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試験対策

医師国家試験の模試の復習|「ノートを作る」より先に決めること

iwor 編集部7分で読めます
目次

模試の復習でまず決めるべきなのは、ノートの作り方ではありません。「いつもう一度解くか」です。復習ノートを作ること自体は悪くありませんが、作る作業に時間を使った割に本番で解けない、という状態はよく起こります。原因は、ノートを作る作業量と、実際に思い出せるようになる量が別物だからです。この記事では、間違いを3つの種類に仕分けて、種類ごとに処理を変える方法を扱います。

「復習ノートを作る」が続かない理由

模試の復習法としてよく紹介されるのは、間違えた問題をノートに書き出し、教科書を見ながら解説をまとめる方法です。丁寧にやれば理解は深まります。ただ、医師国家試験の模試は本番に合わせた大きな問題数で組まれるので、間違えた問題だけでも相当な数になります。全部をノートにまとめようとすると、それだけで数日が消えます。

そして、もっと大きな問題があります。作ったノートを、その後どれだけ見返すでしょうか。多くの場合、作った時点で満足してしまい、次に開くのは直前期です。そのときには内容をほぼ忘れているので、また読み直すことになります。つまり「ノートを作る」は復習の準備であって、復習そのものではありません。

記憶は、読み返した回数よりも、思い出そうとした回数で定着するとされています。だから復習の設計で先に決めるべきなのは、まとめ方ではなく「次にこれを自力で解く日」なのです。この考え方の背景は間隔反復で「忘れない」を仕組み化するにまとめています。

間違いを3つに仕分ける

採点が返ってきたら、間違えた問題を次の3つに分けます。分類は目安として1問10秒、迷ったら後回しで構いません。ここを分けずに全部同じ扱いにするのが、いちばんもったいない。

①知らなかった(知識の欠落)

その知識自体を持っていなかったパターンです。ここだけは、新しく覚える作業が必要になります。ただし覚えるべきなのは問題文ではなく、その問題が問うている知識のほうです。「この選択肢が正解」ではなく「この疾患の第一選択はこれ」という形に切り出して、暗記カードにします。カードにしたら、あとは復習の間隔がそれを運んでくれます。

②知っていたが引き出せなかった(想起の失敗)

解説を読んで「あ、知ってた」となるパターンです。ここでノートを作っても意味がありません。知識はあるのに、必要な場面で出てこないことが問題だからです。処理は1つ、「次に自力で解く日を決める」。間隔を空けて解き直すことで鍛えられるのは、知識そのものより、それを引き出す経路のほうです。解説を読めば分かってしまうぶん、対処が要らないように見えるのがこの型で、そこが落とし穴になります。

③読み違え・時間切れ(手順の失敗)

知識の問題ではなく、解き方の問題です。「〜でないものはどれか」を読み飛ばした、長文で時間を使いすぎた、といったもの。これはノートにもカードにもせず、自分用のルールを1行だけ足します。「否定形に必ず線を引く」「1問90秒で切って戻る」。ルールは増やしすぎると守れないので、模試1回につき1〜2個までにしてください。

復習は2回。1回目は48時間以内に

実際に国試を受けた人の体験記では、模試の復習を2回に分ける方法が紹介されています。1回目は受験直後、遅くとも2日経過する前に。2回目は直前期にあたる1月です。[1]

1回目を急ぐ理由ははっきりしています。受験直後は「どこで迷ったか」「どの選択肢と迷ったか」を覚えているからです。この情報は時間が経つほど薄れます。迷った記録が残っているうちに仕分けを終わらせると、②の想起の失敗を正確に拾えます。間が空くほど仕分けの精度は落ち、本当は知っていたものまで「知らなかった」に寄せてしまい、不要な暗記を増やしがちです。

2回目をいつやるかは、1回目のときに決めておきます。「直前期にやる」と漠然と決めると、直前期にやることが多すぎて流れます。仕分けの段階で解き直す日をカレンダーに置くか、復習期日が自動で決まる仕組みに載せてしまうのが確実です。

優先順位は「正答率が高いのに間違えた問題」から

全部を復習する時間はありません。優先順位をつける基準として実用的なのは、正答率です。メディックメディアが載せている受験生の体験記では、直前期に時間が足りなかったため、間違った問題を正答率の高い順(≒間違えてはいけない順)に並べ替えて復習した、という方法が紹介されています。[1]

考え方はシンプルで、みんなが解けている問題を落とすと差がつき、みんなが解けない問題を落としても差はつかないからです。正答率が低い問題は、深追いすると時間だけ溶けます。必修問題のように合格基準が別に定められている領域は別として、基本は「正答率が高い×自分が不正解」を最優先にしてください。

iwor でこの流れをどう組むか

iwor のカードは、問題そのものではなく知識ポイント単位で作ります。演習の解説から関連ライブラリをたどり、該当する知識ポイントの行から暗記カードにする、という流れです。カードにすると次に復習する日が自動で決まるので、間隔を自分で管理する必要がなく、その日に出てきたカードをめくるだけになります。上の②「知っていたが引き出せなかった」を、意志の力ではなく仕組みで処理できるということです。

また、演習は復習期日(期限切れ/今日/明日/今週/それ以降)や、直近の正誤・自信あり/なしで絞り込めます。模試の後に「不正解かつ自信あり」だった問題だけを解き直す、といった使い方ができます。ただし正答率での絞り込みは iwor にはないので、上の優先順位づけは模試の成績表を見ながら決めてください。分野ごとの理解度はヒートマップで色として見えるので、模試の結果と重ねると穴の位置がはっきりします。

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iwor は医師のためのワークスペースで、国試演習は毎日無料で使えます。知識ポイントがそのまま暗記カードになり、裏面は無料でも1日20件めくれて、PRO ならデッキに保存でき、「今日の復習」が毎日自動で組まれます。

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よくある質問

模試の復習にどのくらい時間をかけるべきですか?

決まった正解はありませんが、全問を丁寧にノート化するのは現実的ではありません。仕分けを1問10秒程度で終わらせ、実際に手を動かすのは「正答率が高いのに間違えた問題」に絞れば、1周目の負荷はかなり下がります。

復習ノートは作らないほうがいいですか?

作ってはいけないという話ではありません。ただ、ノートは「まとめる」ためではなく「あとで自分にテストを出す」ために作ると効きます。書き写すだけになっているなら、その時間を解き直しに回したほうが定着します。

模試の点数が悪かったら間に合わないですか?

模試の点数は、その時点での到達度であって合否ではありません。むしろ、どこが抜けているかが分かった状態のほうが、残り期間の使い方は決めやすくなります。直前期の詰め方は国試直前期の勉強法にまとめています。

まとめ

模試の復習で先に決めるのは、ノートの作り方ではなく解き直す日です。間違いを「知らなかった/引き出せなかった/読み違えた」の3つに仕分ければ、それぞれの処理は変わります。1回目の復習は記憶が新しい48時間以内に、優先順位は正答率が高いのに落とした問題から。この2つを決めておくだけで、同じ模試から取れるものは変わってきます。そもそもどの模試を何回受けるかは医師国家試験の模試の選び方で、2026年度の実日程と受験料を整理しています。点が悪かったときに「難易度のせいなのか」を切り分けたい場合は、テコム模試の難易度で回ごとの設計意図を確認してください。

出典

  1. 1.メディックメディア(INFORMA)【国試受験生向け】国試模試のベストな演習法+復習法! informa.medilink-study.com2026-07-26 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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