J-OSLER が間に合わないときは?|まず年次目標は必達ではない。使える措置は採用年度で違う
目次
J-OSLER が間に合わないと感じたら、まず年次の目標は必達ではないと確かめましょう。次に、病歴要約の評価期間は延びています。それでも足りないときは、修了見込での受験と、剖検の代替措置があります。対象になる採用年度がそれぞれ違うので、自分がどれに当たるかを先に見ましょう。
年次ごとの目標は、必達ではない
要件表には、年次ごとの目安が載っています。7期生以降の版なら、専攻医1年修了時が40症例・20疾患群・10の病歴要約、2年修了時が80症例・45疾患群・20です。同じ表の補足には「目標はあくまで目安であるため必達ではなく、修了要件を満たせば問題ない」と書かれています。[3]
続けて「各プログラムでは専攻医の進捗、キャリア志向、ライフイベント等を踏まえ、研修計画は柔軟に取り組んでいただきたい」ともあります。要件そのものは、J-OSLER の160症例は誰の要件?にまとめています。[3]
病歴要約の評価期間は、延長されたまま恒久化された
1年の中にある日付をまとめて見たいときは、J-OSLER の締め切りへ。
実際の締切になるのは、病歴要約の評価期間です。当初は一次評価が4月1日〜8月31日、二次評価が5月1日〜12月20日でしたが、それぞれ10月31日、翌年2月20日まで延長されました。[1]
この延長は、恒久的な設定に変わっています。学会の案内は「延長措置Aで設定されていた評価期間は、措置ではなく恒久的な設定となりました」と書き、ほかの措置が終わっても維持されるとしています。なので、この2つの日付は何期生でも効きます。[1]
「修了見込」で受験する(2018〜2023年度採用)
3年目に入っても要件がそろわないとき、プログラムと学会が「修了見込」を認めれば、翌年度の内科専門医試験を受けられます。基準は、120症例の登録・承認と、指定された29の病歴要約の個別承認が終わっていること、つまり病歴要約の一次評価ができる状態になっていることです。[1]
病歴要約の評価は受験年度中に並行して進め、試験に合格して、評価とほかの要件をすべて満たした時点で認定されます。申請できるのは、専攻医3年目以降の1月1日〜3月31日です。[1]
対象は、2018〜2023年度に研修プログラムに採用された専攻医です。7期生以降は、この措置の対象に入っていません。[1]
研修期間にも下限があります。修了見込を申請できるのは内科研修の開始から2年9カ月たってからで、その時点で27カ月以上の研修実績が要ります。修了認定には、最終的に30カ月以上の内科研修期間が必要です。[2]
剖検が経験できないときの代替措置(2018〜2026年度採用)
剖検症例は1例が要件です。基幹施設の病理解剖の件数がコロナ禍前の水準に戻らず、働き方改革も重なって物理的に難しいことから、代替措置が用意されています。もともとの対象は2018〜2023年度採用で、剖検の措置だけは2024〜2026年度採用まで広げられました。つまり、2018〜2026年度採用が対象です。[3],[1]
使うには、次の3つをすべて満たします。
- 診断に苦慮した症例か、患者を看取った症例を、病歴要約の代替症例として作る
- 日本内科学会が提供する CPC を受講する
- 研修修了後、最初の資格更新までに剖検症例を受け持ち、その病歴要約を提出して評価を受ける
申請は、プログラム統括責任者と相談したうえで、一次評価が終わる前に学会事務局へ連絡します。剖検が取れそうにないと分かった時点で動きましょう。[1]
自分がどれに当たるかを、先に確かめる
対象になる採用年度は、それぞれ違います。評価期間の延長は恒久化されたので全員に効き、修了見込は2018〜2023年度採用、剖検の代替措置は2018〜2026年度採用です。困っているのが「要件が足りない」のか、「評価が間に合わない」のか、「剖検が取れない」のかで、使える措置が変わります。
学会の措置のページには、ほかに JMECC の受講猶予と、研修期間の緩和の措置も載っています。[1]
講習会そのものの数え方はJ-OSLER の講習会は2種類にまとめています。
残りの数を持っておくと、指導医やプログラム統括責任者に相談するときに話が早くなります。PRO では期生を選ぶと要件表の数字が入り、症例と疾患群、病歴要約29篇、講習や学術活動の残りを逆算して出します。
措置を使えるかどうかは、学会とプログラムが判断します。
病歴要約に生成AIを使うときの決まりは、J-OSLER で生成AIを使うときの決まりは?にまとめています。
iwor は日本内科学会・日本専門医機構・厚生労働省の公式システムではないので、正式な登録と評価は J-OSLER と EPOC で行います。
iwor なら、修了要件の残りが数字で見えます。
症例と疾患群、病歴要約29篇、講習・学術・JMECC・360度評価の6項目を、残りいくつかで逆算できます。EPOC の経験すべき症候29・疾病26にも対応しています。iwor は医師のためのワークスペースです。
無料ではじめるよくある質問
2年目で目標に届いていないと、修了できませんか?
年次の目標は目安です。要件表の補足に「修了要件を満たせば問題ない」とあります。見るのは、3年目までに修了要件に届くかどうかです。[3]
「修了見込」が認められれば、要件は免除されますか?
免除ではありません。病歴要約の評価を受験年度中に並行して進め、試験に合格したうえで、評価とほかの要件をすべて満たして認定されます。受験の時期を先に確保する措置です。[1]
剖検の代替措置を使えば、剖検はもう要りませんか?
研修修了後に要ります。措置の3つ目で、最初の資格更新までに剖検症例を受け持ち、その病歴要約を提出して評価を受けることになっています。[1]
まとめ
間に合わないと感じたら、年次目標が必達ではないことを確かめ、一次評価10月31日・二次評価翌年2月20日という実際の締切を見ましょう。修了見込での受験も剖検の代替措置も、使えるかどうかは対象年度と、学会とプログラムの判断で決まります。
出典
- 1.一次資料日本内科学会「COVID-19の影響に伴う内科専門研修の措置について(2026年6月4日付更新)」 naika.or.jp(2026-09-17 取得)
- 2.一次資料日本内科学会「修了認定メニュー[修了見込]の操作について(延長措置に該当する方はこちら)」 naika.or.jp(2026-09-17 取得)
- 3.一次資料日本内科学会「内科専攻研修において求められる「疾患群」「症例数」「病歴要約提出数」について(修了要件:160症例の場合/120症例の場合)」 naika.or.jp(2026-09-17 取得)
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