学会発表のメリット|内科の専攻医には修了要件そのもの。筆頭で2件以上、機構の基準では専門医の更新の単位にもなる
目次
内科の専攻医にとって学会発表は、成長の機会である前に、修了要件です。内科専門研修の修了には、筆頭演者か筆頭著者として、学会か論文の発表を2件以上行うことが求められます。[1]
消化器病専門医など一部のサブスペシャルティの申請条件や、専門医の更新の単位にも、発表が入っています。
内科専門研修:筆頭で2件以上
内科専門研修プログラム整備基準は、学術活動として症例報告・臨床研究・基礎研究を挙げています。このうちで、筆頭演者または筆頭著者として学会か論文の発表を2件以上行うことを求めています。修了要件にも、所定の2編の学会発表または論文発表が入っています。[1]
同じ整備基準は、内科系の学術集会や企画に年2回以上参加することも必須としています。参加と発表は別に数えます。[1]
講習会や学術集会の数え方は、J-OSLER の講習会にまとめています。
消化器病専門医の申請にも要る(2023年以降の免許)
日本消化器病学会の専門医制度規則は、2023年以降に医師免許を取った人の条件を定めています。その一つが、申請年度の直近5年以内に、消化器に関する学会発表か論文発表を筆頭か共著で3件以上行っていることです。[2]
条件は学会ごとに違うので、目指すサブスペシャルティの規則を、専攻医のうちに一度読んでおきます。消化器病専門医の条件は消化器病専門医のなり方にまとめています。
専門医の更新でも、単位になる
日本専門医機構の基準では、各領域学会の専門医委員会が指定する学術集会(地方会などを含む)で筆頭発表をすると1単位が与えられます。専門医の更新に必要な単位のうち、学術業績・診療以外の活動実績の枠に入ります。[3]
学会に参加しただけの単位には5年で6単位の上限があり、発表の単位はこの上限とは別に数えます。更新の仕組みは専門医の更新にまとめています。[3]
最初の発表は、地方会の症例報告から
内科の整備基準は、発表のもとになる活動の最初に、経験症例をもとに文献を検索して症例報告を行うことを挙げています。[1]
医学生のうちに発表できる場と、実習中の手続きは医学生の学会発表にまとめています。
受け持った症例のうち、病歴要約に考察を書いたものは、そのまま地方会の症例報告の材料になります。専攻医1年目のうちに1件目を出しておくと、2件目を探す時間に余裕ができます。スライドの枚数や構成は学会発表のスライドの枚数が参考になります。
発表の数を、要件の残りと一緒に
iwor は内科学会の公式システムではありませんが、J-OSLER の修了要件の残りを数える画面があり、発表や学術集会の件数も並べて見られます。
iwor なら、修了要件の残りが数字で見えます。
症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の6項目を、残りいくつかで逆算できます。EPOC の経験すべき症候29・疾病26にも対応しています。iwor は医師のためのワークスペースです。
無料ではじめるよくある質問
専攻医は、学会発表を何件しなければなりませんか?
内科専門研修では、筆頭演者か筆頭著者として、学会か論文の発表を2件以上行うことが求められます。ほかの領域は、それぞれの研修プログラムの規則で確かめます。[1]
学会発表は、専門医の更新の単位になりますか?
日本専門医機構の基準では、各領域学会の専門医委員会が指定する学術集会での筆頭発表に1単位が与えられます。[3]
まとめ
学会発表は、内科専門研修の修了要件(筆頭で2件以上)、2023年以降の免許の人の消化器病専門医の申請条件、機構の基準での専門医の更新単位に入っています。内科の専攻医なら、最初の1件は病歴要約に考察を書いた症例から地方会の症例報告にします。
出典
- 1.一次資料日本内科学会「専門研修プログラム整備基準【内科領域】改定第2版(2024年9月20日承認)学術活動・修了要件」 cdn-naikaprod.pressidium.com(2026-09-28 取得)
- 2.一次資料一般財団法人日本消化器病学会「日本消化器病学会専門医制度規則(第4条 専門医の条件)」 jsge.or.jp(2026-09-28 取得)
- 3.一次資料一般社団法人 日本専門医機構「整備指針(第三版 2020年2月版)における「専門医の認定・更新」に関する補足説明(2024年12月20日 一部改訂理事会承認)」 jmsb.or.jp(2026-09-28 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制