血液専門医の症例登録|修了は58症例。1年に登録できるのは29例までで、症例経験は内科と半分まで重ねられる
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2022年度以降に専門研修を始めたなら、血液専門医の修了要件は58症例です。内訳は赤血球領域15例、白血球領域33例、血栓止血領域10例。それより前に始めた人の要件は55症例で、小児科を基本領域とする専攻医は30症例でした。[1]
登録の作法にも決まりがあります。1年に登録できるのは29例まで。そして血液指導医のもとで経験した症例に限り、症例経験の2分の1まで基本領域との重複が認められています。[1]
1年に登録できるのは29例まで
58症例の2分の1にあたる29例が、1年の上限です。1年にまとめて経験しても、その年に登録できるのは29例までになります。[1]
研修期間そのものも3年以上と決まっています。上限と期間の両方がかかるので、症例の集め方は3年で組みます。[1]
到達目標はもう少し高いところに置かれていて、赤血球領域20例・白血球領域42例・血栓止血領域15例の計77症例です。修了要件の58症例は、そこから絞った線です。[1]
症例経験は、内科と半分まで重ねられる
血液指導医のもとで経験した症例であれば、症例経験の2分の1まで基本領域との重複が認められます。内科専門研修で登録した血液の症例が、血液側にも効きます。[1]
ただし、重ねられるのは症例経験です。症例要約のほうは基本領域との重複が原則として認められません。例外は、基本領域で症例要約に使わず症例登録だけしていた症例を、血液指導医のもとで経験していた場合です。[2]
だから、内科専門研修のうちから血液の症例をどれだけ拾えているかが、あとから効いてきます。内科側で血液の疾患群がいくつ埋まっているかはJ-OSLER の疾患群一覧で確かめられます。
iwor が数えられるのは内科専門研修の J-OSLER の側だけです。症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の残りを数字で逆算できますが、血液の研修実績登録システムには使えません。
iwor は日本内科学会・日本専門医機構・厚生労働省の公式システムではなく、正式な登録と評価は J-OSLER で行います。
iwor なら、修了要件の残りが数字で見えます。
症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の6項目を、残りいくつかで逆算できます。EPOC の経験すべき症候29・疾病26にも対応しています。iwor は医師のためのワークスペースです。
無料ではじめる連動研修は内科研修プログラム2年目以降
内科を基本領域とする場合は連動研修ができ、内科研修プログラム2年目以降であることが条件です。小児科を基本領域とする場合は通常研修なので、小児科研修が終わっていることが条件になります。[1]
内科専門医研修1年目から連動研修を始めることはできません。ただし、連動研修を始める前の基本領域1年目に経験した症例も、血液指導医のもとで経験したものなら認められます。[2]
研修の始め方は、血液研修実績登録システムに登録したうえで、2か月以内に研修開始申請書を事務局へ届け出る形です。[1]
同じ連動研修でも領域ごとに条件が違います。循環器の場合は循環器内科専門医になるまでにまとめています。
外来症例は2割まで
経験症例のうち外来症例は2割まで認められています。主担当医であることと、適切な診療が行われたかどうかは、研修指導医が確認して承認します。[1]
修了に要るのは症例だけではない
症例のほかに要るのは5つです。症例要約15例の受理、学術集会や企画への計5回以上の参加、筆頭演者または筆頭著者としての発表2つ以上。それに内科か小児科の専門医と、3年以上の認定施設での研修です。[1]
症例だけを追っていると、学術集会の参加回数と筆頭発表の2つが最後に残ります。参加証はコピーを保管しておくことになっていて、ここでいう企画は国際シンポジウムや研修医セミナーが想定されています。[2]
「症例登録」は学会の中で2つある
日本血液学会には、専門医研修の実績を登録する仕組みとは別に、血液疾患登録という疫学調査があります。登録した症例の転帰は各施設が年1回更新することになっていて、専門医の研修とは目的が違います。[3]
検索して出てきたページがどちらのものかは、専攻医向けか、臨床研究のページかで見分けられます。
よくある質問
修了要件は55症例ですか、58症例ですか
2022年度以降に専門研修を開始した場合は58症例です。新整備基準が適用される区切りがここにあります。それより前に開始した場合の要件は55症例で、小児科を基本領域とする専攻医は30症例でした。[1]
他の施設で経験した症例も登録できますか
研修認定施設か教育認定施設であれば登録できます。研修時の研修認定施設指導医、または教育認定施設の認定医を教育責任者として登録します。[2]
内科の症例をそのまま全部使えますか
使えるのは症例経験の2分の1までで、血液指導医のもとで経験した症例に限られます。残りの半分は血液の研修の中で集めます。[1]
まとめ
2022年度以降に始めたなら、血液専門医の修了要件は58症例(赤血球15・白血球33・血栓止血10)です。1年に登録できるのは29例まで、研修期間は3年以上。血液指導医のもとで経験した症例なら2分の1まで基本領域と重ねられるので、内科専門研修のうちに血液の症例を拾えているかが効いてきます。症例のほかに、症例要約15例、学術集会5回以上の参加、筆頭での発表2つ以上が要ります。
出典
- 1.一次資料一般社団法人 日本血液学会「血液専攻医研修概要(最終更新 2026年2月2日)」 jshem.or.jp(2026-09-25 取得)
- 2.一次資料一般社団法人 日本血液学会「新専門医制度Q&A(最終更新 2025年2月14日)」 jshem.or.jp(2026-09-25 取得)
- 3.一次資料一般社団法人 日本血液学会「血液疾患症例登録(臨床研究・疫学調査「血液疾患登録」第5.0版)」 jshem.or.jp(2026-09-25 取得)
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