専攻医のプログラムの選び方|まず希望の県と領域にシーリングがかかるか。2027年度募集の連携プログラムの基準
目次
専攻医のプログラムを選ぶ前に見ておきたいのは、希望する都道府県と領域に、シーリング(採用上限)がかかるかどうかです。シーリングのかかる都道府県の基幹施設は、通常のプログラムのほかに、連携先で研修する期間の決まった連携プログラムを置けます。[1],[2]
どのプログラムに入るかで、専門研修のうち、どれだけをどこで過ごすかが変わります。見学の前にここを押さえておくと、聞くことが決まります。
シーリングは、都道府県別・診療科別の採用の上限
新専門医制度そのものの仕組みと、2026年度にシーリングの対象だった13領域は新専門医制度とはにまとめています。
2027年度募集の基本方針では、シーリングの対象は都道府県別・診療科別に選ばれます。2022年の医師数が、2022年と2030年の必要医師数と同じか上回っている都道府県の診療科が対象です。過去3年間の採用数の平均が5以下なら対象外になります。[1]
外科・産婦人科・病理・臨床検査・救急・総合診療の6診療科は、例外としてシーリングの対象外です。[1]
つまり、同じ領域でも県によって、同じ県でも領域によって、シーリングがかかったりかからなかったりします。志望の組み合わせで確かめます。
シーリングの枠は、通常・連携・特別地域連携に分かれる
シーリングの枠は、基本となる通常プログラムと、連携プログラム、特別地域連携プログラムに分かれます。連携先と研修期間は、2027年度募集では次のとおりです。[1],[2]
- 通常プログラム:基本領域ごとのプログラム整備基準で定められた地域研修などの要件がある
- 連携プログラム:シーリングのかからない都道府県で1年6か月以上研修する
- 特別地域連携プログラム:足下充足率0.8以下(小児科は0.9以下)の都道府県にあり、その都道府県が候補とした施設で1年以上研修する。2023年度の専攻医採用から導入され、2027年度募集で連携先の要件が広がった
連携プログラムを選ぶと、専門研修のうち1年半以上を、シーリングのかからない県で過ごします。家族や住まいの予定と合わせて、どの県に何年いるのかを先に確かめます。
募集期間が終わると、変えられないこと
日本専門医機構の専攻医向けのよくある質問は、全専攻医募集期間が終わったあとの応募・プログラム変更・領域変更は受け付けないとしています。年度途中の転科も認められず、別の領域に移るには募集に応募し直して、研修開始は最短で翌年度4月です。[3]
募集期間が終わると、領域もプログラムも次の年度まで動かせないので、見学と比較は募集の前に済ませます。応募の流れは初期研修と後期研修で病院を変えられるかにまとめています。途中で辞めるときの扱いは医局の辞め方へ。
見学で確かめること
- 何年目にどの施設を回るか(連携先の県と期間を含む)
- 通常・連携・特別地域連携のどの枠で募集しているか
- 専攻医の当直と、専門医試験までの実績の積み方
プログラムの冊子に書かれていることも、実際にどの施設を回ったかは専攻医に聞くと具体的になります。
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専門研修のシーリングとは何ですか?
都道府県別・診療科別の専攻医の採用の上限です。2027年度募集では、2022年の医師数が2022年と2030年の必要医師数と同じか上回る都道府県の診療科が対象です。外科・産婦人科など6診療科は例外として対象外です。[1]
連携プログラムとは何ですか?
シーリングのかかる都道府県の基幹施設が、通常のプログラムに加えて置けるプログラムで、シーリングのかからない都道府県で1年6か月以上研修します。[1],[2]
募集期間が終わったあとで、プログラムを変えられますか?
全専攻医募集期間が終わったあとの応募・プログラム変更・領域変更は受け付けないと、日本専門医機構が案内しています。[3]
まとめ
専攻医のプログラムは、希望の都道府県と領域にシーリングがかかるかを見てから選びます。2027年度募集では、連携プログラムならシーリングのかからない県で1年6か月以上の研修が入ります。特別地域連携なら、充足率の低い県でその県が候補とした施設で1年以上です。募集期間が終わると変えられないので、見学で回る施設と期間まで確かめておきます。
出典
- 1.一次資料日本専門医機構(医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会 資料1-2)「令和9(2027)年度専攻医募集におけるシーリングの基本的な方針(令和8年9月4日)」 mhlw.go.jp(2026-09-28 取得)
- 2.一次資料厚生労働省 医政局「専門研修における連携プログラムについて(令和7年度第1回 医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会 資料1・令和7年6月12日)」 mhlw.go.jp(2026-09-28 取得)
- 3.一次資料一般社団法人 日本専門医機構「よくある質問(専攻医)」 jmsb.or.jp(2026-09-28 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制