国試のマークシートのミス|模試の調査では半数以上が1問以上。多いのは「違う記号」と「2つ選ぶのに1つだけ」
目次
医師国家試験の模試でマークミスを数えた報告では、半数以上の受験生が、1回の模試で1問以上のミスをしていました。[1]
報告が調べたのは、2007年度に獨協医科大学の6年生が受けた、予備校の500問の模試2回です。今の国試とは問題数も形式も違いますが、どんなミスが多いかは、見直しのときに確かめる場所の手がかりになります。[1]
ミスをした人の割合
報告は、問題用紙に書いた自分の答えと、提出したマークシートの機械採点を突き合わせて、ミスを数えています。[1]
- 1問以上ミスをした受験生:1回目の模試で68.1%、2回目で54.2%
- 2問以上ミスをした受験生:1回目で53.2%、2回目で18.8%
- 1人あたりのミス:1回目で2.1問、2回目で1.0問
報告は、受験生の成績とミスの起こりやすさの間に、明らかな相関は見られなかったとしています。成績がよいからといって、ミスをしないとは限りません。[1]
多いのは「違う記号」と「2つ選ぶのに1つだけ」
報告は、ミスを、問題を解くときのミスと、マークシートに写すときのミスに分けています。2回の模試のミスを合わせると、多かったのは次の2つで、あわせて全体の約3分の2でした。[1]
- 問題用紙で選んだものと違う記号をマークした:34.7%
- 2つ選ぶべき問題で、1つしか選ばなかった:31.9%
ほかに、1つ選ぶ問題で2つ選んだ、解き忘れた、マークの数を誤った、マークしなかった、というミスもありました。[1]
報告は、2つ選ぶ問題が続いたあとに1つ選ぶ問題が来ると、2つ選んでしまうミスが起きやすいようだとも書いています。[1]
中身を知って注意すると、減った
1回目の模試のあと、教員は受験生ごとにどんなミスをしたかを面談で示しました。指示文を正確に読むことと、選んだ答えがマークシートに正しく写っているか見直すことを促し、その後も月1回、全学生に注意を繰り返しています。2回目の模試では、1人あたりのミスが2.1問から1.0問に減っています。[1]
報告は、それでも1人あたり1.0問残ったことから、教育で減らせても、完全になくすのは難しいとしています。模試と本番では緊張の度合いが違うことも断っています。[1]
見直しで確かめる2か所
報告の受験生は、規定の試験時間の3分の2から7割ほどで解き終えていました。[1]
本番で時間が残ったら、次の2つを確かめます。
1つ目は、「2つ選べ」の問題で2つマークしているか。2つ目は、問題用紙に丸をつけた記号と、マークシートの記号が同じか。模試のたびに自分の答案とマークシートを突き合わせて、自分がどちらのミスをしやすいかを知っておくと、本番の見直しで見る場所が決まります。
直前期の過ごし方は国試の直前期は何をする?にまとめています。
よくある質問
国試のマークミスは、どのくらいの人がしますか?
2010年に報告された模試の調査では、1回の模試で1問以上ミスをした受験生が54〜68%でした。500問の模試2回、1大学の6年生の結果です。[1]
どんなマークミスが多いですか?
同じ調査では、選んだのと違う記号をマークするミスと、2つ選ぶ問題で1つしか選ばないミスが多く、あわせて約3分の2でした。[1]
まとめ
医師国家試験の模試の調査では、半数以上が1回の模試で1問以上のマークミスをしていました。多いのは、選んだのと違う記号と、2つ選ぶ問題で1つだけのミスです。ミスの中身を知って注意すると減ったので、模試のたびに答案とマークシートを突き合わせ、本番の見直しで2か所を確かめます。
出典
- 1.一次資料日本医学教育学会『医学教育』41巻2号(2010年)119-124頁「一杉正仁ほか. 医師国家試験模擬試験におけるヒューマンエラーの実態と教育効果について」 jstage.jst.go.jp(2026-09-28 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制