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初期研修は大学病院と市中病院どっち?|小児科・産婦人科に進むなら大学病院の重点コースも候補に

iwor 編集部6分で読めます
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目次

小児科か産婦人科に進むと決めているなら、大学病院の重点コースも候補に入れましょう。小児科を冠したコースは大学病院の18.4%・市中病院の3.3%、産婦人科・周産期系は21.1%・3.1%です。それ以外の科か、まだ決まっていないなら、病院の種類ではなくプログラムごとに比べます。どちらを第1志望にしても、選考を受けたプログラムのうち研修してもよいと思えるもう一方も、順位表に入れましょう。[1]

候補は、こう分ける

  • 小児科・産婦人科に進むと決めている:大学病院のその科の重点コースも候補に入れる。市中病院には、この2つの科名つきのコースが少ない
  • それ以外の科か、まだ決まっていない:病院の種類ではなく、プログラムごとに比べる。科名のない総合型は、大学病院の43.8%、市中病院の8割以上
  • どちらの場合も:選考を受けたプログラムのうち、研修してもよいと思えるもう一方も順位表に入れる

当直の回数や上級医との距離、必修科の回り方は公表データに載っていないので、見学で確かめます。何を聞くかは病院見学で何を見るかにまとめています。

小児科・産婦人科のコースは大学病院に多く、市中病院はほぼ総合型

  • 大学病院402プログラム:診療科名や研究医を冠したコース38.8%/科名のない総合型43.8%
  • 市中病院1,068プログラム:診療科名や研究医を冠したコース8.1%/科名のない総合型は8割以上
[1]

大学病院の科名つきのコースの多くは、小児科・産婦人科系です。外科・内科・救急などを冠したコースは、大学病院18件・市中病院28件でした。

ただ、科別コースは定員が小さく、大学病院の1プログラムの定員は平均10.0人・中央値3人です(市中病院の中央値は5人)。定員の小さい枠ほど、その年の応募の振れが結果に出ます。科別コースを第1志望にするなら、同じ病院の基本プログラムも、選考を受けていて研修してもよいと思えるなら順位表に並べておきましょう。

大学病院は、第1志望でなくても入れている

2025年度に第1希望でマッチした5,403人のうち、大学病院は1,531人(28.3%)でした。第4希望以下でマッチした1,095人では、大学病院が712人(65.0%)です。希望順位表を出した9,651人のうち、第1位に大学病院を置いたのは2,129人(22.1%)でした。[3]

市中病院を第1志望にするなら、研修してもよいと思える大学病院の選考も受けて順位表に入れておくと、上位が外れたときの行き先の候補が増えます。協議会も、研修してもよいと思うプログラムは全部、順位表に載せるよう案内しています。順位表の作り方はマッチングの希望順位登録にまとめています。[4]

定員の合計は大学病院4,013人・市中病院6,514人で、全国10,527人のうち大学病院が38.1%を占めます。[1]

「大学病院は倍率が高いから無理」とは限らない

2025年度の倍率をプログラム単位の単純平均で見ると、大学病院11.6倍・市中病院4.5倍です。ただこの倍率は、そのプログラムを希望順位表のどこかに書いた人の数を定員で割った値で、第1位に書いた人も第5位に書いた人も同じ1人と数えます。

延べの登録件数のうち第1位に置かれたのは、大学病院が24,246件中2,129件(8.8%)、市中病院が26,169件中7,522件(28.7%)です。大学病院の倍率は、下位に併願先として書かれる回数で膨らんでいます。倍率の読み方は人気病院ランキングの読み方にまとめています。[1],[3]

大学病院の席が残るかは、都道府県で違う

中間公表の第1志望者数を定員で割ると、東京都は大学病院0.70倍・市中病院1.83倍、大阪府は大学病院0.49倍・市中病院1.76倍です。それでも大学病院の充足率は東京で95.4%、大阪で98.5%で、全国の大学病院の78.0%より高く、ほぼ埋まっています。[2],[1]

大学病院に最後まで空席が残るかは、地域で変わります。都道府県ごとの内訳は東京の研修病院ランキングの見方などにまとめています。

公表データで決まらないことは、ここで確かめる

  • 研修の内容(必修科の回り方・選択期間):病院の募集要項とプログラム冊子
  • 当直回数・給与・宿舎:病院の処遇ページ。読み方は研修病院の給料の見方
  • 上級医との距離・雰囲気:見学

iwor の病院データベースでは、全国の研修病院をプログラム単位で、倍率・定員・充足率で並べ替えたり、大学・市中の別で絞り込んだりできます。

大学と市中を、同じ物差しで並べる。

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この記事の数字の出どころ

数字は、医師臨床研修マッチング協議会のプログラム別マッチ結果・中間公表・記者発表資料によります。大学病院と市中病院の区分は、記者発表資料の大学病院・臨床研修病院の区分と同じです。[1],[2],[3]

コースの分類は iwor が付けています。名称に小児・産婦人科・産科・周産期・母子・外科・内科・救急・精神・麻酔、または研究医・大学院を含むものが科別コースです。それらも、地域・広域・連携・たすきがけも含まないものを総合型としました。大学病院では、地域・広域・連携・たすきがけを冠したプログラムが70件です。1年ずつ大学と市中を入れ替える形はたすきがけ研修とはにまとめています。

よくある質問

進む科がまだ決まっていません。どうすればいいですか?

病院の種類で決めず、プログラムごとに研修の内容を見て比べましょう。科名のない総合型は、大学病院にも(43.8%)市中病院にも(8割以上)あります。

大学病院は倍率が高いから、避けたほうがいいですか?

倍率だけで避ける理由にはなりません。平均倍率11.6倍は順位表のどこかに書いた人の数を定員で割った値で、大学病院への登録のうち第1位は8.8%です。

市中病院のほうが、手技を多く経験できますか?

公表資料に手技の経験は載っていません。「1年目に何科を何か月回るか」「当直で何を任されるか」「上級医は何人か」を、各病院の見学や説明会で聞きましょう。

大学病院と市中病院を混ぜて順位表に書くと、不利になりますか?

不利にはなりません。行きたい順に書き、選考を受けたプログラムのうち研修してもよいものを全部入れましょう。

まとめ

小児科か産婦人科に進むと決めているなら、大学病院の重点コースも候補に入れましょう。それ以外の科か、まだ決まっていないなら、プログラムごとに比べます。

どちらを第1志望にしても、選考を受けたプログラムのうち研修してもよいと思えるもう一方も、順位表に入れておきます。第4希望以下でマッチした人の65.0%は大学病院でした。

出典

  1. 1.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修プログラム別マッチ結果」 jrmp2.jp(2026-09-17 取得)
  2. 2.一次資料医師臨床研修マッチング協議会「2025年度 医師臨床研修マッチング 中間公表」 jrmp2.jp(2026-09-17 取得)
  3. 3.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修医マッチングの結果(表3 希望順位ごとのマッチ者数/表4 希望順位表の第1位の内訳/表5 臨床研修病院・大学病院別の順位とマッチ結果)」 jrmp2.jp(2026-09-17 取得)
  4. 4.一次資料医師臨床研修マッチング協議会「医師臨床研修マッチングに参加する際の注意事項」 jrmp2.jp(2026-09-17 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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