医師国家試験の小児科対策|出題基準の医学各論に小児科の章は無く、小児の疾患は臓器ごとの章に入っている
目次
医師国家試験の出題基準(令和6年版)の医学各論には、小児科という章がありません。小児の疾患は、臓器ごとの章に分かれて入っています。[1]
なので小児科の対策は、臓器別の勉強と切り離さずに進めるほうが、出題の組み立てに合います。
医学各論の章立てに、小児科は無い
出題基準のブループリントは、医学各論を臓器や病態ごとの章に分けています。そのうち5つの章に、「その他の重要な小児領域の疾患」という項目があります。[1]
- 消化器・腹壁・腹膜疾患
- 血液・造血器疾患
- 神経・運動器疾患
- 内分泌・代謝・栄養・乳腺疾患
- アレルギー性疾患、膠原病、免疫病
ほかにも小児に関わる項目は、臓器の章の中にあります。心臓・脈管疾患の章には先天性心疾患が、精神・心身医学的疾患の章には小児・青年期の精神・心身医学的疾患が入っています。[1]
つまり小児の疾患は、どの臓器の章にも顔を出します。臓器の章を読むたびに、その章の小児の項目まで読むことになる、という組み立てです。
先天異常と成長・発達は、独立した章になっている
医学各論の最初の章は「先天異常、周産期の異常、成長・発達の異常」で、医学各論の約5%です。胎児・新生児の異常や、染色体異常、成長・発達の障害がここに入ります。[1]
医学総論にも小児の項目があります。新生児と小児期の項目があり、診察の章では「小児の診察」がその章の約20%です。つまり、正常な成長と発達、新生児の診かたは総論の側から出ます。[1]
疾患は臓器の章、正常な発達と診察は総論、先天異常と周産期は独立の章。小児科を1冊で閉じて勉強すると、この3つの置き場所が見えにくくなります。
iwor の分類では、直近5回で95問
iwor の分類では、第116回から第120回の小児科は95問でした。1回あたりでは15問から23問です。うち12問は必修でした。
この数は、どこまでを小児科と数えるかで変わります。医学各論に小児科の章が無いので、公式の小児科の問題数というものは存在しません。
ほかの分野の出題データは、医師国家試験の対策ガイドにまとめています。
対策の組み立て方
臓器別の分野を勉強するときに、その章の小児の疾患まで一緒に進めます。消化器なら、成人の疾患のあとに小児の消化器の疾患を続けて読む、という順番です。
正常な成長・発達と新生児の診かたは、臓器別とは別に1回まとめて押さえます。総論と必修の側から出るので、疾患の知識だけでは拾えません。
解いて確かめるときは、小児科の問題だけを集めて解くと、どこが臓器の章に散っているかが見えます。
よくある質問
小児科は国試で何問出ますか?
公式の数は出ていません。医学各論に小児科の章が無いためです。iwor の分類では、第116回から第120回の5回で95問、1回あたり15〜23問でした。
小児科は必修にも出ますか?
出ます。iwor の分類では、第116回から第120回の小児科95問のうち12問が必修でした。
小児科は最後にまとめて勉強してもいいですか?
出題基準では、小児の疾患が臓器ごとの章に入っています。臓器別を勉強するときに一緒に進めるほうが、組み立てに合います。成長と発達は別に1回まとめて押さえます。[1]
まとめ
出題基準(令和6年版)の医学各論に小児科の章は無く、小児の疾患は臓器ごとの章に分かれて入っています。先天異常・周産期・成長発達の異常は独立の章で、正常な発達と小児の診察は総論です。iwor の分類では直近5回で95問でした。臓器別と並べて進め、成長と発達は別に押さえる順番が、出題の組み立てに合っています。
出典
- 1.一次資料厚生労働省「令和6年版医師国家試験出題基準 全体版(ブループリント=医師国家試験設計表)」 mhlw.go.jp(2026-09-27 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制