コンテンツへスキップ
試験対策

医師国家試験の勉強法とスケジュール|学年別ロードマップ

iwor 編集部7分で読めます
目次

医師国家試験の勉強法でいちばん効くのは、「たくさん覚えること」ではなく「いつ・何を・どの順でやるか」を決め、自分の弱点を埋める設計にすることです。合格率は例年9割を超えますが、それは多くの受験生が長い準備期間を計画的に使った結果であって、無計画でも受かる試験という意味ではありません。

この記事では、まず試験の全体像(日程・問題数・合格基準・合格率)を一次資料で確認したうえで、学年別の大まかなロードマップ、最初に手をつけるべきこと、参考書とアプリの組み合わせ方、必修・禁忌肢の守り方、直前期の回し方までを順に解説します。学年を問わず、これから計画を立てる人が読んで動き出せる内容です。

まず全体像:医師国家試験はこういう試験

勉強法を考える前に、ゴールの形を正確に知っておきましょう。敵の輪郭が分かると、計画の解像度が一段上がります。

日程と形式

医師国家試験は例年2月上旬の土・日2日間に全国の会場で実施され、合格発表はおおむね3月中旬です。出題は必修問題100題・医学総論150題・医学各論150題の合計400題で構成されます。直近の第120回は2026年2月7日・8日に実施され、合格発表は3月16日でした。[2],[1]

合格基準と合格率

合否は、必修問題(絶対基準で約8割が最低ライン)、必修を除いた一般・臨床実地問題の合計点(年ごとに変動する相対基準)、そして禁忌肢の選択数の3つで決まります。第120回では必修160点/200点以上、一般・臨床224点/300点以上、禁忌肢3問以下が合格基準でした。一般・臨床のラインは相対基準のため毎年動きます。[1]

合格率は、第120回が全体で91.6%、新卒者では94.7%でした。数字だけ見れば高く感じますが、裏を返せば「落ちる人は一定数いて、その多くは必修や禁忌肢など“落としてはいけない設問”を取りこぼしている」ということです。だからこそ、点を伸ばす勉強と同じくらい、落とさない守りが重要になります。なお、この“平均9割”の正しい読み方(新卒と既卒の差)は医師国家試験は難しい?合格率の正しい読み方で詳しく解説しています。[1]

学年別の大まかなロードマップ

国試対策は数年がかりの長期戦です。学年ごとに「その時期にしかできないこと」を優先すると、6年生の直前期に無理が来ません。あくまで目安として、典型的な流れを示します。

低学年〜4年:基礎を固める/CBT

この時期は、国試の問題演習を急ぐより、基礎医学と臨床の土台づくりが中心です。共用試験(CBT)の対策がそのまま国試の基礎体力になります。ここで各分野の地図を頭に入れておくと、後の演習で知識がつながりやすくなります。

5年:臨床実習と並走して演習を始める

臨床実習で出会った疾患を、その都度問題演習や暗記に結びつけると記憶に残りやすくなります。この段階から、間違えた問題を間隔反復に乗せておくと、6年生になったときの復習負債が大きく減ります。5年生が最初にやることは医学部5年生の国試勉強は何から始めるかに分けて書きました。

6年前半:本格演習と弱点の地図化

過去問・問題集を本格的に回し始める時期です。ここでの目的は「正答率を上げる」こと以上に、どの分野・どの単元が弱いかを可視化することにあります。弱点の地図ができれば、残りの時間をどこに投資すべきかが明確になります。

6年直前期:必修・禁忌を固めて回す

直前期は新しいことを広げるより、必修・禁忌肢など落とせない領域を固め、弱点を反復で埋めるフェーズです。具体的な回し方は医師国家試験 直前期の勉強法で詳しく解説しています。

