J-OSLER の病歴要約サンプルはどこにある?|学会が10篇を公開。現行は2026年4月23日版
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病歴要約のサンプルは、日本内科学会が冊子で公開しています。現行は2026年4月23日版で、10篇が載っています。検索から直接PDFを開くと旧版に当たることがあるので、掲載ページから現行版を開いてください。[1],[3]
内科のJ-OSLERのサンプルです。循環器学会版や呼吸器学会版のサンプルは別に用意されています。
収載されている10篇
2026年4月に動いたのは3篇です。[1]
- 消化器 … 胃静脈瘤(新規)
- 救急 … 胃静脈瘤破裂(新規)
- 総合内科Ⅱ(高齢者)… 嚥下性肺炎(改訂)
残る7篇は、それ以前に載りました。[1]
- 消化器 … 閉鎖孔ヘルニア(2024年7月9日)
- 腎臓 … 急性腎盂腎炎(2025年4月2日)
- 血液 … びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫/出血性貧血(どちらも2024年7月9日)
- 外科紹介症例(循環器)… 大動脈弁狭窄症兼閉鎖不全症(2025年4月2日)
- 剖検症例(消化器)… 膵尾部癌(Stage Ⅳ)(2025年4月2日)
- 剖検症例(神経)… 脳出血(右視床出血脳室穿破)(2025年4月2日)
サンプルは10篇で、29篇の全部に見本が揃っているところまでは来ていません。学会は今後もサンプルを追加していくとしています。[1]
2026年4月に足されたのは、救急との書き分けの例
今回の改訂で新しく入ったのは、消化器の胃静脈瘤と、救急の胃静脈瘤破裂です。同じ疾患を領域ごとにどう書き分けるかの例として用意されました。救急領域はさまざまな領域の疾患項目でできているので、その書き分けの参考になります。[1]
救急と他領域で病名が重なること自体は認められています。焦点を当てる部分が違うので、それぞれの領域として充分に書けていれば提出できます。29篇の内訳と、疾患群の重複の決まりはJ-OSLER の病歴要約29篇の内訳にまとめました。[2]
総合内科Ⅱの嚥下性肺炎は、新規ではなく改訂です。[1]
旧版のサンプルで書いたものを、学会は否定していない
版が上がると、前に書いたものが通らなくなるのではと不安になります。学会は冊子のはじめにこう書いています。
基本的な方針に変更は無く、すでに従来のサンプルをもとに作成していただいた病歴要約を否定するものではありません。[1]
これから書くぶんは、現行版を見るほうが早いというだけです。
サンプルから読み取れる書式の指定
サンプルは完成形なので、入力欄がどうなっているかも分かります。基本情報には、病歴要約番号、領域、患者の施設名、患者ID、受持時患者年齢、性別、受持期間、初診日、最終診察日が並びます。[1]
転帰の選択肢は9つあります。外科紹介症例と剖検症例は、ここで指定します。[1]
- 治癒/軽快/不変
- 転科(手術なし)/転科(手術あり)/転科(手術あり・外科紹介症例として作成)
- 死亡(剖検なし)/死亡(剖検あり)/死亡(剖検あり・剖検症例として作成)
1篇の書式そのもの、A4で2枚以内・紙面の80%以上という決まりや、文献の書き方は作成の手引きが定めています。[2]
項目ごとに何を書くかはJ-OSLER の病歴要約テンプレートにまとめました。
現行版はどこから開くか
学会の「登録と評価」のページに、作成の手引き・サンプル・評価の手引きが並んでいます。検索から直接PDFを開くと旧版に当たることがあるので、このページを経由するほうが確実です。[3]
どの枠をどの疾患群で書くかが決まっていないと、サンプルを見ても自分の症例に当てはめにくくなります。iwor では29篇の枠を並べて、残りと疾患群の重複が出ます。枠を選べば、その疾患群に合わせた下書きのプロンプトで外部のAIを開けます。
iwor は日本内科学会・日本専門医機構・厚生労働省の公式システムではないので、正式な登録と評価はJ-OSLERで行います。生成AIの使い方には学会のガイドラインがあります。J-OSLER で生成AIはどこまで使える?にまとめました。
iwor なら、修了要件の残りが数字で見えます。
症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の6項目を、残りいくつかで逆算できます。EPOC の経験すべき症候29・疾病26にも対応しています。iwor は医師のためのワークスペースです。
無料ではじめるよくある質問
自分が書く疾患のサンプルがありません
10篇しかないので、多くの疾患は載っていません。書式と考察の運びは領域が違っても共通なので、近い領域の1篇を型として読みます。学会は今後も追加していく予定だと書いています。[1]
サンプルは無料で見られますか
学会の掲載ページからPDFを開けます。[3]
外科紹介症例と剖検症例のサンプルもありますか
あります。外科紹介症例は循環器の大動脈弁狭窄症兼閉鎖不全症、剖検症例は消化器の膵尾部癌と神経の脳出血の2篇です。[1]
まとめ
公式サンプルは現行が2026年4月23日版で、10篇が載っています。2026年4月の追加は、消化器の胃静脈瘤と救急の胃静脈瘤破裂という、同じ疾患を領域ごとに書き分けた対の例でした。旧版で書いたものはそのままで構いません。検索で出てくるPDFは古い版のことがあるので、掲載ページから開いてください。
出典
- 1.一次資料日本内科学会「J-OSLER 病歴要約 サンプル(2026/04/23)」 cdn-naikaprod.pressidium.com(2026-09-19 取得)
- 2.一次資料日本内科学会「J-OSLER 病歴要約 作成の手引き(2026/04/23)」 cdn-naikaprod.pressidium.com(2026-09-19 取得)
- 3.一次資料日本内科学会「専攻医登録評価システム(J-OSLER)登録と評価」 naika.or.jp(2026-09-19 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制