文に当たる進め方があります。探し方はPubMed の新着を日本語で追うにまとめています。

批判的吟味に何を書けばいいか分かりません

対象患者が自分の外来と違う、評価項目が代替指標になっている、追跡期間が短い。まずこの3つを当ててみてください。

スライドは何枚にすればいいですか

持ち時間から逆算します。目安は学会発表のスライドは何枚かにあります。

まとめ

論文の章立てをそのまま写さず、PICO・結果・批判的吟味・自分の結論の順に並べ直す。聞き手が持ち帰るのは最後の1枚です。

下書きを生成AIに作らせるのはかまいませんが、論文PDFをクラウドのAIに上げてよいかは雑誌の契約で決まります。自分の所属の図書館の案内を1回開いてください。

出典

  1. 1.一次資料京都大学図書館機構「電子ジャーナル、データベースのご利用に関する注意(テキスト・データマイニング、生成AIについての注意・2024年12月2日投稿)」 kulib.kyoto-u.ac.jp(2026-09-21 取得)
  2. 2.一次資料名古屋大学附属図書館「電子ジャーナル公正利用の注意(5. 個人がダウンロードした記事を、クラウド上のサービス(生成AI、機械翻訳など)にアップロードしないでください)」 nul.nagoya-u.ac.jp(2026-09-21 取得)
  3. 3.一次資料東京科学大学図書館「データベース・電子ジャーナル利用上の注意(テキスト/データマイニングや生成AI等への利用・クラウドサービスへのアップロード)」 libra.titech.ac.jp(2026-09-21 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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論文を貼れば、下書きまで。

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