コンテンツへスキップ
J-OSLER・EPOC

医局の辞め方|退局と勤務先の退職は別の話。専攻医なら、年度途中の転科はできず研修開始は最短で翌年度4月

iwor 編集部4分で読めます
J-OSLER・EPOC なら iwor。症例登録と病歴要約の進み具合を、ひとつの場所で。
目次

医局を辞めるときに、決まりとして書かれているのは、勤務先の病院との雇用契約と、専攻医なら専門研修プログラムの扱いです。修学資金に勤務の条件がある人は、その条件もかかります。[1],[2]

医局の人事から外れることと、いま勤めている病院を退職することは、別々に進みます。医局を辞めても、勤務先との雇用契約は、契約と就業規則に沿って終わらせます。

これから入局するか迷っているなら、研修を終えた人がどこへ進んでいるかを医局に入るべきかにまとめています。

勤務先を辞める決まりは、民法と就業規則

民法では、期間の定めのない雇用なら、いつでも解約を申し入れられ、申し入れの日から2週間で雇用が終わります。[1]

期間を定めた雇用でも、やむを得ない事由があれば直ちに解除できます。その事由が一方の過失によるときは、相手に損害を賠償する責任があります。[1]

実際の退職の手続きと申し出の時期は、勤務先の就業規則に書かれています。医局の人事で次の勤務先が決まる時期もあるので、就業規則の期限と医局の人事の時期の両方から逆算して、相談を始める日を決めます。

専攻医なら、年度途中の転科はできない

日本専門医機構の専攻医向けのよくある質問は、年度途中の転科は認められていないとしています。別の領域に移るには専攻医募集に応募し直す必要があり、研修開始は最短で翌年度4月です。[2]

採用を取りやめて別のプログラムに応募する場合は、採用辞退の処理が済まないと応募できません。専攻医が辞退し、統括責任者が承認し、専攻医にメールが届いてから応募できる流れです。[2]

全専攻医募集期間が終わったあとの応募・プログラム変更・領域変更は受け付けないと書かれているので、転科を考えるなら、募集の時期を先に確かめます。[2]

留学・出産・病気療養などなら、申請で中断できる

専門医制度整備指針は、留学・妊娠・出産・育児・病気療養・介護などの特定の理由で専門研修が難しいときは、申請で中断できるとしています。6か月までの中断なら、残りの期間で症例などを埋め合わせれば、研修期間は延びません。[3]

6か月以上中断してから復帰しても、中断前の研修実績は引き続き有効とされています。辞めるかどうかを決める前に、休む・中断するという選び方があるかも確かめられます。[3]

内科のまま続けるなら、J-OSLER の残りを数えておくと、次の計画を立てやすくなります。iwor では、修了要件の残りを数えられます。iwor は日本内科学会の公式システムではなく、正式な登録と評価は J-OSLER で行います。

iwor なら、修了要件の残りが数字で見えます。

症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の6項目を、残りいくつかで逆算できます。EPOC の経験すべき症候29・疾病26にも対応しています。iwor は医師のためのワークスペースです。

無料ではじめる

奨学金や地域枠の義務がある人は、先に確かめる

修学資金の返還免除に勤務の条件がついている人は、辞める時期と勤務先で、返還の要否が変わることがあります。研修医の奨学金返済にまとめています。

いつまでいるかを言えるときに切り出す

専攻医なら次の年度の応募先、そうでなければ次の勤務先が見えてから話すと、いつまでいるのかを具体的に伝えられます。専攻医がプログラムを辞退するときは、統括責任者の承認が要る流れなので、話す相手には統括責任者も入ります。[2]

心や体の不調が続いているなら、働く人向けの「こころの耳」に電話・SNS・メールの相談窓口があります。死にたい気持ちがあるときは、「まもろうよ こころ」の相談先に連絡してください。[4],[5]

研修医のうちに辞めたいと感じたときの決まりは研修医を辞めたいと思ったらにあります。

専門医を取ったあとに科を変えるときの決まりは、医師の転科にまとめています。

よくある質問

医局を辞めると伝えるのは、いつまでですか?

法律で決まっているのは勤務先との雇用契約です。期間の定めがなければ申し入れから2週間、期間の定めがあれば途中で辞めるにはやむを得ない事由が要ります。実際の期限は就業規則で確かめます。[1]

専攻医の途中で辞めたら、専門医は取れませんか?

別の領域に移るなら専攻医募集に応募し直し、研修開始は最短で翌年度4月です。[2]

年度の途中で転科できますか?

日本専門医機構は、年度途中の転科は認められていないとしています。[2]

まとめ

医局を辞めるときに決まりがあるのは、勤務先との雇用契約と、専攻医なら専門研修プログラムです。雇用は民法と就業規則、転科は専攻医募集への応募し直しで最短翌年度4月から。修学資金の条件がある人はそれも先に確かめ、次の予定と一緒に決めます。

出典

  1. 1.一次資料e-Gov 法令検索(デジタル庁)「民法 第六百二十七条(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)・第六百二十八条(やむを得ない事由による雇用の解除)」 laws.e-gov.go.jp(2026-09-28 取得)
  2. 2.一次資料一般社団法人 日本専門医機構「よくある質問(専攻医)」 jmsb.or.jp(2026-09-28 取得)
  3. 3.一次資料一般社団法人 日本専門医機構「専門医制度整備指針(第三版・2020年2月)(4) 特定の理由のある場合の措置」 jmsb.or.jp(2026-09-28 取得)
  4. 4.一次資料厚生労働省「こころの耳 相談窓口案内」 kokoro.mhlw.go.jp(2026-09-28 取得)
  5. 5.一次資料厚生労働省「まもろうよ こころ」 mhlw.go.jp(2026-09-28 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

関連記事

辞める前に、研修の残りを数えておく。

J-OSLER の症例と疾患群、病歴要約の残りを、修了要件から逆算できます。iwor は医師のためのワークスペースです。