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マッチング

長野の研修病院はどこを受けるか|第一志望が定員を超えた4院は、いずれも満床(2025年度)

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目次

長野で第一志望者数が定員を上回ったのは4院です。諏訪中央病院・長野赤十字病院・諏訪赤十字病院・相澤病院で、いずれも空席はゼロでした。[2],[1]

県全体では51席が空いています。ただしその空き方に特徴があります。登録者が少なかったから空いた、という形にはなっていません。[1]

上位に集まる4院は、どこも満床

第一志望者数を定員で割った比で見ると、定員を超えたのは次の4院です。

  • 諏訪中央病院……200%(第一志望12人/定員6人)
  • 長野赤十字病院……146%(19人/13人)
  • 諏訪赤十字病院……130%(13人/10人)
  • 相澤病院……110%(11人/10人)
[2],[1]

実数で並べても顔ぶれは近くなります。上位5は長野赤十字19人・佐久総合病院佐久医療センター15人・諏訪赤十字13人・諏訪中央12人・相澤11人でした。佐久医療センターは第一志望15人に対し定員16人なので比では94%ですが、空席は出ていません。[2],[1]

定員が小さいほど比は振れやすくなります。諏訪中央病院の200%は定員6人に対する第一志望12人なので、1人の増減が17ポイント動きます。ランキングの読み方の全体像は研修医マッチングの人気病院ランキングの読み方にまとめています。[2],[1]

空席51席のうち16席は、大学病院の枠

空席が出たのは30プログラム中22です。最も多いのは信州大学医学部附属病院で、4プログラム・定員32人に対しマッチ16人、16席が空きました。[1]

ただしこの16席は、希望者がいなくて空いた枠とは違います。信州大学の4プログラムには、合わせて延べ94件の希望順位登録がありました。1人が平均5.2プログラムに登録するので、これは人数ではなく件数です。[1]

内訳はこうです。定員26人の「信州大学と関連病院群研修プログラム」に延べ65件の登録があり、マッチは16人。残る3つはいずれも定員2人の小さな枠で、ここは埋まりませんでした。[1]

空席を「狙い目」と読み替えないでください。登録した人が少なくて空いた枠もあれば、登録は多くても病院側の順位表との噛み合わせで空いた枠もあります。低い倍率をどう読み分けるかはマッチングの穴場病院の見つけ方にまとめています。

県全体の数字

2025年度のマッチングで、長野県には30のプログラムがあり、26の病院に分かれています。募集定員の合計は171人、マッチした人数は120人で、充足率は70.2%でした。全国のプログラムを合算した充足率84.6%を14ポイント下回ります。[1]

第一志望者数の合計は117人で、定員171人に対して0.68倍です。[2],[1]

大学病院と市中病院

大学病院と臨床研修病院に分けると、次のようになります。

  • 大学病院……4プログラム/定員32人/第一志望者数は定員の0.19倍/充足率50.0%
  • 市中病院……26プログラム/定員139人/第一志望者数は定員の0.80倍/充足率74.8%
[3],[1],[2]

大学病院の比が低く出るのは、併願先として順位表の下位に登録されやすく、第1位に置かれにくいからです。

市中と大学を分けて見るときは、比べる相手も同じ区分にそろえます。全国の市中病院は充足率88.7%・第一志望者数は定員の1.13倍で、長野の市中は74.8%・0.80倍でした。[3],[1],[2]

大学病院と市中病院の違いそのものは大学病院と市中病院を数字で比較するで扱っています。

候補をどこから集めるか

登録する順番は、自分が行きたい順です。マッチングの希望順位登録に書いたとおり、順位を実際の志望と違う順に付け替えても有利にはなりません。

  • まず見る……第一志望が定員を超えた4院(諏訪中央・長野赤十字・諏訪赤十字・相澤)と、実数で上位の佐久医療センター
  • 次に見る……定員は大きいが比が届かない病院。長野市民病院は第一志望2人で定員8人、伊那中央病院は3人で定員7人
  • 採用試験を受けたうえで「行ってもよい」と言える範囲で足す……空席が出たプログラム。長野では22プログラム・51席が空きました
[2],[1]

空席の出た枠を順位表に入れておく意味は、ひとことで言えば受け皿になりうるからです。受け皿になるには、条件が2つあります。

  • 病院側の順位表にも載っていること……採用試験を受けても載るとは限りません。JRMPは「参加病院は、採用試験の結果に基づいて採用しても良いと考える受験者のみを希望順位登録しますので、アルゴリズム上、そのようなケースも発生します」と明記しています
  • 行ってもよいと言える枠であること……マッチしたあとは基本的に動かせません
[4]

空席が残ったのは、そこを希望して病院側の順位表にも載っていた人が、全員より上の希望に入れたからです。これはJRMPが用いるゲール・シャープレーのアルゴリズムからの帰結で、公表資料にある記述ではありません。

