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マッチング

新潟の研修病院はどこを受けるか|23病院に60プログラム。病院単位で見ると実態を外す(2025年度)

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目次

新潟で第一志望者数の実数でも定員に対する比でも上位5に入るのは、新潟市民病院・長岡赤十字病院・新潟県立中央病院・済生会新潟病院の4病院です。[2],[1]

ただし新潟でいちばん効いてくるのは、順位そのものより県内の構造です。23の病院に60のプログラムが分かれていて、その多くが定員1〜2人の小さな枠です。病院の名前だけで比べると、この形が見えません。[1]

60プログラムのうち41は、定員1〜2人

新潟県には60のプログラムがありますが、病院の数は23です。1病院あたり2.6プログラムで、複数のプログラムを出している病院が13あります。[1]

しかも1つずつが小さい。60のうち41は定員1〜2人です。プログラム数の多い病院は次の4つです。[1]

  • 新潟大学医歯学総合病院……6プログラム/定員36人/マッチ12人/空席24
  • 新潟県立がんセンター新潟病院……5プログラム/定員8人/マッチ3人/空席5
  • 新潟医療センター……5プログラム/定員8人/マッチ2人/空席6
  • 信楽園病院……5プログラム/定員8人/マッチ2人/空席6
[1]

病院単位のランキングは、この内訳を1つの数字に丸めます。「5プログラムで定員8人」の病院と「1プログラムで定員14人」の病院が、同じ1行に並びます。応募するのはプログラム単位なので、丸めた数字では自分が受ける枠の大きさが分かりません。

第一志望者数が0のプログラムが28ある

小さい枠が多いことは、第一志望者数にも出ます。60プログラムのうち28、およそ半分で第一志望者数が0でした。[2]

人気の高低とは別の話です。定員1〜2人の枠を第1位に書く人は、そもそも母数として少なくなります。[2]

県全体の数字

2025年度のマッチングで、新潟県の募集定員の合計は209人、マッチした人数は124人でした。充足率は59.3%です。全国のプログラムを合算した充足率84.6%を25ポイント以上下回ります。[1]

第一志望者数の合計は120人で、定員209人に対して0.57倍です。空席は85席で、60プログラムのうち39に空席が出ました。[1],[2]

この数字を「入りやすい」と読み替えないでください。空席は小さな枠に散らばっていて、1つずつの定員は1〜2人です。応募要件や研修内容もプログラムごとに違います。低い倍率をどう読み分けるかはマッチングの穴場病院の見つけ方にまとめています。

大学病院と市中病院

大学病院と臨床研修病院に分けると、次のようになります。

  • 大学病院……6プログラム/定員36人/第一志望者数は定員の0.19倍/充足率33.3%
  • 市中病院……54プログラム/定員173人/第一志望者数は定員の0.65倍/充足率64.7%
[3],[1],[2]

大学病院の比が低く出るのは、併願先として順位表の下位に登録されやすく、第1位に置かれにくいからです。

市中と大学を分けて見るときは、比べる相手も同じ区分にそろえます。全国の市中病院は充足率88.7%・第一志望者数は定員の1.13倍で、新潟の市中は64.7%・0.65倍でした。[3],[1],[2]

大学病院と市中病院の違いそのものは大学病院と市中病院を数字で比較するで扱っています。

候補をどこから集めるか

登録する順番は、自分が行きたい順です。マッチングの希望順位登録に書いたとおり、順位を実際の志望と違う順に付け替えても有利にはなりません。

  • まず見る……第一志望が実数でも比でも集まっている4病院(新潟市民・長岡赤十字・県立中央・済生会新潟)
  • 次に見る……同じ病院の中で、どのプログラムに出すかを決める。新潟では1病院が複数の枠を持つことが多い
  • 採用試験を受けたうえで「行ってもよい」と言える範囲で足す……空席が出たプログラム。新潟では39プログラム・85席が空きました
[2],[1]

空席の出た枠を順位表に入れておく意味は、ひとことで言えば受け皿になりうるからです。受け皿になるには、条件が2つあります。

  • 病院側の順位表にも載っていること……採用試験を受けても載るとは限りません。JRMPは「参加病院は、採用試験の結果に基づいて採用しても良いと考える受験者のみを希望順位登録しますので、アルゴリズム上、そのようなケースも発生します」と明記しています
  • 行ってもよいと言える枠であること……マッチしたあとは基本的に動かせません
[4]

空席が残ったのは、そこを希望して病院側の順位表にも載っていた人が、全員より上の希望に入れたからです。これはJRMPが用いるゲール・シャープレーのアルゴリズムからの帰結で、公表資料にある記述ではありません。

裏を返せば、第1希望に空席があるのに自分はアンマッチ、も起こります。2025年度のアンマッチは741人でした。残った席が二次募集に回ることもありますが、募集を出さない病院もあります(マッチングでアンマッチだったら)。[4]

ランキングは、何で並べるかで顔ぶれが変わる

実数で並べると、定員の大きい病院が上位に来ます。

  • 新潟市民病院……第一志望21人/定員14人(150%)
  • 長岡赤十字病院……16人/12人(133%)
  • 済生会新潟病院……12人/13人(92%)
  • 新潟県立中央病院……10人/10人(100%)
  • 済生会新潟県央基幹病院……8人/10人(80%)
[2],[1]

比で並べると、顔ぶれが少し入れ替わります。

  • 新潟市民病院……150%(第一志望21人/定員14人)
  • 長岡赤十字病院……133%(16人/12人)
  • 新潟県立中央病院……100%(10人/10人)
  • 済生会新潟病院……92%(12人/13人)
  • 下越病院……88%(7人/8人)
[2],[1]

