医師国家試験の1ヶ月前に何をやるか|眼科・皮膚科・耳鼻科・放射線科は後ろへ
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残り1ヶ月なら、新しい教材を足さずに必修と公衆衛生から固めてください。理由は出題数にあります。iwor が収録している直近5回(第116〜120回)の必修496問のうち、148問が公衆衛生・医学総論の分野です。
必修が効くのは、他の条件と別に判定されるからです。第120回では必修の総得点160点以上/200点が条件でした。ここを割ると、他の分野の出来では取り返せません。[1]
削る側も数字で決まります。眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科・放射線科の4科は、同じ5回を合わせて135問でした。公衆衛生・医学総論の382問と比べると3分の1ほどです。時間が足りないときに後ろへ回すなら、こちらが先です。
眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科・放射線科は、5回で135問
iwor は第100回から第120回までの問題を収録していて、直近5回分は1,985問あります(採点から除外された問題などがあるため、収録数は回ごとに393〜400問と揺れます)。これを iwor の分野分けで数えると、眼科38問・皮膚科41問・耳鼻咽喉科47問・放射線科9問で、4科合わせて135問。5回分の全体の7%ほどです。
1回あたりに直すと4科で27問前後です。ただし丸ごと捨ててよいわけではありません。この135問のうち17問は必修に出たものです(眼科5・皮膚科4・耳鼻咽喉科7・放射線科1)。後ろに回せるのは、必修を除いた設問のほうです。
放射線科が9問と少ないのは、iwor の分野分けで放射線科に入るのが放射線総論・画像診断とIVR・放射線の生物作用といった問題に限られるからです。画像を使う設問そのものは各診療科の側に数えているので、放射線科を後ろに回しても画像問題が減るわけではありません。
注意したいのは「マイナー科」という言葉のほうです。何を含めるかは人によって違い、産婦人科や整形外科まで入れて話す人もいます。ここで数えたのは上の4科だけなので、自分が後ろに回そうとしている科がこの4科に入っているかを確かめてください。マイナー科目の扱いはマイナー科目はいつから手をつけるかにもまとめています。
必修496問のうち148問は、公衆衛生・医学総論から出ている
公衆衛生・医学総論は、直近5回の1,985問のうち382問で、iwor の22分野のなかで最も多い分野です。全体のおよそ19%にあたります。ここでいう公衆衛生・医学総論は、疫学や保健統計だけでなく、医療倫理・医療法規・医療安全なども含む束として分類しています。厚生労働省の出題区分とは切り方が違うので、そのつもりで読んでください。
効いてくるのは必修です。同じ5回の必修496問のうち148問がこの分野にあり、問数でみて必修のおよそ3割です。第120回では、必修は一般問題を1問1点、臨床実地問題を1問3点として総得点160点以上/200点が条件でした。この条件だけは他の分野の得点で埋め合わせができません。公衆衛生を「あとで詰め込む」と決めたまま1ヶ月を切っているなら、空いているのはこの148問です。[1]
1ヶ月前に手をつける優先順位が高い理由は、出題数の多さではなく、この必修での重みのほうにあります。公衆衛生の始め方そのものは公衆衛生はいつから始めるかで扱っています。
どこが薄いかは、自分の理解度で決める。
この記事の出題数は全体の傾向です。最後は自分の手元の数字と重ねてください。iwor は分野別の理解度ヒートマップで穴が数値になります。演習は無料プランでも1日3セッション(1セッション5問)使えて、解くほど数値が埋まります。
無料ではじめる合格の条件は3つあって、必修だけ別勘定になっている
第120回の合格基準は次の3つでした。必修問題は一般問題を1問1点・臨床実地問題を1問3点として総得点160点以上/200点。必修を除いた一般問題および臨床実地問題は各1問1点として総得点224点以上/300点。そして禁忌肢問題の選択数は3問以下です。第120回は受験者9,980人に対し合格者9,139人で、合格率は91.6%でした。[1]
直前期に意味があるのは、この3つが独立していることです。2つ目の条件は300問ぶんの得点をまとめて見るので、苦手な分野を得意な分野で埋め合わせられます。1つ目と3つ目にはその余地がありません。だから残り1ヶ月の配分は、埋め合わせが効かないほうから決めるのが理に適っています。基準そのものの読み方は医師国家試験のボーダーの読み方に、必修と禁忌肢の対策は必修問題と禁忌肢にまとめています。[1]
勉強以外に、1月25日という日付がある
第121回医師国家試験は2027年2月6日(土)・7日(日)に実施されます。厚生労働省の公告によれば、受験票は2027年1月上旬に郵送で発送される予定で、2027年1月25日(月)までに到着しない場合は医師国家試験運営本部事務所に問い合わせるよう案内されています。[2]
1月25日という日付だけはカレンダーに入れてください。出願から試験当日までの全体の日程は第121回医師国家試験の日程に並べています。残り1週間まで来たときの組み方は医師国家試験の1週間前に何をやるかに分けて書きました。
よくある質問
1ヶ月前から新しい問題集に手を出すのはありですか?
広げるなら必修と公衆衛生だけにしてください。それ以外は、新しい教材を1周するより、すでに間違えた問題を2度目に解き直すほうが同じ時間で点になります。この時期に足りないのは問題数ではなく、解いた問題を思い出せる状態にする時間のほうです。
過去問は何年分やればいいですか?
解いたことのある回を優先して、直近5回分を解き直すのが基準です。iwor が収録している第116〜120回は1,985問あり、30日で割ると1日66問になります。初見で5回分を通す量ではないので、間違えた問題だけに絞って解き直してください。回数別の演習は過去問は何年分やるかでも扱っています。
模試の判定が悪かったのですが、1ヶ月で間に合いますか?
1ヶ月で動かせるのは、必修に相当する問題での失点と、禁忌肢を選んでいないかの2点です。判定そのものは合否ではありません。この2つは合格基準のうち埋め合わせが効かない条件に直結します。必修は他の2条件と別勘定です(第120回は160点以上/200点)。必修以外が届いていても、この条件だけは他の分野で埋められません。総合順位より先にこの内訳を見てください。模試の使い方は模試の復習をどうするかにまとめています。[1]
公衆衛生は何から手をつければいいですか?
必修で問われる部分からです。統計の細かい数値を追う前に、制度の名前と数値、医療倫理、医療法規を先に固めてください。
まとめ
残り1ヶ月の配分は、埋め合わせが効かないところから決めてください。必修は他の条件と別に判定され(第120回は160点以上/200点)、その496問(直近5回分)のうち148問が公衆衛生・医学総論から出ています。ここを空けたまま当日を迎えると、必修だけは他の分野の得点で埋められません。逆に眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科・放射線科は5回で135問(全体の7%)なので、時間が足りないときに最初に後ろへ回す候補はここです(そのうち17問は必修なので、回すのは必修を除いた設問です)。そのうえで、1月25日の受験票の確認だけはカレンダーに入れておいてください。[1],[2]
出典
- 1.一次資料厚生労働省「第120回医師国家試験の合格発表について」 mhlw.go.jp(2026-08-08 取得)
- 2.一次資料厚生労働省「医師国家試験の施行について(第121回・令和8年7月1日公告)」 mhlw.go.jp(2026-08-08 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制