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J-OSLER・EPOC

J-OSLER の疾患群一覧|67+3で70群。群ごとに最低1症例で、同じ群を何件足しても数は増えない

iwor 編集部5分で読めます
J-OSLER・EPOC なら iwor。症例登録と病歴要約の進み具合を、ひとつの場所で。
目次

J-OSLER で数えるのは、症例の数だけではありません。疾患群の数も別に数えます。日本内科学会の研修手帳(疾患群項目表)は、臓器別の12領域に67群あり、これに総合内科Ⅰ・Ⅱ・Ⅲを足して「67+3」と書いています。そのそれぞれで、最低1症例を主担当医として経験することが求められます。[1]

消化器病学会版や呼吸器学会版など、サブスペシャルティ領域の J-OSLER は別のシステムで、疾患群も要件も別に決まっています。

疾患群は分野ごとに数が決まっている

研修手帳は、各領域の疾患群の数をそのまま並べています。[1]

  • 循環器 10群/消化器 9群/神経 9群/呼吸器 8群/腎臓 7群
  • 代謝 5群/内分泌 4群/感染症 4群/救急 4群/血液 3群(血液専門医を目指すなら血液専門医の症例登録も)
  • アレルギー 2群/膠原病および類縁疾患 2群
  • 総合内科Ⅰ(一般)・Ⅱ(高齢者)・Ⅲ(腫瘍)… 各1群
[1]

臓器別の12領域で67群、総合内科の3群を足して70群です。手帳は総合内科Ⅰ・Ⅱ・Ⅲについて、特定の臓器別領域を指すものではないと断っています。だから合計を70と書かずに「67+3」と書き分けています。[1]

救急だけは修了要件が「4」で、以上が付きません。理由と中身はJ-OSLER の救急症例にまとめています。

疾患群は、疾患項目をまとめた単位

疾患群は病名そのものではありません。研修カリキュラムの疾患項目は大項目・中項目・小項目に分かれていて、手帳は中項目と小項目をいくつかまとめて、ひとつの群にしています。[1]

手帳が挙げている例は消化器です。食道・胃・十二指腸疾患の腫瘍性疾患の項目をまとめて、ひとつの疾患群にしています。小腸・大腸疾患の腫瘍性疾患も、まとめてひとつです。この取りまとめを重ねて、消化器は9群になっています。[1]

だから、同じ疾患群のなかで症例を何件登録しても、疾患群の数は増えません。胃癌と大腸癌はどちらも腫瘍性疾患ですが、胃は食道・胃・十二指腸の群、大腸は小腸・大腸の群なので、別の群として数えられます。逆に、胃癌を何件登録しても群は1のままです。[1]

修了要件で必要なのは56群以上です。分野ごとの下限を足すと41群で、これに異なる15群を加えて56群にします。期生による要件の違いはJ-OSLER の160症例は誰の要件?にまとめています。[2]

到達レベル A・B・C は、経験のしかたの区別

疾患項目にはひとつずつ到達レベルが付いています。手帳は3つをこう定めています。

A:主担当医として自ら経験した。B:間接的に経験している(実症例をチームとして経験した、または症例検討会を通して経験した)。C:レクチャー、セミナー、学会が公認するセルフスタディやコンピューターシミュレーションで学習した。[1]

どの疾患群にも、主担当医で受け持つことが想定された疾患が入っています。群ごとに最低1症例という要件は、そこから来ています。[1]

詰まりやすい3つの場合

手帳は、実際に起きる3つの場合に答えを書いています。[1]

ひとつめは、A グレードの症例を受け持てなかったときです。同じ疾患群の希少疾患(C グレード)を受け持った場合は、それでその疾患群の症例経験を満たしたと見なされます。[1]

ふたつめは、ひとつの症例が複数の領域にまたがるときです。手帳は気管支喘息を例に挙げています。呼吸器とアレルギーの両方に出てくる疾患ですが、専攻医がどちらか一方を選んで1例だけ登録します。両方には登録しません。[1]

みっつめは、一覧のどの疾患項目にも当てはまらない稀少疾患を経験したときです。各疾患群に「その他の疾患」という項目があるので、そこで登録します。[1]

残っている群は、登録した側から数える

群ごとに最低1という要件は、埋めた数より残った数で見るほうが動きやすくなります。症例を何件登録したかではなく、まだ0の群がどこかが分かれば、次に取りにいく症例が決まるからです。

iwor では、登録した症例を疾患群の単位で数えて、分野ごとに経験した群の数と下限を並べます。病歴要約29篇のほうは、同じ疾患群を二重に使っていないかも見られます。29篇の内訳はJ-OSLER の病歴要約29篇の内訳にまとめました。

iwor は日本内科学会・日本専門医機構・厚生労働省の公式システムではないので、正式な登録と評価はJ-OSLERで行います。

iwor なら、修了要件の残りが数字で見えます。

症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の6項目を、残りいくつかで逆算できます。EPOC の経験すべき症候29・疾病26にも対応しています。iwor は医師のためのワークスペースです。

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分野ごとの縛りは消化器がいちばん細かく、J-OSLER の消化器にまとめています。

よくある質問

疾患群の一覧はどこで見られますか?

日本内科学会が公開している研修手帳(疾患群項目表)です。領域ごとに疾患群と疾患項目が並び、項目ごとに到達レベルが付いています。[1]

同じ疾患を2回登録すると、疾患群も2つになりますか?

なりません。疾患群は疾患項目をまとめた単位なので、同じ群のなかで何件登録しても群の数は1のままです。数を増やすには、まだ0の群の症例を受け持ちます。[1]

呼吸器とアレルギーの両方に出てくる疾患は、両方に登録できますか?

できません。手帳は気管支喘息を例に、専攻医の判断でいずれか任意の領域に1例登録することを認める、としています。[1]

まとめ

疾患群は 67+3 で、分野ごとに数が決まっています。群は疾患項目をまとめた単位なので、同じ群で症例を重ねても数は増えません。A の症例が取れなければ同じ群の C グレードで満たし、領域が重なる疾患はどちらか一方に1例だけ登録し、一覧に無い疾患は「その他の疾患」で登録します。残っている群から先に取りにいくと、修了要件の56群に近づきます。

疾患群の名前や到達レベルは改訂されることがあります。手帳は日本内科学会の制度に関する資料のページから辿れます。

出典

  1. 1.一次資料日本内科学会「研修手帳(疾患群項目表)」 naika.or.jp(2026-09-19 取得)
  2. 2.一次資料日本内科学会「内科専門研修 修了要件(症例数・疾患群・病歴要約)一覧表 修了要件120症例の場合(専攻医7期生以降)」 cdn-naikaprod.pressidium.com(2026-09-19 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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