サブスペシャルティ領域の選び方|33領域は研修の始め方で3つに分かれる
目次
日本専門医機構が認定しているサブスペシャルティ領域は33あります。先に見るのは領域名ではなく研修方式です。連動研修を行い得る領域が15、連動研修を行わない領域が13、先に別の領域を修めてから研修に入る領域が5に分かれています。志望する領域がどこに置かれているかで、研修の始め方が変わります。
33領域は、研修方式で3つに分かれる
機構が公開している一覧は、令和8年6月19日現在で33領域です。同じ表に基本領域19も併記されています。表は研修方式ごとに区切られていて、領域によって研修の始め方が違います。[1]
研修方式の類型は、サブスペシャルティ領域専門研修細則の第二版が定めています。[1]
連動研修を行い得る領域(15)
連動研修は、基本領域の専門研修と並行して進める方式です。表では「連動研修を行い得る領域(連動研修方式または通常研修方式)」と書かれています。[1]
- 消化器内科
- 循環器内科
- 呼吸器内科
- 血液
- 内分泌代謝・糖尿病内科
- 脳神経内科
- 腎臓
- 膠原病・リウマチ内科
- 消化器外科
- 呼吸器外科
- 心臓血管外科
- 小児外科
- 乳腺外科
- 放射線診断
- 放射線治療
連動研修を行わない領域(13)
「連動研修を行わない領域(通常研修方式)」の欄です。
- アレルギー
- 感染症
- 老年科
- がん薬物療法
- 内分泌外科
- 集中治療科
- 脊椎脊髄外科
- 新生児
- 小児循環器
- 小児神経
- 婦人科腫瘍
- 手外科
- 総合内科
先に別のサブスペシャルティを修める領域(5)
「少なくとも1つのサブスペ領域を修得した後に研修を行い得る領域(補完研修方式)」です。基本領域の修了に加えて、第1サブスペシャルティ領域の研修が要ります。[1],[3]
- 肝臓内科
- 消化器内視鏡
- 内分泌代謝内科
- 糖尿病内科
- 放射線カテーテル治療
研修方式で、始められる時期が変わる
細則は研修方式ごとに、研修期間と、いつ研修を始められるかを定めています。[3]
- 通常研修方式:2年以上が原則。基本領域の専門研修を修了した後に始めます。基本領域との研修期間と、症例等の経験の重複はできません
- 連動研修方式:基本領域の研修と重なる期間を含めて3年以上が原則。基本領域の専門研修が実質的に1年以上行われ、修了の見込みが立てば始められます
- 補完研修方式:第1サブスペシャルティ領域の研修と重なる期間を含めて3年以上が原則。基本領域の修了に加えて、第1サブスペシャルティ領域の研修が実質的に1年以上行われ、修了の見込みが立つことが要ります
通常研修方式では基本領域との重複が認められていません。連動研修方式は基本領域と重なる期間を含めて数えます。ここが、専門医を取るまでの年数の差になります。
似た名前が3つ並ぶのは、研修方式が違うから
一覧には内分泌代謝・糖尿病内科と、内分泌代謝内科と、糖尿病内科の3つが載っています。名前が重なって見えますが、置かれている欄が違います。
内分泌代謝・糖尿病内科は基本領域と並行して研修できる側にあり、内分泌代謝内科と糖尿病内科は補完研修方式の側にあります。同じ分野に見えても、始められる時期が違います。連動研修の側に置かれた領域が実際にどう進むかは循環器内科専門医になるまでにまとめています。
総合内科は2026年6月に加わった
2026年6月19日の第6期第25回理事会で総合内科領域が認定され、同領域のサブスペシャルティ領域専門研修制度整備基準も承認されました。公表は6月26日です。[2]
一覧の日付も同じ6月19日現在なので、いま見えている33領域には総合内科が入っています。領域は増えるので、数を見るときは一覧に書かれた日付を先に見ます。
選ぶときに順番に確かめること
- 志望する領域が、認定されている33の中にあるか
- その領域がどの欄にあるか。連動研修を行い得るのか、行わないのか、先に別の領域が要るのか
- 在籍する専門研修プログラムで、その領域の連動研修ができるか
- 基本領域の専門研修の残り。並行して進めるなら、両方の要件が同時に走る
- その領域の学会が出している研修要件と、症例の数え方
領域ごとの試験がどう決まっているかも、学会が公表しています。呼吸器の例は呼吸器専門医試験の対策にまとめました。
連動研修では、基本領域の研修とサブスペシャルティの研修が同時に走ります。内科なら、J-OSLER の症例と病歴要約を進めながら、サブスペシャルティ側の要件も数えます。iwor では、症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の6項目を、残りいくつかで逆算できます。
なお iwor は日本内科学会・日本専門医機構・厚生労働省の公式システムではありません。正式な登録と評価は J-OSLER と EPOC で行います。基本領域の修了要件そのものはJ-OSLER の160症例は誰の要件かにまとめました。
iwor なら、修了要件の残りが数字で見えます。
症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の6項目を、残りいくつかで逆算できます。EPOC の経験すべき症候29・疾病26にも対応しています。iwor は医師のためのワークスペースです。
無料ではじめるよくある質問
サブスペシャルティ領域はこれからも増えますか
増えます。総合内科は2026年6月に加わりました。ただし細則の第二版は、各基本領域の連絡協議会が認定する領域について、認定できる領域数を明確にするとしています。[3]
基本領域はいくつありますか
19です。同じ一覧に併記されていて、内科・小児科・皮膚科から総合診療までが並びます。
まとめ
認定されているサブスペシャルティ領域は33で、選ぶときに先に効くのは研修方式です。基本領域と並行して進められるのが15、連動研修を行わないのが13、先に別の領域を修めてから入るのが5。志望する領域がどの欄に置かれているかを見れば、いつ始められるかが決まります。要件が間に合わないと感じたときの制度側の措置はJ-OSLER が間に合わないときにまとめました。
出典
- 1.一次資料日本専門医機構「サブスペシャルティ領域について(基本領域およびサブスペシャルティ領域一覧・※令和8年6月19日現在の認定領域/サブスペシャルティ領域専門研修細則 第二版)」 jmsb.or.jp(2026-09-08 取得)
- 2.一次資料日本専門医機構「サブスペシャルティ領域の新規認定について(2026年6月26日公表)」 jmsb.or.jp(2026-09-08 取得)
- 3.一次資料日本専門医機構「サブスペシャルティ領域専門研修細則 第二版(2026年6月19日一部改訂)」 jmsb.box.com(2026-09-08 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制