J-OSLER の自己省察|学会の記載例は、医学の面と社会(全人的)の面の2段
目次
日本内科学会は、自己省察を「自らの活動を振り返って、良かった点や悪かった点を認識すること」と説明しています。メタ認知、つまり認知することを認識することの一環に位置づけられています。[1]
そして、自らの活動を評価し、行動目標を立てられるようになることが目的です。[1]
記載例は2段に分かれている
学会が示している症例の記載例では、自己省察が2段で書かれています。区別のしかたは、こう書かれています。[1]
上段は医学的な事項についての省察[1]
下段には、社会的(全人的)な事項の省察が置かれています。その症例で患者や家族に何が起きていたか、自分が何を認識できていなかったかを書く側です。[1]
なぜ求められているのか
学会は、自らの診療経験を常に省察する姿勢を、専門研修に必要な能力として挙げています。育てる方法として書かれているのは、自己省察を記録することと、指導医とのディスカッションの2つです。[1]
書けないときの順番
定義をそのまま順番にすると、書くことが決まります。振り返る、良かった点と悪かった点を認識する、次に何を学ぶかを決める、の3つです。[1]
- その症例で、自分が認識できていなかったことは何か
- できていたことは何か(悪かった点だけが省察ではない)
- だから次に何を学ぶ必要があるか
- 患者や家族の側で起きていたことに、気づけていたか
最後の1つが、下段の社会的な省察にあたります。
書いたあとに、自分の文が「次に何をするか」で終わっているかを見ます。振り返りだけで止まっていると、行動目標の側が抜けます。
同じ疾患群の症例が続くときは、前に書いた省察を開いてから書きます。前回「次に学ぶ」と置いたことが今回どうなったかを書けば、同じ文の繰り返しになりません。
症例の登録そのもので詰まるとき
疾患群の数え方はJ-OSLER の疾患群一覧にまとめています。救急の要件はJ-OSLER の救急症例へ。
iwor は日本内科学会・日本専門医機構・厚生労働省の公式システムではないので、正式な登録と評価は J-OSLER で行います。
iwor なら、修了要件の残りが数字で見えます。
症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の6項目を、残りいくつかで逆算できます。EPOC の経験すべき症候29・疾病26にも対応しています。iwor は医師のためのワークスペースです。
無料ではじめるよくある質問
自己省察は何を書く欄ですか
自らの活動を振り返って、良かった点や悪かった点を認識し、次の行動目標につなげる欄です。[1]
医学的なことだけ書けばいいですか
学会の記載例は2段で、上段が医学的な事項、下段が社会的(全人的)な事項の省察です。[1]
指導医と話す必要はありますか
学会は、自己省察の記録と指導医とのディスカッションの2つを、能力を育てる方法として挙げています。[1]
まとめ
自己省察は、振り返って認識し、次に学ぶことを決める欄です。学会の記載例は医学的な事項と社会的な事項の2段になっているので、どちらかが空いていないかを見ると、書くことが見つかります。
出典
- 1.一次資料日本内科学会「症例の記載について ~特に「自己省察」の記載について~(2018年4月20日)」 cdn-naikaprod.pressidium.com(2026-09-23 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制