医師国家試験はいつから勉強する?学年別の開始時期と出遅れたときの対処
目次
「医師国家試験はいつから勉強を始めればいいのか」。結論から言うと、本格的な問題演習は5年生の後半〜6年生の初期が目安です。ただし、もっと大切なのは“いつ始めるか”そのものより、始めたあとに「間違えた点を反復で残し続ける」ことです。早く始めても放置すれば忘れます。出遅れたなら、範囲を広げ直すより弱点から埋めるほうが時間あたりの効果が高くなります。
まず試験日から逆算する
医師国家試験は例年2月の上旬、土・日の2日間に実施され、合格発表は3月中旬です。第121回は2027年2月6日(土)・7日(日)です。6年生の2月がゴールだと分かると、そこから逆算して各学年でやるべきことが見えてきます。[2]
学年別の開始時期の目安
学年ごとに「その時期にしかできないこと」を優先する順番で組みます。
低学年〜4年:CBTと基礎で土台を作る
この時期は国試演習を急ぐより、基礎医学と共用試験(CBT)対策が中心です。ここで各分野の地図を頭に入れておくと、後の国試演習で知識がつながりやすくなります。
5年:臨床実習と並走して演習を始める
本格的な国試演習を始めるなら、この時期からが現実的です。臨床実習で出会った疾患をその都度演習や暗記に結びつけ、間違えた問題を間隔反復に乗せておくと、6年生で回す量を前倒しできます。この学年で何から手をつけるかは医学部5年生の国試勉強は何から始めるかにまとめました。
6年:本格演習から直前期へ
過去問・問題集を本格的に回し、弱点を可視化して潰していく時期です。直前期は必修・禁忌肢など落とせない領域を固めます。詳しい回し方は医師国家試験 直前期の勉強法にまとめています。公衆衛生など暗記中心の分野の始めどきは公衆衛生は国試対策でいつから始める?にまとめました。マイナー科の取捨選択は国試のマイナー科はどこまで手を広げる?で解説しています。
「いつから」より大事なこと
開始時期に正解はありません。早く始めても、解きっぱなしで忘れていけば身につきません。遅く始めたなら、弱点を正確に把握して反復に乗せる順番で組みます。重要なのは、解いた結果を記録に残し、間違えた点を忘れる前に繰り返すことです。
出遅れた・間に合うか不安なとき
「周りより遅れた」と感じても、やることは変わりません。まず理解度ヒートマップのように弱点の所在をはっきりさせ、配点や頻度の高い領域から優先的に埋めます。限られた時間こそ、得意の周回ではなく弱点の一点集中が効きます。全体設計は医師国家試験の勉強法とスケジュールを参照してください。
目安になる数字もあります。メディックメディアの公表では、第120回の新卒で夏の模試(第1回)がE評価(下位9%未満)だった人の85.52%が、国試に合格していました。夏の時点の位置だけで、合否は決まりません。[1]
判定ごとの数字は、医師国家試験の模試の判定は当たる?にまとめています。
よくある質問
医師国家試験は何ヶ月前から対策すべきですか?
本格的な演習は本番の約1年前、5年後半から6年初期が目安です。ただし学年が早いうちから、間違えた点を反復で残す習慣をつけておくと直前に回す量が減ります。
今からでも間に合いますか?
残り時間によります。メディックメディアの公表では、第120回の新卒で夏の模試がE評価だった人の85.52%が合格していました。範囲を広げるより、穴の大きいところから埋めていきます。[1]
まとめ
医師国家試験の本格対策は5年後半〜6年初期が目安ですが、開始時期そのものより「間違えた点を反復で残し続ける」ことが効きます。試験日から逆算し、学年ごとにできることを積み上げ、出遅れたら弱点の一点集中に切り替えます。第121回の出願・合格発表などの締切は第121回医師国家試験の日程にまとめています。
出典
- 1.一次資料メディックメディア(INFORMA)「模試の結果から国試の点数を予測する(判定別の合否割合の表は画像)」 informa.medilink-study.com(2026-09-27 取得)
- 2.一次資料厚生労働省「医師国家試験の施行について(現在の掲載は第121回の公告・令和8年7月1日)」 mhlw.go.jp(2026-09-25 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制