医師国家試験の模試はどれを受ける?2026年度の日程・受験料と、回数の決め方
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国試模試を出しているのは、メック(MEC)・テコム(TECOM)・メディックメディアの3社です。合わせて年10回前後あるので、全部は受けられません。決め手は「どの社が良いか」ではなく、夏・秋冬・直前にそれぞれ何回受け、1回あたり何日を復習に使えるかです。標準は夏1回・秋冬1〜2回・直前0〜1回の計3〜4回です。
2026年度(第121回向け)の日程と受験料
各社が公式に告知している内容です。日程・価格は変更されることがあるため、申し込み前に必ず各社の公式ページで最新を確認してください。
テコム 全国統一模擬試験(年4回)
- 第1回:2026年6月3日〜8月3日(公開実施期間)
- 第2回:2026年9月2日〜10月16日
- 第3回:2026年11月4日〜12月4日
- 第4回:2027年1月4日〜1月9日
- 受験料:個人受験 各回15,000円(税込)/大学単位 1名あたり各回9,700円(税込)
- 受験形式:自宅受験のみ(会場受験の実施なし)
公開実施期間とは別に、解答の締切があります。第1〜3回は1次と2次の2つ、第4回は2027年1月13日の1つです。期間内に自分で日を選んで解く形式です。大学単位で一括購入している場合があるので、個人で申し込む前に国試対策委員に確認したほうが安く済みます。[2]
メディックメディア 医師国試模試(年3回)
- 第1回(夏):2026年7月1日〜9月30日(推奨受験期間)
- 第2回(冬):2026年11月6日〜12月10日
- 第3回(直前):2026年12月17日〜2027年1月8日
- 成績確認期間:第1〜3回とも国試実施当日まで
メック模試(春・夏・冬の3回)
夏メックの受験期間は2026年7月11日〜9月30日、冬メックは2026年12月5日〜2027年1月29日です。公式の模試一覧では夏メックを「例年全国約7,000名が受験」としています。難易度の設計はメック模試の難易度で整理しました。[4]
どれを受けるかより、何回受けるかで決める
差がつくのは受験後の使い方です。模試1回は本番と同じ400問前後あり、間違えた問題を一通り解き直すだけで数日かかります。ここから逆算してください。
- 夏(7〜9月):1回。この時点の目的は順位ではなく、手をつけていない分野の洗い出し
- 秋冬(11〜12月):1〜2回。卒業試験・postCC OSCEと重なる時期なので、日程が衝突しないものを選ぶ
- 直前(1月):0〜1回。受けるなら復習に3日以上残せる日程で
「多く受けたほうが安心」と考えて5回6回と申し込むと、復習が終わらないまま次の模試が来ます。受けっぱなしの模試は、演習量としては過去問1回分と変わりません。回数は、復習日を先にカレンダーに置いてから決めてください。全体の時期配分は医師国家試験の勉強スケジュールにまとめています。
受験者数が違えば、順位の意味も違う
第120回医師国家試験の受験者数は9,980人でした(出願10,244人・合格9,139人・合格率91.6%)。夏メックの受験者が例年約7,000名という公表値をあてはめると、母集団は本番のおよそ7割にあたります。[1],[4]
ここから言えるのは、どの模試でも母集団が「模試を受けるくらい対策している層」に偏ることです。全体で下位30%だったからといって、そのまま本番の下位30%を意味しません。逆に上位に入っても、受けていない層が3割いることは頭に置いておいてください。
順位は目安として使い、判断の軸は分野別の正答率に置くほうが実務的です。合格率の水準そのものについては医師国家試験の難易度で扱っています。テコム模試の回ごとの難易度設計はテコム模試の難易度に分けて書きました。
模試の価値は、受けた後の1週間で決まる
模試は「今の実力を測る道具」であると同時に、400問の演習素材です。むしろ後者の価値のほうが大きい。受験直後に自己採点だけして終える人と、間違えた問題を分野ごとに束ねて復習した人とでは、同じ受験料で得るものがまるで違います。
復習の具体的な手順は国試模試の復習のやり方に分けて書きました。要点だけ言うと、間違いを「知らなかった」「知っていたが引き出せなかった」「読み違えた」の3つに仕分けし、2つめだけを反復に載せます。1つめは知識の穴なので講義や教科書に戻る作業、3つめは解き方の問題で、反復しても直りません。
禁忌肢は、点数と別枠の基準
第120回の合格基準は、必修160点以上/200点、必修を除く一般・臨床実地が224点以上/300点、そして禁忌肢問題の選択数が3問以下でした。得点が足りていても、禁忌肢を4問以上選ぶと不合格になります。[1]
判断に迷う選択肢を見たときに自分がどう動くかを、模試のうちに決めておいてください。必修・禁忌肢に絞った演習の組み方は国試の必修対策にまとめています。
よくある質問
5年生のうちから模試を受けるべきですか?
急ぐ必要はありません。学習の進み具合が人によって大きく違う時期なので、順位が実力を反映しにくいからです。5年生の時点で立ち位置を知りたいなら、直近の国試の過去問を1回分、時間を計って解くほうが情報量が多くなります。
同じ社の模試を続けて受けたほうがいいですか?
成績の推移を同じ物差しで見たいなら、同じ社を続けるほうが比較しやすくなります。一方で、出題の癖に慣れすぎる面もあるため、途中で1回だけ別の社を挟む形も合理的です。
受験料を抑える方法はありますか?
大学単位での一括申し込みが用意されている模試があります。テコムの全国統一模擬試験は個人受験15,000円に対し大学単位は9,700円です。国試対策委員に確認してから個人で申し込んでください。[2]
模試の成績が悪かったらどうすればいいですか?
見るべきは総合順位ではなく、正答率が著しく低い分野が何かです。手つかずの分野が残っているだけなら、それは学習計画の問題であって実力の問題ではありません。
模試の過去問を演習に使ってもいいですか?
自分が受けた回を解き直すのは有効です。一方で他人の分を集めて回すのは、各社の著作物なので勧めません。優先順位としては、まず国試の過去問を回すほうが確実です。何年分やるかは医師国家試験の過去問は何年分で扱っています。
まとめ
国試模試を選ぶ基準は、日程が卒業試験とぶつからないことと、1回あたり復習に3日以上残せることです。夏に1回、秋冬に1〜2回、直前に0〜1回。日程が卒業試験とぶつからないこと、1回あたり復習に3日以上残せることの2点で決めれば十分です。受けたあとに分野別の正答率を見て、次の1週間の演習を組み替える。模試の投資が回収されるのはそこです。
出典
- 1.一次資料厚生労働省「第120回医師国家試験の合格発表について」 mhlw.go.jp(2026-07-28 取得)
- 2.一次資料エムスリーエデュケーション(テコム)「全国統一模擬試験 実施要項・日程」 m3e.jp(2026-07-28 取得)
- 3.一次資料メディックメディア「メディックメディア医師国試模試」 moshi.medilink-study.com(2026-07-28 取得)
- 4.一次資料株式会社メック(MEC)「メック模試(医師国家試験・CBT模試)」 mecnet.jp(2026-09-07 取得)
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