何から手をつける?──弱点の地図を先に作る

勉強法の相談で最も多いのが「何から始めればいいか分からない」です。答えはシンプルで、まず自分の弱点の所在をはっきりさせることから始めます。やみくもに問題を解くと、無意識に得意分野ばかり繰り返し、苦手は避けてしまうからです。

iwor は、解いた結果を問題単位ではなく知識ポイント単位の理解度に集約し、理解度ヒートマップで分野ごとの穴を色の濃淡で見せます。色の薄い分野=伸びしろなので、そこから優先的に演習を組み立てれば、限られた時間を最も効果の高いところへ振り向けられます。分野ごとの全体像はテーマ一覧からも確認できます。

iwor なら、解く→弱点把握→反復を1つで回せます。

iwor は医師のためのワークスペースで、国試演習は毎日無料で使えます。分野別の理解度ヒートマップで穴が一目でわかります。

無料ではじめる

参考書・問題集・アプリの組み合わせ方

国試対策の教材は、役割を分けて組み合わせるのがコツです。1つで全部をまかなおうとすると、どれも中途半端になりがちです。

  • 問題演習:過去問・問題集で出題形式に慣れ、弱点を洗い出す
  • 辞書的な参考書:分からない単元を前後関係ごと確認する(通読より逆引き)
  • 暗記アプリ:間違えた点・覚えるべき定義を反復で定着させる

iwor では、演習の解説に覚えるべきポイントが関連カードとして表示され、その場でめくって間隔反復に乗せられます。まず触ってみる流れは最初の1週間の進め方にまとめました。教材を増やすより、解く→弱点をカードで反復、の循環を回すことが続けるコツです。教材の役割分担は参考書・問題集・アプリの組み合わせ方で、映像講座の選び直し(medu4終了後)はmedu4終了にどう備えるかで解説しています。

必修・禁忌肢で「落とさない」守り

前述のとおり、不合格の多くは実力不足というより、必修や禁忌肢の取りこぼしです。必修問題は約8割という絶対基準があり、ここを割ると総合点が高くても不合格になります。[1]

対策は、必修特有の常識・倫理・基本手技を直前期に集中的に固めること、そして禁忌肢(患者の死亡や不可逆的な障害に直結する選択肢など)を「選ばない」判断を普段の演習から意識することです。知識を増やすより、確実に守る範囲を作る発想が効きます。必修・禁忌肢の仕組みと具体的な守り方は必修問題と禁忌肢の対策で詳しく解説しています。

出題基準(ガイドライン)も押さえておく

厚生労働省は、何をどの程度出すかをまとめた出題基準(ガイドライン)をおおむね4年ごとに改定します。現行は令和6年版で、第118回以降の試験に適用されています。改定後は出題の重心が動くことがあるため、自分が受ける回がどの基準に基づくかは一度確認しておくと安心です。最新の施行要項や出題基準は厚生労働省の公式ページで公表されます。[3],[2]

よくある質問

国試の勉強はいつから始めるべきですか?

本格的な問題演習は6年生前半から、という人が多いですが、5年生の臨床実習と並走して少しずつ始めると直前期が楽になります。早く始めること自体より、間違えた点を反復で残し続けることが効きます。学年別の開始時期は医師国家試験はいつから勉強する?で詳しく解説しています。

1日にどれくらい勉強すればいいですか?

時期によりますが、直前期以外は「毎日中断しないこと」を量より優先してください。忙しい日は1セットだけでも触れる、という運用のほうが、まとめて長時間やって数日空けるより定着します。

合格率が高いなら、そんなに対策しなくても受かりますか?

合格率は例年9割超ですが、それは計画的に準備した受験生を含めた数字です。必修・禁忌肢の取りこぼしで不合格になる人は毎年いるため、油断は禁物です。[1]

まとめ

医師国家試験は、いつ・何を・どの順でやるかを決め、弱点を埋める設計にできるかで難易度が大きく変わります。まず全体像(400題・必修8割・禁忌肢)を押さえ、学年に応じて土台→演習→弱点の地図化→直前期の守り、と進める。点を伸ばす勉強と、落とさない守りの両輪で、合格率9割超の試験を「自分も確実に受かる」側に寄せていきましょう。第121回の日程と締切は第121回医師国家試験の日程、模試をどれだけ受けるかは模試の選び方と2026年度の日程、受けた後の復習は模試の復習を参照してください。

出典

  1. 1.一次資料厚生労働省第120回医師国家試験の合格発表について mhlw.go.jp2026-06-28 取得)
  2. 2.一次資料厚生労働省医師国家試験の施行について mhlw.go.jp2026-06-28 取得)
  3. 3.一次資料厚生労働省令和6年版医師国家試験出題基準について mhlw.go.jp2026-07-20 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

関連記事

計画の次は、弱点の地図を。

解くほど分野ごとの穴が見えてくる。国試演習は毎日無料で使えます。