裏を返せば、第1希望に空席があるのに自分はアンマッチ、も起こります。

2025年度のアンマッチは741人でした。残った席が二次募集に回ることもありますが、募集を出さない病院もあります。詳しくはマッチングでアンマッチだったらにまとめています。[4]

この数字は、全国のどのあたりなのか

自分の志望先の数字が全国では何番目なのかは、残り1,400件以上のプログラムの分布を知らないと分かりません。候補が増えるほど、全国の分布と突き合わせる手間は増えていきます。

iwor はこの判断のために、JRMPの公表値から4つの指標を算出しています。

  • マッチ難易度:席を巡る「本気の競争」の激しさを偏差値化したもの。本気倍率=(志望者数×第1志望率)÷定員 をもとに算出します。定員が4人以下のプログラムは、値のブレを補正しています。4指標のなかで唯一、全国順位も出ます
  • 志望集中度:志望者のうち、そこを第1志望に選んだ人の割合。大学病院は低めに出る傾向があります(併願先として登録されやすいから、というのは iwor の見方です)
  • 穴場度:0〜100。空きやすさ(空席・低充足)と低倍率を主に、志望者の減少傾向を加味した値です
  • 安定度:0〜100。直近の充足の安定性に、充足の水準を加味した値。毎年安定して埋まっているほど高くなります

この記事で見てきた定員・マッチ者数・第一志望者数・空席は、いずれもこれらの指標の材料そのものです。長野の30プログラムをプログラム単位のまま倍率・定員・充足率で並べ替えたり、都道府県や区分で絞り込んだりできます。

いずれも席の取りやすさの目安であり、研修の質・教育体制の評価ではありません。公表値からの推定です。合否や受け入れを保証するものでも、個人の合否を予測するものでもありません。主要な研修病院は長野県の研修病院に、30プログラム全件はアプリの病院データベースにあります。

長野の30プログラムを、合算せずに1つずつ見る。

iwor は医師のためのワークスペースです。プログラム単位のまま、倍率・定員・充足率で並べ替えたり都道府県・区分で絞り込んだりできます。選んだ複数院の横並び比較と、マッチ難易度・穴場度・志望集中度・安定度の数字と、マッチ難易度の全国順位まで見られます。

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この記事の数字の出どころ

本記事の数値は、医師臨床研修マッチング協議会が公表している資料から iwor が出しています。使ったのは4つです。2025年度の研修プログラム別マッチ結果(募集定員・マッチ者数・空席数・希望順位登録学生数の確定値)と、中間公表(第一志望者数)。記者発表資料(大学病院・臨床研修病院の区分)と、研修医マッチングの手引き(アンマッチ者数とアルゴリズムの記述)です。[1],[2],[3],[4]

集計の単位は公表資料と同じくプログラム単位です。病院単位の数字は同じ病院名のプログラムを足し合わせて算出し、大学病院と臨床研修病院の区分は記者発表資料にそろえました。[1],[3]

本記事でいう第一志望者数とは、中間公表の前日14時時点で各プログラムを第1位で希望順位登録している参加者数です。中間公表の位置づけはマッチングの中間公表とはで解説しています。[2]

よくある質問

長野は51席も空いたのだから、入りやすいということですか

県として席が余ったことと、志望先に入れることは別です。最も空いたのは信州大学で、4プログラム合わせて延べ94件の登録に対しマッチ16人でした。上位4院の空席はゼロです。

登録が多い枠でも空席が出るのはなぜですか

順位表は病院側もつくるので、登録した人が全員その枠に入るとは限りません。上位の希望にマッチした人は、そちらへ進みます。

第一志望者が多いプログラムは避けたほうがいいですか

順位の付け方を変える理由にはなりません。アルゴリズムには「耐戦略性」があり、行きたい順に登録するのが最良です。

まとめ

第一志望が定員を超えた4院は、いずれも空席がゼロでした。採用試験を受けて行ってもよいと言える枠を、複数登録しておきます。

長野の特徴は、空席51席のうち16席が大学病院の枠に集まり、しかもそこに延べ94件の登録があることです。空席の数だけでは、入りやすさは測れません。

隣県の新潟は新潟の研修病院はどこを受けるかで分解しています。

出典

  1. 1.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修プログラム別マッチ結果」 jrmp2.jp(2026-09-19 取得)
  2. 2.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2025年度 医師臨床研修マッチング 中間公表」 jrmp2.jp(2026-09-19 取得)
  3. 3.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修医マッチングの結果(記者発表資料・2025年10月23日)」 jrmp2.jp(2026-09-19 取得)
  4. 4.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2026年度版 研修医マッチングの手引き【6年生用・既卒者用】」 jrmp.jp(2026-09-19 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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