研修医マッチング対策の完全ガイド|工程ごとに、どこで何を決めるか
目次
2026年度のマッチングで残っているのは2つです。10月8日(木)14時の希望順位登録の最終締切と、10月22日(木)14時の組み合わせ結果発表。希望順位の登録は9月10日に開いていて、いまも変更できます。[1]
全体の工程と、2026年度の日程
- 参加登録:6月4日14時開始 → 7月30日14時締切(終了)
- 病院見学・選考:夏を中心に各病院が個別に実施
- 希望順位登録:9月10日(木)14時に受付開始(受付中)
- 中間公表前締切:9月24日(木)14時(終了)
- 中間公表:9月25日(金)14時(公表済み)
- 希望順位登録の最終締切:10月8日(木)14時
- 組み合わせ結果発表:10月22日(木)14時
締切はいずれも14時で、システム時刻が来た瞬間に作業途中でも締め切られます。9月24日は中間公表のための一時停止だったので、いまは登録も変更もできます。やり直しがきかないのは10月8日の最終締切です。日程の全体と逆算のしかたはマッチングのスケジュールにまとめました。[1],[5]
病院を選ぶ:倍率は思ったほど当てにならない
2025年度の実績では、全国の研修プログラムが1,470、定員の合計が10,527席でした。まず目に入るのが倍率ですが、この数字には2つの落とし穴があります。[2]
1つ目は、平均が実感とずれることです。2025年度の倍率の中央値は3.5倍ですが、平均は6.4倍あります。一部の極端に高いプログラムが平均を押し上げているためで、「平均6倍」を基準に自分の候補を諦めなくて済みます。
2つ目のほうが重要です。2025年度に倍率が10倍以上だったプログラムのうち、59.8%は中間公表の時点で第1希望に登録していた人が定員に届いていませんでした。[2],[3]
倍率の分子は「そのプログラムを希望順位表のどこかに書いた人の数」です。採用試験を受けに来た人の数ではない、とJRMPが明記しています。1人が複数のプログラムを登録するので延べ人数になり、押さえで登録された分だけ見かけの倍率が膨らみます。[2]
第1希望者数のほうは1人1プログラムなので実人数です。2025年度は、中間公表の時点で第1希望者が1人もいなかったプログラムが311ありました。ただしこれは中間公表(前日14時)の断面で、最終の第1希望者数はプログラム別には公表されません。[3]
第1希望者が少ないことは、入りやすさの予告ではありません。読み方は人気病院ランキングの読み方に詳しく書きました。倍率そのものの分布はマッチングの倍率は何倍が普通かにあります。候補の絞り込み手順は研修病院の選び方にまとめました。
今年の中間公表は9月25日14時に出ました。対象1,483プログラムのうち、第1希望の登録が0だったのは344です。順位表を最終確定する前に、自分の候補の数字を見てください。読み方は中間公表とはにまとめました。[4]
iwor なら、研修先の倍率と定員を並べて比べられます。
全国の研修病院をプログラム単位で、倍率・定員・充足率で並べ替えたり、都道府県や大学・市中の別で絞り込んだりできます。iwor は医師のためのワークスペースです。
無料ではじめる順位表:正直に書くのがいちばん得をする
希望順位は、行きたい順にそのまま書くのが最適です。マッチングのアルゴリズムには耐戦略性があり、順位を操作しても結果が良くなることはありません。「受かりそうな順」に並べ替えると、行きたかった病院に入れる可能性を自分で削ります。[7],[4]
効くのは順番の操作ではなく、行ってもよいと思える病院を残らず書くことです。マッチした研修先は自分の意思だけでは辞退できないので、行く気のない病院は足しません。辞退の扱いはマッチングは辞退できるのかにあります。仕組みはマッチングのアルゴリズムにまとめました。登録の実務は希望順位登録にあります。[7],[6]
地域枠で従事要件がある人は、順位表に載せられる範囲が先に決まります。地域枠だとマッチングは何が違うかにまとめました。
見学:何ヵ所行くかは決まっていない
見学の回数に公式の基準はないため、何ヵ所が正解とは決まっていません。出身大学や見学回数を選考基準にしないと明記している病院もあります。回数の考え方は病院見学は何ヵ所行くべきかに書きました。
書類:様式は病院ごとに違う
提出書類は病院ごとに指定が違います。提出書類を公表している348施設で多いのは履歴書254・卒業(見込)証明書250・成績証明書222で、推薦状14はぐっと少なくなります。