両方に入っているのは、新潟市民病院・長岡赤十字病院・新潟県立中央病院・済生会新潟病院の4病院です。ランキングの読み方の全体像は研修医マッチングの人気病院ランキングの読み方にまとめています。[2],[1]

ただしこの2つの表は、いずれも病院単位です。済生会新潟病院は4プログラムの合計で、下越病院も4プログラムの合計になっています。プログラム単位で見ると、1つずつの定員はもっと小さくなります。[1]

この数字は、全国のどのあたりなのか

自分の志望先の数字が全国では何番目なのかは、残り1,400件以上のプログラムの分布を知らないと分かりません。候補が増えるほど、全国の分布と突き合わせる手間は増えていきます。

iwor はこの判断のために、JRMPの公表値から4つの指標を算出しています。

  • マッチ難易度:席を巡る「本気の競争」の激しさを偏差値化したもの。本気倍率=(志望者数×第1志望率)÷定員 をもとに算出します。定員が4人以下のプログラムは、値のブレを補正しています。4指標のなかで唯一、全国順位も出ます
  • 志望集中度:志望者のうち、そこを第1志望に選んだ人の割合。大学病院は低めに出る傾向があります(併願先として登録されやすいから、というのは iwor の見方です)
  • 穴場度:0〜100。空きやすさ(空席・低充足)と低倍率を主に、志望者の減少傾向を加味した値です
  • 安定度:0〜100。直近の充足の安定性に、充足の水準を加味した値。毎年安定して埋まっているほど高くなります

定員が4人以下のプログラムを補正しているのは、新潟のように小さな枠が多い県でこそ効きます。60プログラムのうち41が定員1〜2人なので、補正なしの倍率は1人の増減で大きく動きます。

新潟の60プログラムは、合算せずにプログラム単位のまま倍率・定員・充足率で並べ替えられます。いずれも席の取りやすさの目安であり、研修の質・教育体制の評価ではありません。

公表値からの推定であって、合否や受け入れを保証するものでも、個人の合否を予測するものでもありません。主要な研修病院は新潟県の研修病院に、60プログラム全件はアプリの病院データベースにあります。

新潟の60プログラムを、合算せずに1つずつ見る。

iwor は医師のためのワークスペースです。プログラム単位のまま、倍率・定員・充足率で並べ替えたり都道府県・区分で絞り込んだりできます。選んだ複数院の横並び比較と、マッチ難易度・穴場度・志望集中度・安定度の数字と、マッチ難易度の全国順位まで見られます。

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この記事の数字の出どころ

本記事の数値は、医師臨床研修マッチング協議会が公表している資料から iwor が出しています。使ったのは4つです。2025年度の研修プログラム別マッチ結果(募集定員・マッチ者数・空席数・希望順位登録学生数の確定値)と、中間公表(第一志望者数)。記者発表資料(大学病院・臨床研修病院の区分)と、研修医マッチングの手引き(アンマッチ者数とアルゴリズムの記述)です。[1],[2],[3],[4]

集計の単位は公表資料と同じくプログラム単位です。病院単位の数字は同じ病院名のプログラムを足し合わせて算出し、大学病院と臨床研修病院の区分は記者発表資料にそろえました。[1],[3]

本記事でいう第一志望者数とは、中間公表の前日14時時点で各プログラムを第1位で希望順位登録している参加者数です。中間公表の位置づけはマッチングの中間公表とはで解説しています。[2]

よくある質問

新潟の研修病院は結局どこから見ればいいですか

第一志望が実数でも定員比でも上位に入るのは、新潟市民・長岡赤十字・県立中央・済生会新潟の4院です。研修の質の順位ではなく、候補を探す出発点として見てください。

新潟は充足率59.3%なのだから、入りやすいということですか

県として席が余ったことと、志望先に入れることは別です。空席は小さな枠に散らばっていて、60プログラムのうち41は定員1〜2人です。

第一志望者数が0のプログラムは避けるべきですか

0が28件あるのは、定員1〜2人の枠が多いからです。第1位に書く人の母数が小さいだけで、そのまま人気の高低にはなりません。

同じ病院の複数プログラムは、どれを選べばいいですか

応募はプログラム単位なので、定員も選考も枠ごとに違います。病院単位の数字ではなく、受ける枠の定員とマッチ実績を見てください。

まとめ

実数でも定員比でも県内上位5に入るのは、新潟市民・長岡赤十字・県立中央・済生会新潟の4院でした。採用試験を受けて行ってもよいと言える枠を、複数登録しておきます。

ほかの県と違うのは、1病院が複数の小さな枠を持つことが多い点です。

病院単位のランキングはその内訳を1つに丸めます。応募するのはプログラム単位なので、受ける枠の定員を自分で確かめてください。隣県の群馬は群馬の研修病院はどこを受けるかで分解しています。長野は長野の研修病院はどこを受けるかにあります。

出典

  1. 1.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修プログラム別マッチ結果」 jrmp2.jp(2026-09-19 取得)
  2. 2.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2025年度 医師臨床研修マッチング 中間公表」 jrmp2.jp(2026-09-19 取得)
  3. 3.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修医マッチングの結果(記者発表資料・2025年10月23日)」 jrmp2.jp(2026-09-19 取得)
  4. 4.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2026年度版 研修医マッチングの手引き【6年生用・既卒者用】」 jrmp.jp(2026-09-19 取得)

本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制

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