選考:筆記か小論文がある病院が189、面接だけが145
選考方法は病院が公表しています。選考方法の申告がある347施設では、筆記か小論文の少なくとも一方があるのが189施設、面接だけで済むのが145施設です。小論文は129施設で、うち20施設は事前提出と申告しています。筆記の中身まで書いている病院は少なく、医師国家試験の形式を挙げるのが8施設、SPIが3施設でした。中身は受ける病院ごとに募集要項で確かめます。内訳はマッチングの採用試験は何が出るかにまとめました。筆記の中身だけを見るなら筆記試験は何が出るかです。
面接は質問集を眺めるより、自分の答えに変える作業のほうが時間を食います。手順はマッチングの面接対策に書きました。グループディスカッションを課す病院は少数です(グループディスカッション)。
結果とその後
10月22日(木)14時に組み合わせが発表されます。[1]
2025年度は1,617名分の空席が出ました。空席がどう生まれるかは、応募状況によって中身が違います。[2]
当日の流れと結果後にやることはマッチングの結果発表にまとめました。マッチしなかった場合の動き方はアンマッチだったらにあります。定員割れした病院を狙う判断については定員割れした病院は狙い目かで空席の中身を分解しています。
よくある質問
マッチング対策はいつから始めればいいですか?
見学は4〜5年次から始める人が多く、参加登録は6年次の6月から7月30日までです。2026年度の参加登録はすでに締め切られています。いま動かせるのは希望順位の登録だけで、10月8日14時まで変更できます。[1]
倍率が高い病院は避けるべきですか?
倍率だけでは決まりません。2025年度に倍率が10倍以上だったプログラムでも、59.8%は中間公表の時点で第1希望に登録していた人が定員に届いていませんでした。第1希望者の少なさは、入りやすさにはなりません。
希望順位は戦略的に並べたほうが有利ですか?
いいえ。アルゴリズムに耐戦略性があるため、行きたい順にそのまま書くのが最適です。順位を操作しても得はしません。
希望順位は後から変えられますか?
10月8日(木)14時の最終締切まで、何回でも登録・変更できます。9月24日から中間公表までの一時停止は終わっています。[5]
まとめ
残っているのは10月8日と10月22日の2つで、どちらも14時です。やり直しがきかないのは10月8日の最終締切です。病院選びは倍率だけで決めず、9月25日に出た中間公表で今年の集まり方を確かめ、順位表は行きたい順にそのまま書く。そのうえで、行ってもよいと思える病院は全部書きます。
出典
- 1.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2026年度医師臨床研修マッチングスケジュール」 jrmp2.jp(2026-09-03 取得)
- 2.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「令和7年度 研修プログラム別マッチ結果」 jrmp2.jp(2026-09-03 取得)
- 3.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2025年度 医師臨床研修マッチング 中間公表」 jrmp2.jp(2026-09-03 取得)
- 4.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「2026年度 医師臨床研修マッチング 中間公表」 jrmp2.jp(2026-09-26 取得)
- 5.一次資料医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)「6年生・既卒者へのお知らせ(2026年9月24日・希望順位登録の一時停止と再開)」 jrmp2.jp(2026-09-26 取得)
- 6.一次資料医師臨床研修マッチング協議会「医師臨床研修マッチング参加規約(参加者用)」 jrmp2.jp(2026-09-07 取得)
- 7.一次資料医師臨床研修マッチング協議会「医師臨床研修マッチングに参加する際の注意事項」 jrmp2.jp(2026-09-03 取得)
本記事はiwor 編集部が作成し、医師が監修しています。掲載内容は一般的な学習目的の情報であり、 診断・治療の最終判断は必ず一次資料・指導医にご確認ください。 編集方針と監修体制